異世界に引っ越しする予定じゃなかったのに

ブラックベリィ

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001★引っ越しすることになりました?

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 住み慣れた団地を引っ越して、母親の再婚相手とその子供と暮らすコトを考えて、私はかなり憂鬱になっていた。
 そう、どよぉ~んとしていた。

 だって、あっちには、結構なお嬢様学校に通っている、美少女の双子が………。
 それも、私と同じ高校二年生なんて、マジ泣きたいわ。

 幸いなコトに、私の通っていた都立の方が偏差値が高いから転校しろって言われなかったけどね。

 私の容姿は、美人な母に似なくて、普通というか地味な顔で、食べるコトが好きなので、ぽっちゃりというか、デブじゃないよ……ギリギリね。

 なので、あのすらっと美少女二人の隣には立ちたくないわ。

 新しいお父さんも、イケメンだったしね………。
 新しいお父さんを見て、お母さんは、絶対に面食いに違い無いって確信したわ。

 でも、本当の父さんと違って、私を視界に入れたくないって感じは無かったから、なんとかなるかなぁ?

 私は、曾祖母ちゃんの若い頃に、似ていたから………。
 元お父さんは、私のコトを、お母さんが不倫して出来た子だって言わなかっただけだって………。
 子供心にも、ソレがわかったもの、そうかなぁーり嫌われているって………。

 自分の基準から見て、容姿の劣る私が、自分の子であるなんて認めたく無かったんだろうなぁ………。

 ちょっと現実逃避して、そんなコトをつらつらと思い出す。







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