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第13章 グリフォンをテイムしちゃいました
212★エリカおねだりを強行する
しおりを挟むアルファードの命令に従って、騎士達は各自指定の場所に移動して隊列を整えて行く。
それに対して、エリカの守護騎士であるアラン達は、グリフォン達の側に居るエリカを護ったままだった。
そんな中でねエリカは1人悩んでいた。
〔う~ん…我がままだって…
わかってはいるんだけどぉ………
レオに乗ってみたいんだよねぇ~
本音を言えば、このまま
塩水湖に直接行きたいくらい
でも、それ(塩水湖行き)は
いくら私に甘いアルでも
許してくれないってわかるもの
だったら、帝都までレオに乗って
帰りたいんだよねぇ~………
馬で帰るのと、グリフォンで飛ぶ
のでは、どのぐらいの帰還時間が
少ないか試してみたいだもん
ここは、我がまま言って………
アルと2人で先行させて
もらおうかな?
ああそうだ、アラン達は
私の守護騎士だから
一緒に帰還しなきゃねぇ~……
馬は…オスカーさん達に
お願いすれば良いよね〕
考えがまとまったエリカは、無意識でおねだりするときの癖でアルファードに抱きついてすりすりしながら言う。
「アル、レオに乗って
帰りたいんだけど?
ダメかなぁ~?
馬とグリフォンの速度の違いが
わかって良いと思うんだけど」
「………」
エリカの発言に、アルファード達は驚く。
その表情を見てエリカは苦笑する。
〔あはは~やっぱり驚いたみたいね
こっちでは、あまり実験ってモノを
しないのかなぁ~?
って思っていたけど………
でも、乗ってみたいんだもの
ここは押し切るわ
アルにキスしゃおうっと
アルさえ攻略しゃえば良いんだもの〕
エリカは、渋るアルファードに抱きつくと、にっこり笑って話しかける。
「あのね、オスカーさん達は
馬で帝都に帰還して
私とアルとアラン達はレオ達に
乗って帰還するの
そうすればどのくらい
グリフォンの方が早いか
確認できるわ
勿論、乗りなれていないし
ちゃんとした鞍も無いから
全速力は出せないから
ソコまでの差は無いと思うけど…
でも…道を使わない分
直線で飛べる分は
確実に距離が短いから
その分早いと思うの
ねっ良いよね
アル、エリカと一緒に
レオに乗って欲しいの」
「うっ………」
〔かわいい…可愛い…エリカ…
その望みを叶えてやりたい
だが、団長である私が………〕
エリカのおねだりにアルファードは、オスカーに視線を向ける。
その表情でオスカーは、諦める。
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