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第14章 冒険者の始まりの街フォレンへ

167★初心者割引はされますか?

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 結局のところ、そのままハインツさんに連れられて、フォレンに難なく入場できました。
 そして【ホワイトファング】の皆さんと一緒に、冒険者ギルドへと来ました。

 そして、私の冒険者登録が、ライムの名前でされました。
 冒険者登録は、ゼフィロス村で行ったモノとほとんど変わりありませんでした。
 ただし、ゼフィロス村で冒険者登録した時の設定では使えません。
 なんと言っても、この身体はアバターのハイエルフハーフですから‥‥‥。

 ここは色々と面倒なので、天涯孤独設定にしました。
 そして、初めてというコトで、まずF級(見習い)に難なく登録できました。

 「はい、おめでとうございます
  これで、今日から冒険者ですよ」

 本来は、この冒険者始まりの町で冒険者登録する為には、一応冒険者になれるか?という試験があるらしいのですが、ハインツさんの横槍でソレは消えました。
 うん、権力者って凄い。

 まぁ‥‥‥あの、ルドレイツ侯爵家の侍従さんですもんねぇ‥‥‥。
 とにかく、早く手続きを済ませて、一刻も早くソルス・エル・ピーシェを手に入れたいという本音が、しっかりと透けて見えます。

 もちろん、依頼仲介の冒険者ギルドとしても、ルドレイツ侯爵家からせっつかれていたソルス・エル・ピーシェを手渡したいので、本来は必要な色々な手続きをかなりすっ飛ばしていたらしい。

 ちなみに、B級(中堅)【ホワイトファング】さん達が、ジィーと見ているので、冒険者ギルドも不正しようがなくて、粛々と手続きしてくれたらしい。

 受付けのお姉さんも、ちょっと引き攣っている。
 冒険者登録した何の飾りも無い、鋼色のブレスレットには、ゼフィロス村の時と同じように、若葉マークみたいなモノが浮かんでいます。
 が、これはこの際無視して、死蔵状態の討伐証明を出すコトにしました。
 いや、いくら無限に入れられるって言っても、必要ないモノは綺麗にしたいんです。
 前世で、ご近所に汚屋敷なんてモノがありましたから‥‥‥。
 いやぁ~‥‥‥アレは凄かった。
 行政処分ってヤツですか?ソレを施行されて‥‥‥うん凄かった。
 運び出された量が‥‥‥ああはなりたくないです。
 じゃなくって、色々と買取してもらおう。

 「はい、ありがとうございます
  それで、早速なんですが

  討伐証明が色々とあるんですが
  買い取ってくれますか?」

 お金に困っている訳では無いが、入れっぱなしにしたくないので、早々に出すことにした。

 「はい、大丈夫ですよ」

 「あと聞きたいんですが
  今日登録しましたが

  初登録者には、3割引ってアレ
  高ランクの討伐証明を換金しても
  そのまま、適用されるんですか?」

 私の言葉に【ホワイトファング】の皆さんも、ああ~という表情をする。
 当然、受付けのお姉さんも、上からせかされた理由を知っているので、頷いてから、近くに居た他のギルド職員に声を掛ける。

 「少々お待ち下さい
  今、ギルド長にそういう場合の
  先例を聞きに行かせましたので‥‥‥」

 その様子をじっと見詰めたまま、ひたすら我慢の子で待つハインツさんに悪いなぁ~と思いつつ、答えが返ってくるのを待った。
 少しして、ギルド長本人が現れた。

 「どうして、貴方がココに出て
  来ているんですか?
  ギルド長」

 受付けのお姉さんは、それはそれはとても冷たい声で問いかける。
 その裏には‥‥‥。

 『あんた、ギルド長なんだから
  早くギルド長室に戻れや』

 っていう副音声が聞こえていました。
 が、そんな言葉を意にかいさず、にこにこしながらギルド長が聞いて来る。

 「始めまして‥えっと‥ライムさん
  で、良いのかな?

  私が、この始まりの街フォレンの
  ギルドマスターのアレスだ」

 至極楽しそうなギルマスのアレスさんに、私はとりあえず聞いて見る。

 「あっ‥‥はい、ライムと申します
  それで、3割引きの特典って
  適用されるんですか?」
 







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