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第7章 シルビアーナは真実に気付く

068★思い出した、過去の記憶は………

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 巨大になった水晶球には、お父様の姿が映っておりました。
 いや、この声は聞き違いではありませんし、見間違いは無いと思います。
 でも、認識や意識の阻害をされてい無い状態で、初めて見たお父様は………。

 ふわぁ~…なんか、すっごく若いんですけどぉ………。
 その上、目に優しくないほど凄い美形なのねぇ~………なんか、いたたまれません。
 デブスの私が娘なんて………いや、少しは痩せましたけどね。

 コウちゃんの裏技で、かなりのボンッキュッボンッに近い姿になったとはいえ………。
 こんな娘が私で良いんですか?
 じゃなくて………何でしょう?
 なんか、ものすごく物々しい雰囲気があるんですけど?

 お父様の周囲に映る、見たコトのある美形集団に、記憶の深い部分が妙に刺激されて、私は小首を傾げる。

 この美形集団に、見覚えがあるんですけどぉ………。
 ほとんどの方が、お父様と似たような年齢だとは思うのですが………。
 いや、家族としてとかじゃなくて………どこかで………。
 年齢的には、ギリでクリスマス越え? かしら?

 見た目的には、20代前半っておかしくない?
 種族的に、長命ってことかしら?
 それとも、ある一定年齢までは、若い姿のままとか………。 
 これって………まるで、RPGのアバター?
 ………えっとぉ~………何だろう?
 何か記憶に引っかかるんですけど………。

 巨大水晶珠に映る集団を見て、困惑する私に、コウちゃんが言う。

 『ママァ~…コレってぇ……ほらぁ~…前世で、3人ともやっていた、あのゲームのキャラに似てない?』

 その言葉に、私はハッとする。
 コウちゃんは、魂の中で3人分の前世を一緒に廻っているので………。
 そういうコトも、かなり覚えているようだった。

 「あっ……そっか……なんかとても見たコトあると思ったら、これって、何度も何度も…難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの《狂いし神子の討伐》の攻略に挑戦した時の、お気に入りのお助けキャラだぁ~………」

 そうだよ、このメンバーのお陰で、半死半生でも全滅をまぬがれて、再チャレンジできたんだよ………。
 生贄として、空間裂傷の【理】による自然治癒のエネルギーとして、喰い尽くされずにすんでいたのって………。
 って………あはははは………そっか、お助けキャラ達は、お父様達のパーティーだったのか。

 そう言えば、ダンジョン内に居るはずの誰かを探しているって………。
 それって、私だったのねぇ………。
 いや、そうよねぇ~………あのダンジョン内に、個人でいる人を探す理由って………。
 
 つーと、コレ(シルビアーナが、美少年コリウスによって、ダンジョンに送られる)もイベントなのよね。
 でも、それって、かの色々とてんこ盛りのRPG【黄昏の解放】のイベントじゃないわよねぇ~………。

 ちょっと小首を傾げてから、私は思い出す。
 ゲームを創った会社が、本来は男性向けエロゲー専門だったことを………。
 そして、思い出すのは、そのシリーズ全てをコンプするのに、とお~っても費用が掛かったことだった。
 勿論、その中にはRPG【黄昏の解放】の他に、名前と内容が思い出せていない乙女ゲームの存在も有った。
 その乙女ゲームが、なんかとんでもない内容だったことを、今更にうっすらと思い出す。

 その事実にハッとしながらも、私はお父様とその周辺の状況を改めて確認する。

 私が、あの美少年コリウスに転移された後、どうなって、今があるのかしら?
 コウちゃんや、ガッちゃんの言動から、私が転移されてから、せいぜいが30分ぐらいの間のはずなのに?
 なんか、とぉ~っても場面が変わっているのは、何故?

 あのお花畑でお馬鹿な皇太子は?
 ビッチなメロンゆさゆさのヒロインは?
 美少年コリウスの姿もないわ。
 あの私の背中を蹴った、騎士団長の息子は?
 好みじゃないから、名前すら覚えてないわ………じゃない。
 
 お父様から少し離れたところに居る、色彩豊かな美少年と美青年の集団には、なんかかなり見覚えがある気が………。

 あっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~………思い出したぁぁぁぁ~………。
 あの美少年と美青年の集団ってば、乙ゲーのキャラだぁぁぁぁぁ~………。
 乙女ゲーム最強? 最狂? いや、最凶?
 そうよ、ヤンデレ集団って言われる、攻略者達の姿が………。







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