私は聖女になります、性女（娼婦）にはなりません

第13章 グリフォンをテイムしちゃいました

220★現実を認識しました

　「さっさと決めた方が良いよね？」

　「…そうだ……」

　「皇女の価値も下がってしまう？」

　「確実にな…魔力量は…聖女の方が多い
　　それが…確実に…子供にも受け継がれる

　　皇女と比べて性格も良い
　　皇帝の顔色を伺う必要も無い……」

　「そうなる…聖女が全員…婚約しないと…………」

　「高位貴族は、皇女を見ない」

　「それって………」

　「もっと悪いのは
　　我々の寿命が長いコトだ」

　「それって……もしかして
　　聖女の産んだ女の子を
　　選ぶ可能性があるってコト？」

　「そうだ」

　「だったら、私の認定式の前に
　　婚約させないと………」

　「売れ残りだな」

  「アルの妹さんは
　　決まっていたけど
　　他の妹さん達は？

　　もし決まって無いなら
　　この機会に婚約させたら？

　　その間、後宮内がアルに対して
　　静かになるかも？」

　「そうだな
　　アレの他に、婚約式を
　　終えていないのは、あれ？

　　もしかして、内定してる
　　だけだったような気が？
　　これは不味いな

　　ロマーナ王国と
　　サラディール王国から
　　王太子妃にと打診はあったが………

　　正式な話し合いは、まだだった
　　これは…婚約していないも同然

　　ロマーナは、姉上で……
　　サラディーヌは、シオババアの姫で
　　決まっていたはす

　　残りは…何が何でも……
　　アレと一緒に婚約させよう

　　こうなると…他の聖女候補にも
　　さっさと守護獣を得て欲しいな

　　バードやギデオンやレギオンとか………」

　〔うっわぁー公式的には
　　誰も婚約してなかったの？
　　それは…不味いね

　　特に王太子妃は、不味いわ
　　ここは…さっさと婚約して
　　もらわないと大変ね

　　予算の都合もあるし
　　相手の都合もあるよね

　　ここでこれ以上の会話はあれだから……
　　バードさん達の話に振ろう〕

　「ふ～ん、何か意味があるの？」


　「どこぞの貴族の姫に婿入りしなくてすむ
　　新しい公爵家を作ってやれる……」

　「そっかぁー」