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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?
243★今日は、ほとんど身内だけだから………
しおりを挟むバルディア侯爵夫人達から、新しい情報をもらいエリカの頭の中から、女性騎士の存在は消えてしまう。
それが、ピンときたアルファードは、溜め息を吐き出してから、苦笑を浮かべてエリカに話しかける。
「エリカ
マクルーファ達については
ちょっと後から説明するから
意識を女性騎士に
戻して欲しいんだ」
アルファードに声をかけられて、エリカははっとする。
〔うわぁ~……不味いわ
もふもふ好きな…ケモナーの
部分が顔を出してしまったわ
今、大事なのは、女性騎士を
必要としている状況なのよ
だって、女性騎士がいないと
グリフォンに乗れないヒトが
居ることよね
ここは、近衛騎士団から
女性騎士を借りれないか
聞いてみた方が良いよね〕
「ごめんなさいアル
それで、近衛騎士団から
女性騎士を借りるコトは
出来るの?
今すぐは無理よね
なんか、そうすると
借りになっちゃいそうだし……」
エリカの発言に、アルファードは苦笑する。
「確かに、女性騎士の方が
良いかも知れないが
夫や子供が一緒にいるんだ
それに、俺達が付き合えば
良いだけだから
今回は大丈夫だ」
アルファードに言われて、今日、西の妃の宮に居るのは、ほぼ身内だけだったと、エリカは思い出す。
が、今度は、聖女候補が気になってしまうエリカだった。
「うんそうね…
でも…聖女候補のみんなに
出来れば女性騎士を
付けてあげたいって
思うのはダメかしら?」
エリカの問いかけに、アルファードは苦笑する。
「う~ん…どうかなぁ~……
単なる護衛としての
騎士だったら
魔法騎士団の騎士で足りるし
魔の森にというか
試練の森に出かけるなら
魔法騎士団の騎士の方が
経験豊富だし
元の力が違うから………
ウチに居る限り女性騎士は
必要ないと思うぞ
だいたい騎士団内では
守護騎士がついているだけで
足りているだろう?」
「ああそう言えば
なんの不自由も無いわね
私なんか、アルとほとんど
一緒に居るから………
女性騎士は必要ないわね
うん、魔法騎士団内に居るなら
確かに必要ない存在ね」
「そうだろう
だから、代々女性騎士は
いないんだよ」
アルファードの巧みな説得に、エリカは女性騎士の必要性を感じなくなっていき、結局興味を無くすのだった。
そして、意識をアルフレッド達に向けたアルファードが笑って言う。
「父上、母上を抱いて
乗ってください
後ろにアランを付けますから」
「そうか、アランなら
確かに心配ないな」
アルフレッドは、アルファードの提案をあっさりと受け入れた。
最愛の妃キャロラインの身内の騎士が、護衛を兼ねてつくなら、それで充分と思っているアルフレッドだった。
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