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第13章 グリフォンをテイムしちゃいました
224★やっと帰還できます
しおりを挟むエリカがわかっていないコトを知っていながら、嬉しそうにお礼を言うアルファードはやっぱり腹黒な皇太子だった。
「ありがとう」
2人の会話を黙ってみていたオスカー達は、エリカに同情するのだった。
そんなところへ従兄弟で神官であるワルターと魔法騎士団の隊長であるナイトハルトとアントンからの返信が、白い鳥のカタチで届く。
「アルファード
君の姫君の聖女認定式の
準備に取り掛かることに
なったよ
それで…何時頃に……
認定式をする予定なのかを…
後で連絡してくれ……
あの皇女達の都合も
あるだろうから……
準備の都合もあるから
出来るだけ早い連絡を
まっているよ…」
アルファードの従兄弟という立場で発言するワルターの返信に、その場に居た者は全員苦笑していた。
勿論、アルファードやエリカも………。
そして、告げ終わって白い鳥が消えると、後ろに控えていた白い鳥が前に進み出て、伝言を口にする。
それは、魔法騎士団のナイトハルトとアントンからの返信だった。
「団長、ナイトハルトです
すべての騎士団と魔法師団と
神聖魔法騎士団に団長と
姫君達がグリフォンで
魔法騎士団に帰還すると
通告をしました
了承もとりました
ただ、どの騎士団も
グリフォンを1頭で良いから
借りたいと申し出ています
また、神聖魔法師団や
魔法師団も同じでした
後ほど、団長の方から
連絡すると回答して
おきました」
「団長、アントンです
魔法騎士団の団員達は
全員、グリフォンに
騎乗したいと
申し出ています
ついては、全員に
グリフォンに騎乗する為の
試験を受けさせては
頂けないでしょうか?
検討をお願い致します」
アルファードは、それぞれの返信に苦笑するが、あえてその感想は口にしなかった。
勿論、オスカーも苦笑するだけに留めていた。
アルファードもオスカーも、グリフォンに騎乗する騎士の人選については、色々な思惑や政治的な意味合いもあるので、魔法騎士団の幹部を集めて会議する予定にしていたから………。
それでも、魔法騎士団本部に降りても攻撃されない状態になったので、アルファードはエリカに話しかける。
「エリカ、これで帰れるぞ」
「うん、レオ達も
休ませてあげれるね
早く帰ろうよ…アル
それに、安心したら
お風呂に入りたく
なっちゃったもん」
「わかった一緒に入ろうな
各自…グリフォンに騎乗せよ」
アルファードの命令にオスカーをはじめとスル騎士達は、グリフォンに騎乗する。
アルファードは、エリカを座らせてから騎乗した。
そして、アルファードは右手を振りながら言う。
「…帰還する…」
「「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」
こうして、アルファードとエリカは、魔法騎士団に帰った。
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