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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?

242★女性騎士は居るけど………

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 「魔法騎士団以外には
  一定数の女性騎士が
  存在している

  特に、近衛騎士団は
  皇族の警護をする都合上

  かなりの女性騎士が
  存在しているよ

  ただ、この宮には
  あれが好まない為に
  存在していないだけだ」

 アルファードの答えに、エリカは可愛らしく小首を傾げる。

 「どうして? 同性の方が
  気楽で良いでしょう?

  あれ? そう言えば
  魔法騎士団では

  女性騎士の姿を
  見かけなかったけど……
  もしかして、居ないの?」

 アルファードは、気性が荒く、口煩い、その上でひがみ易い?女性騎士が、嫌いだったので、冷たい説明をする。

 「魔法騎士団には
  女性騎士はいない

  俺の騎士団は
  力こそすべてっていう
  男達の集団だから

  女性騎士でも
  強さを求めるから
  入団試験で落とされるんだ

  魔法騎士団の団長は
  皇族か有力な公爵や侯爵
  辺境伯爵の嫡男とか

  高位貴族で、傲岸不遜で
  女性でも平気で殴る男が
  団長になっていたから………

  ちなみに、ウチの騎士団で1番
  女性に冷たいのは

  ユキヒョウの獣人の
  マクルーファだぞ

  ギデオンやレギオンも
  トラの獣人だから

  同じように女性に冷たいぞ

  だから、女性騎士も
  同じように扱うんだ」

 エリカには、マクルーファと気で恩とレギオンが、女性に冷たいというコトがいまひとつ信じられなかったので、不思議そうに首を傾げる。

 そんなエリカに話しかけたのは、バルディア侯爵第1夫人のエカテリーナだったりする。

 「姫、ユキヒョウの獣人も
  トラの獣人も
  女性に冷たいんですよ

  彼らは来る者は拒まず
  去る者は追わず
  という習性を持っているんです

  社交界では、彼らを
  冴え凍る冷たい月の君と
  呼んでいますよ

  月は天にあって
  決して触れられない
  モノですから………

  ねぇ~キャスリーン」

 話しを振られた、バルディア侯爵第2夫人キャスリーンも言う。

 「彼らとベッドを共にしても
  何の意味も無い

  ベッドから出たなら
  その関係は淡く儚く消える
  淡雪の様な関係だから………

  と言われていますよ

  トラもユキヒョウも
  発情期以外は
  メスと一緒にいませんから

  獣人でも、尻尾を掴んで
  求婚された相手以外には
  興味を持たないんですの

  でも、尻尾を掴んで
  求婚してくれた相手には

  生涯で唯一の人として
  深い愛情を与えます

  他の獣人と違って
  政略結婚は

  ほとんどありませんし
  浮気もしませんので……

  貴族の令嬢達からは…
  かなりの人気がありますのよ」

 エリカは、2人の説明にひたすら首を傾げている。
 そうエリカにとって、マクルーファは、何かと甘いヒトでオスカーに弄られている存在と認識していたから………。

 〔えぇ~とぉ~………
  マクルーファさんって

  私に滅茶苦茶
  甘いんですけどぉ~……

  そう言えば…尻尾を掴んで……
  結婚しましょう
  って言われたっけ………

  あの後、オスカーさんや
  アルに苛められていたような?

  それって、私が悪いんだよね

  でも、下手に謝るのも問題に
  なっちゃいそうだしなぁ~……

  ギデオンさんとレギオンさんが
  虎の獣人だったなんて
  知らなかったわぁ~

  後でハーフトランス
  してもらってぇ………

  お耳とお尻尾を
  堪能させてもらおうかな?

  確かに、大型の猫科の動物は
  発情期以外は、ライオン以外で

  オスとメスが一緒に居る
  コトすらほとんど
  無いもんねぇ~

  親から独立するときに
  一定期間………

  オスとメスの兄弟姉妹が
  縄張りを見つけるまで

  一緒に居るって
  例外はあるけど………〕











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