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第4章 シルビアーナはもふもふと出会う
018★私の3人分の前世の場所と時期は………
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そうコウちゃんに教えられて、私は頭へと手を伸ばす。
と、確かにソレ(ティアラ)らしいモノに触れる。
コレ(ティアラ)って何時着けたモノなのかしら?
皇家からの未来の皇太子妃を表す3点セットの装飾品に施(ほどこ)されていた呪術によって、思考もかなり制御されていたようなので………。
自分のことすらよく理解(わか)っていないだけあって、何時あの3点セット以外の装飾品の類を身に着けたか知らない。
そう思いつつ、今度は耳へと手を伸ばす。
と、確かに耳にも飾りが着けられていた。
本当だ、耳も両方とも飾りが着いている。
そうか、ここに送られた後、一度も魔物に出会わなかったのって、コレのお陰だったんだ。
そこまで考え付いてから、私は唐突に気付く。
えっとぉ…このティアラとピアスによって、周辺にいる魔物達に意識阻害を起こさせ、認識出来ないようにしているってコウちゃん言ってたけど、そのコウちゃんには効果が無かったってことよね。
もしかして、コウちゃんてば、魔物…いや、神獣とか聖獣のが言葉的に似合うかな…じゃなくて、すっごい高スペックってことよね。
意識阻害や認識阻害に引っかからなかったんだから………。
いや、本当に色々できるし………そんな、高スペックなコウちゃんを封じられる者って………。
それに、魔力枯渇に陥っていたって………。
いやいや、疑問はいっぱいあるものの、今いる場所から脱出する方法を考え、早々にここを撤退しないと………。
それには、やっぱりここに詳しいコウちゃんから情報をもらわないと………。
なにかと話しが逸れて脱線しっぱなしだけど、第一目標は安全にダンジョンを脱出して、敵対関係に無い隣国に逃げることかな?
そこで、ハンターギルドとかになんとか登録して、身分証明になるモノを確保しないとね。
この世界の常識は、はっきり言ってほとんど無いのが現実。
あの3点セットのセイで、認識力はがた落ちで、思考力もかなり低下していたから………。
でも、未来の皇太子妃として、将来の皇妃としての教育に、本来は皇帝のお仕事である筈のモノまで、ゲシゲシに詰め込まれたのは事実よ。
まぁ…知識ってモノは、何かの役に立つかも知れないから良いんだけどねぇ………。
それにしても、今更だけど、私の父親である、レギオン・カイドール辺境伯(まだ、この時点では、本当は侯爵位だということをシルビアーナは知りません。by.作者)って、何を考えてあのお花畑のルドルフ皇太子と婚約させたのかしら?
今まで考えたことすらなかったけど………。
そう考えて、覚えているのは私の姿を見て、嬉しそうに微笑む表情。
でも、今なら理解(わか)る、その中に哀しみを堪えているようなモノがあったことを………。
もしかして、皇帝様からの命令だったのかな?
お父様は、私と皇太子の婚約を、本当は喜んでいなかったってことかしら?
それなら、私を見詰める、あの表情の……瞳の中の憐憫な色が滲んでいた理由に納得できる。
「年に数回しか合えなかったけど………」
そう、無意識にポツリと呟いていた。
そんな私に、もう私が飲まないと判断した水の塊を全部飲み干したコウちゃんが、小さな小さな3対の翼を広げて、パタパタと愛らしく羽ばたかせて腕の中へと飛び込んでくる。
『どぉーしたのぉ…ますたぁー……何が哀しいのぉ……コウが、ますたぁーを哀しませるヤツをやっつけてあげるよ』
腕の中に飛び込んできたコウは、愛らしい仕草で肉球のお手手で私の頬をぽむぽむしてくれる。
はぅぅぅ…うわぁぁ~…コレだけで癒されるわぁ~…コウちゃんが、ここに居てくれて良かったわぁ……お陰で、ドツボに落ち込まなくすむもの。
今は、お父様の気持ちや、お花畑な皇太子との婚約破棄のことは、全部とりあえずポイッとして、コウちゃんを連れて脱出するのが先決よ。
過去を振り返るようなことは、何時だって出来るわ。
それよりも、この愛らしいコウちゃんとダンジョン脱出よ。
「うん、ありがとうね、コウちゃん。それには、まず、このダンジョンから安全に出ないとね」
私の言葉に、コウちゃんはコテンッと愛らしく小首を傾げる。
勿論、パタパタさせていた3対の翼を綺麗にたたんでいた。
そうすると、ふわりとしたモフモフの毛の中にほとんどが沈み込み、少しもこっとしたモフモフ感触へと変化する。
そのモフモフな背中を無意識に撫でながら、一生懸命に脱出路を模索する。
勿論、かの色々とてんこ盛りのRPG【黄昏の解放】の中のイベント、難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの《狂いし神子の討伐》の情報を探す。
ネット上に出ていたモノや公式の攻略………って、無かったのよねぇ………。
前世とか前々世とかそのまた前の前世の私が死んだ後………って、あれ?
と、確かにソレ(ティアラ)らしいモノに触れる。
コレ(ティアラ)って何時着けたモノなのかしら?
皇家からの未来の皇太子妃を表す3点セットの装飾品に施(ほどこ)されていた呪術によって、思考もかなり制御されていたようなので………。
自分のことすらよく理解(わか)っていないだけあって、何時あの3点セット以外の装飾品の類を身に着けたか知らない。
そう思いつつ、今度は耳へと手を伸ばす。
と、確かに耳にも飾りが着けられていた。
本当だ、耳も両方とも飾りが着いている。
そうか、ここに送られた後、一度も魔物に出会わなかったのって、コレのお陰だったんだ。
そこまで考え付いてから、私は唐突に気付く。
えっとぉ…このティアラとピアスによって、周辺にいる魔物達に意識阻害を起こさせ、認識出来ないようにしているってコウちゃん言ってたけど、そのコウちゃんには効果が無かったってことよね。
もしかして、コウちゃんてば、魔物…いや、神獣とか聖獣のが言葉的に似合うかな…じゃなくて、すっごい高スペックってことよね。
意識阻害や認識阻害に引っかからなかったんだから………。
いや、本当に色々できるし………そんな、高スペックなコウちゃんを封じられる者って………。
それに、魔力枯渇に陥っていたって………。
いやいや、疑問はいっぱいあるものの、今いる場所から脱出する方法を考え、早々にここを撤退しないと………。
それには、やっぱりここに詳しいコウちゃんから情報をもらわないと………。
なにかと話しが逸れて脱線しっぱなしだけど、第一目標は安全にダンジョンを脱出して、敵対関係に無い隣国に逃げることかな?
そこで、ハンターギルドとかになんとか登録して、身分証明になるモノを確保しないとね。
この世界の常識は、はっきり言ってほとんど無いのが現実。
あの3点セットのセイで、認識力はがた落ちで、思考力もかなり低下していたから………。
でも、未来の皇太子妃として、将来の皇妃としての教育に、本来は皇帝のお仕事である筈のモノまで、ゲシゲシに詰め込まれたのは事実よ。
まぁ…知識ってモノは、何かの役に立つかも知れないから良いんだけどねぇ………。
それにしても、今更だけど、私の父親である、レギオン・カイドール辺境伯(まだ、この時点では、本当は侯爵位だということをシルビアーナは知りません。by.作者)って、何を考えてあのお花畑のルドルフ皇太子と婚約させたのかしら?
今まで考えたことすらなかったけど………。
そう考えて、覚えているのは私の姿を見て、嬉しそうに微笑む表情。
でも、今なら理解(わか)る、その中に哀しみを堪えているようなモノがあったことを………。
もしかして、皇帝様からの命令だったのかな?
お父様は、私と皇太子の婚約を、本当は喜んでいなかったってことかしら?
それなら、私を見詰める、あの表情の……瞳の中の憐憫な色が滲んでいた理由に納得できる。
「年に数回しか合えなかったけど………」
そう、無意識にポツリと呟いていた。
そんな私に、もう私が飲まないと判断した水の塊を全部飲み干したコウちゃんが、小さな小さな3対の翼を広げて、パタパタと愛らしく羽ばたかせて腕の中へと飛び込んでくる。
『どぉーしたのぉ…ますたぁー……何が哀しいのぉ……コウが、ますたぁーを哀しませるヤツをやっつけてあげるよ』
腕の中に飛び込んできたコウは、愛らしい仕草で肉球のお手手で私の頬をぽむぽむしてくれる。
はぅぅぅ…うわぁぁ~…コレだけで癒されるわぁ~…コウちゃんが、ここに居てくれて良かったわぁ……お陰で、ドツボに落ち込まなくすむもの。
今は、お父様の気持ちや、お花畑な皇太子との婚約破棄のことは、全部とりあえずポイッとして、コウちゃんを連れて脱出するのが先決よ。
過去を振り返るようなことは、何時だって出来るわ。
それよりも、この愛らしいコウちゃんとダンジョン脱出よ。
「うん、ありがとうね、コウちゃん。それには、まず、このダンジョンから安全に出ないとね」
私の言葉に、コウちゃんはコテンッと愛らしく小首を傾げる。
勿論、パタパタさせていた3対の翼を綺麗にたたんでいた。
そうすると、ふわりとしたモフモフの毛の中にほとんどが沈み込み、少しもこっとしたモフモフ感触へと変化する。
そのモフモフな背中を無意識に撫でながら、一生懸命に脱出路を模索する。
勿論、かの色々とてんこ盛りのRPG【黄昏の解放】の中のイベント、難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの《狂いし神子の討伐》の情報を探す。
ネット上に出ていたモノや公式の攻略………って、無かったのよねぇ………。
前世とか前々世とかそのまた前の前世の私が死んだ後………って、あれ?
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