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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?

245★グリフォンで空中散歩

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 そして、中庭に着くと、グリフォン達は、リバーシなどのゲームに、楽しそうに彼らの言葉で会話しながら興じていたりする。
 まじかに見るグリフォン達に、アルフレッド達は興味深々になっていた。
 そんな彼らと違ってエリカは、レオニードに声をかける。

 「レオ
  ここに連れて来た
  人達を乗せて

  この宮の上空をグルッと
  一回りして欲しいの」

 「はい、相性良い騎士達に
  付き合ってもらうなら
  構いませんが?」

 レオニードのあっさりとした答えに、エリカは考え込んでしまう。

 〔う~ん…これは…
  陛下とバルディア侯爵

  マルヴーラ伯爵夫妻と
  カンパネラ伯爵夫妻

  その息子さん達を…
  個別で紹介するしかないわね

  いや…乗せても良い人達の前に
  立ってもらおうかな……〕

 考え込むエリカに、レオニードが話しかける。

 「命令して下さい
  それなら、誰もが
  ヒトを乗せて飛びますよ」

 あっさりとそう言うレオニードに、エリカは首を振る。

 「それは…命令するのは
  ちょっと避けたいのよ

  私は、出来るだけ
  貴方達に

  嫌だって思うことを
  させたくないから………」

 自分達を思ってそういうエリカに、こころからそう思っているコトを感じ取っているレオニードは、胸を張って言う。

 「大丈夫ですよ、ますたー
  私達も嫌なコトは
  しない主義なので………」

 そうエリカに話しかけた後に、レオニードは、グリフォンを振り返って、一声鳴く、それに、グリフォン達は一斉に鳴くコトで答えるのだった。
 すると、伏せていたグリフォン達は立ち上がり、アルフレッド達の元へと数頭が歩いて行く。

 どうやら、グリフォン達の好みに合った者達が居たらしい。
 そして、レオニード達が、アルフレッド達に話しかける。

 「私は、レオニード

  貴方達から、マスターの
  番の匂いがするから

  私の背に乗っても
  良いですよ」

 事前にグリフォンがヒトの言葉を喋ると聞いていても、実際に話しかけられたアルフレッドはかなり驚いていた。
 が、皇帝としての意地で、さらりと答えるのだった。

 「レオニードと言ったな
  私はアルファードの父
  アルフレッドだ

  隣りに居るのは母の
  キャロラインだ
  よろしく頼む」

 「では、乗りますか?」

 レオニードは、アルファードの両親だからと、あっさりと膝を折り伏せて、アルフレッドとキャロラインが乗り易いようにした。
 それに続いて、マルヴーラ伯爵夫妻とカンパネラ伯爵夫妻も、自分達の前に来たグリフォンと似たようなやり取りをする。

 陛下の後に付いて来た者達が、相性が良い者達を騎乗さると、次々と上空へと駆け上がり、グリフォンの背に乗ってひと時の空中散歩を楽しんだんだった。














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