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006★後付けチート、コネその1 俺が持つ能力の話しをしよう
しおりを挟むその時のコトを感情移入すると辛いので、俺は淡々とした口調で話した。
「ん、無償でね
でも、ストーカーやDVで殺される
女の人が辛いよ
何も悪くないのに、一方的になじられて
ののしられて、怨まれて、殴られて
逆恨みで殺されているんだよ
俺が声を掛けると、哀しそうな
泣きそうな顔で言うんだよ
『私が、悪いから殺されたのかな?
彼に会わないって別れるって、もっと
はっきり言えばよかったのかな?』とか
『彼と付き合った私が悪いんだよね
でも、お母さんやお父さんを
巻き込まなくて良かったって思うの
逆縁の不幸してごめんなさいって
伝えてね』とか
『男を見る目が無いから
こんなコトになったのかな?
お母さん、いっぱい心配かけて
ごめんね』とか
『あの子に何て言って謝ったらイイの?
お母さんがお父さんに殺されちゃうなんて
どうしてもっと上手く逃げられなかったの
かな?って思うの、もう遅いのにね
あの子に伝えて、駄目なお母さんで
ゴメンねって
これからの人生を1人にさせて
ゴメンねって
人に後ろ指さされる原因になっちゃって
ゴメンねって』
殺された女の人達は、そう何度も何度も哀しそうに言うんだ。
そして、それを担当した刑事さん達も、何度も言うんだ。
『警察は、事件が起きてからしか
動けない』って
『被害者が殺されてから
動くだけなんだ』って
『ストーカーやDVは
殺人事件を起こす前兆が必ずある
それを何とかできれば
殺されずにすむのに
警察は、事件の後にしか
動けないんだ
何で、助けられないんだろう
人を助けたい、守りたいって思って
この仕事に付いたのに』
って、泣きそうな顔でボソボソと言うだよ
大人なのに、辛くて泣きたいって顔で
泣けないって言うんだよ
それを、俺は黙って聞くだけなんだよ
出来ることは、被害者の女の人の言葉を
手紙にすることぐらいだ
俺はその想いを自動書記で書いて
担当の刑事さんに頼んで
手紙を渡してもらうしか出来ないんだ
本当は本人と会話させてあげたいけど
それは出来ないからさ
だから、俺は、考えたんだ
警察がダメならヤクザがあるってね」
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