冬の稲妻

ブラックベリィ

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008★快感、快楽、闘争心?

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 秀人の与える快感に、性的経験のほとんどない雅美は、付いていけなくなり苦しんでいた。
 が、それでもやりたい盛りの高校生。
 性的なことには好奇心たぁーっぷりだし、カミナリは怖いしと色々な思いが混ざっていたので、大きすぎる快感に苦しみながらも、止めて欲しいとは思っていなかった。
 そんな雅美の表情と嬌声を楽しんでいた秀人は、止めてやる気などまったくなかったが、雅美に質問する。

 快感を嫌がったりしても困るし、俺を嫌ったらイヤだから‥‥‥‥とりあえず、共感するふりでもするかぁ。

 「本当に、苦しいのか?雅美は」

 愛撫の手を緩めない秀人の問い掛けに、雅美は即座に答える。

 「うん」

 気持ちイイのは、確かなんだけど、苦しいのも本当なの。
 でも、秀人君に、どう説明したらイイか?判らない。
 だけど、止めて欲しいわけじゃないから‥‥困っちゃう‥‥。

 秀人は、雅美に女性経験なんて無いと判っていた。
 その為に、雅美が、快楽を知らないことも、快感を逃がすことも出来ないと知っていた。
 だから、雅美にとって、良すぎる快感は、苦痛にしかならないことも解かっていた。
 それでも、自分の欲望(出来れば、雅美を抱きたい)の為に、しれっと言う。

 「気持ち良いんじゃないのか?」

 愛撫の度合いをきつくしていきながら、秀人は問い掛ける。

 「うぅん、苦しいの」

 雅美は即答に、秀人はにやにやしながら、軽い口調で言う。

 「どうしよっかなぁー」

 秀人の表情に、雅美は、もしかしたら、愛撫の手を緩めてくれるかもと思い、秀人の望む言葉を口にする。

 「ねぇ‥‥なん‥‥で‥もするからぁ‥ねぇ‥‥秀人君‥」

 経験が無いから、雅美ってば、苦しさに負けて、なんでもするって、俺に哀願したなぁー‥‥‥‥くすくす。
 雅美は、自分で思っているより、誠実で約束を守る性格をしているからなぁー‥‥‥‥。
 俺の要求を、完全に拒否することは無いだろうなぁー‥‥‥‥くっくく。
 まっ‥‥‥出来るかどうかは別にして‥‥‥‥。
 とりあえず、要求してみるかぁ‥‥‥‥。

 内心の真っ黒な?思惑を隠して、秀人は雅美に提案?する。

 「じゃ、俺のモノ口にしたらな。出来たら、許してやる。まっ出来る‥わけねぇーな‥‥‥」

 その言葉に、雅美は、秀人が自分を試している?と思い込み、言い返す。

 秀人君ってば‥‥ボクのこと‥‥馬鹿にしてる?
 ボクだって、BLのこと知ってるんだよ‥‥‥‥。
 カミナリが、まだ、鳴ってるから、ボクの意識を自分に向ける為に、あのご一行様が大嫌いなのに、がんばってくれてるんだぁー‥‥‥‥。
 ごめんね‥‥ボクの為に‥‥苦手なをはるかに超えてるBLのまねをしてくれてるんだね。
 ボク、がんばるよ‥‥秀人君‥‥気合だよね。

 「やるもん。やれるもん、それくらい。苦しいの止めてくれるならやるもん。‥‥‥‥だから、秀人君、躯、起こして」

 秀人は子供っぽく膨れて言う雅美の頬に口付けて、耳元に確認の意味で囁く。

 「ああ? マジでやる気なのか? お前」

 オイオイ‥‥‥いや、雅美の性格がこういうヤツだってわかっていたけど、本気でできるかぁ‥‥‥嬉しいけど。

 「やれって言ったの。秀人君‥‥やぁん‥‥」

 ほぉー、本当に出来るのか?雅美。
 そこまで意地を張るのか?雅美。

 目の前に座り込み、自分の雄を手に取り、大きく口を開けて顔を股間に埋める雅美に、秀人は感動していた。

 「あむっ」

 1回口に含んでから、雅美は秀人にいちゃもんをつける。
 自分に正直な雅美ならではのセリフだった。

 「秀人君のおっきすぎるよぉ。‥‥あむ‥‥口ん中にうまく入んないんだもん。‥‥‥‥齧っちゃおうかな」

 理不尽なもんくを言う雅美を見て、秀人の心は腐っていく。

 可愛い、かわいい、メッチャ‥カワイイじゃん‥‥‥‥。
 やっぱ、あいつ等とは手ぇ切るべ。
 かったりぃー事が減るんだ。ラッキー‥‥‥‥。

 秀人の内心に気が回らない雅美は、秀人の雄を軽く歯を立てて齧ったり、舌先でペロペロと嘗めたりしていた。
 嘗めるのにすぐ疲れて、手で撫で回したりこすったりと雅美なりに、愛撫を繰り返していた。

 俺が何も言わないからって、雅美ってば、色々なコトをしてくれる。‥‥くぅ‥‥たまんねぇー‥‥やっべー‥‥。

「秀人くぅーん、約束、や‥‥んー‥‥」

 色っぽい表情で、ご褒美が欲しいとねだる雅美に、秀人は思いっきり股間を刺激される。

 うっわぁぁ‥‥‥たまんねぇー‥ガンガンに‥‥くるぜ‥‥。
 ここは、雅美の意識がはっきりしないように、押し倒すに限るな。

 「ねぇー‥‥秀人君‥‥約束、ねっ」

 一生懸命な雅美を、そっと抱きこみ、秀人はベットに押し倒す。
 倒された雅美は、開いた足の間に、秀人の手を自分で持っていき、可愛くおねだりする。

 「ねっお願い。ここ、ここ。気持ち良くさせて、ね、ね」

 その可愛さに、秀人はクラクラしながら、スッと雅美の秘部に指を再度、入れ込んだ。

 まっ、いっか、今回は。
 一瞬でも、口でやったんだし‥‥‥‥‥。
 他にも‥‥雅美なりにしてくれたしなぁ‥‥‥‥‥。
 さいこぉーな‥‥気分になれたしなぁ‥‥‥‥。

 雅美の口や舌の感触を思い出し、舌なめずりをやめられない秀人は、次にもしてもらえるようにと、サービス精神で濃厚な愛撫を雅美に施していく。

 「‥‥あ‥秀人くん‥怖い‥‥落ちてくぅ‥落ちてくぅ‥‥‥‥‥」

 自分に縋るようにして、意識を落として行く雅美のイク瞬間の陶然とした表情に、秀人はにやにやしてしまう。

 可愛かったなぁー‥‥可愛かったな‥‥雅美なら‥‥性別なんて‥‥関係ないな。
 今まで抱いた快感に貪欲なおんな達と違って、初々しくて可愛いなぁ雅美は。

 秀人の手淫でもって落とされた雅美は、カックンと意識を奈落の底に落とされていた。

 「ああ、そうだな、雅美のコレも嘗めておいてやった方がいいかな?」

 機嫌のいい秀人は、手に着いた雅美のモノを嘗め取り、ペロッと唇を嘗めてから、雅美の男の子を口に含んだ。
 丁寧に嘗め上げた秀人は、雅美の躯を観察し、いじくる。
 が、雅美が起きないことがわかったので、秀人はその躯を抱き込んで、夢殿への扉をくぐることにした。

 うーん、スッキリした。
 嫌なことは忘れられるし、気分は良いし。
 うざったいことは一つ消えたし。
 ‥‥‥はぁー‥‥ふっ‥‥‥雅美、可愛いやつだな‥‥。

 すっと雅美の唇に軽い口付けを落とし、秀人は力を失った躯を腕に幸せだった。

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