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第13章 グリフォンをテイムしちゃいました

201★実は《契約》すると筒抜けなんです

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 気が変わらないうちに《契約》したいというレオニード迫力に、エリカはたじたじになってしまう。

 〔えっとぉ~……従魔《契約》って
    …一対一じゃなかったっけ?

   それが、群れごと従魔《契約》
   しちゃうって、有りなの?

  そんなのラノベで読んだコトが
  無いんですけどぉ~………〕 

 『えっ? ここにいるグリフォン全員と?』

 『全員と《契約》したいから
  色々なモノをみんなに
  出してくれたんですよね?
  ねっマスター』

 良いのかな?という表情エリカに、レオニードはグイグイと《契約》を迫る。

 『えっ…うっ…うん
  でも、私、1人と全員が
  《契約》しても良いの?』

 レオニードは、退屈しのぎに人間と《契約》する仲間を嗤っていた………。
 が、膨大な魔力を持ち、その魔力で無理やり自分達を従えられるのに、そんなコトはしない、というかする気の無いエリカに、レオニードは好意を持ってしまう。
 その本質が、ひたすら自分達グリフォンを可愛がりたいという欲望しかないことを知って、よりエリカの従魔いや守護獣になりたいと思ってしまう。

 『構いませんよ
  だって、マスターは
  私達を可愛がったり

  一緒に空を飛びたいって
  思っているだけですから………』

 ぐいぐいと《契約》を迫るレオニードに、エリカは嬉しいが困ってもいた。
 レオニード達を飼うには、婚約者のアルファードに許可を求める必要があったから………。
 エリカが望めば、アルファードは国の一つや二つ、滅ぼすことに何の躊躇い(ためらい)も迷いも無い人でなしだと気が付いていない為に………。

 〔そうだ、アルファードや
  オスカーさん達とアラン達
  守護騎士達も、みんなで
  騎乗できるんだったら

  直ぐに許可してくれるよね
  うん、きっと大丈夫

  でも、レオニード達グリフォンは
  乗せてくれるかな?
  あのラノベみたい?〕

 『あのね
  ちょっと無理な
  お願いしても良い?』

 自分の思考が、ほぼ筒抜け状態なコト気が付いていないエリカに、レオニードは笑って答える。

 『マスターの望みに従うのは
  《契約》の一部ですから
  大抵のことはしますよ』

 〔うっそ~やった~ぁ~…
  あのラノベみたいにぃ~………

  グリフォン騎士団って感じの
  制服とマントと旗を
  作ってみたいなぁ~………

  レオ達もアクセサリーを付けて
  鞍の下に綺麗な模様の丈夫な布を
  おそろいで用意するの

  うふふふ…アルもレオも
  格好良いだろうなぁ~……〕

 などと、筒抜けと知らず夢想するエリカは、とても純粋で可愛く、グリフォン達からとても好意をもたれていた。









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