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第19章 パーティーは、まだ終わらない

418★帝国予算にも限りはある

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 (肖像画専門のギルドがあるんですかぁ~………
  まぁ~日本にも写真館とかがありますから
  それと似たようなものですね

  それと辺境伯爵家の人達が、花婿リストに入って無かったという
  その理由が、全員結婚していたからって言うのは驚きました

  なんか、スタートラインにすら立てなかったって言うのは
  流石に不憫ですね

  でもまぁ~………これも運命と諦めてもらいましょう

  公爵、侯爵、と同等に近い高位貴族に辺境伯爵はあたるんですね
  これもラノベあるあると一緒ですね

  ただ、通常の伯爵家はそこに入らないってコトでしょうか?
  皇女キャサリンの婚約者は、カンパネラ伯爵だったのに?
  何処が違うんでしょうか、謎ですね)

 「というコトは、伯爵、または次代伯爵は、このリストからは
  外したというコトですね?」

 エリカは、オスカーに花婿リストに伯爵家の人間が載っていなかったコトについて聞いたみた。

 「ええ、外しましたよ
  聖女を守るには自前の騎士団の規模もある程度は必要です

  いくら守護騎士が付くとはいえ、姫君を含めて7人の聖女がいますと
  どうしても付ける守護騎士達の人数もある程度は制限が入ります

  というか、そこまでの基準を満たす騎士が
  どの程度いるかという問題もでてきます

  各騎士団から騎士を引き抜くと言っても限度があります
  それを考えると自前の騎士団を持つ公爵と侯爵が安全ですからね

  伯爵家の騎士団の規模では聖女を守り切れる人数を出せません
  姫君、皇女殿下達は、身分が高いだけです。

  聖女達のように、瘴気を浄化する能力も治癒能力も
  その身に宿す膨大な《魔力量》を
  確実に次代に伝える能力も持っていませんよ

  ですから、さらわれるキケンはありません

  また、その《魔力量》に魅かれて魔物達が襲ってくるコトも
  ありませんからね」

 オスカーのお説ごもっともな説明にエリカは考え込んでしまう。

 (そっかぁ~私は、皇太子アルファードの婚約者だから
  私専用の守護騎士達はある種の近衛騎士
  または、魔法騎士扱いになる

  それで、お給料は皇太子の個人資産から出るって聞いていたわね

  騎士爵位を与える資金も領地もかなり余裕があるから心配ないよって
  アルが言っていたしね

  でも、彼女達の守護騎士達の予算は、国家予算の予備費から
  出るって言ってたよね

  ここは、私の作る塩を売った利益を彼女達の守護騎士の
  お給料にしてもらおうかな

  ジュリアスに頼めばいくらでも運んでくれるし、たぶん作れるよね

  これらをサラディール王国の顧客に今よりも安く売ってあげるなら
  かなりの金額が国家収入になるよね

  騎士としての装備も馬鹿にならないけど
  その辺はアルのインベントリにあるモノを放出して作らせる
  って言っていたから、何とかなるわね

  アルから職人に発注して、それぞれの騎士達に配布するなら
  市場に影響は出ないはずよ

  確かかなり質の良いお高い装備になるって言っていたから………

  ラノベあるあるの冒険者ギルドって感じの存在があるのかも
  確かめておくべきよね

  でも、確かに、聖女候補の彼女達が侯爵や公爵のお嫁さんになったら
  守護騎士達のお給料は、国家からの補助金って形になるよね

  聖女の守護騎士の名誉はそのままでも………

  だって、このままじゃひとつの騎士団を作るのと変わらない
  予算が必要になるわ

  それも、聖女の身を守るだけの騎士団

  それって、ある意味税金の無駄遣いそのものでしょ

  塩の他に何か有効なポーションでも………
  うん、《魔力完全回復薬》や《状態異常完全回復薬》とかを
  作れば良いよね

  他にミスリル銀を使って、《魔法攻撃無効または回避》に
  《物理攻撃無効または回避》《状態異常無効または回避》とかの
   効力を持たせたブレスレットやピアスなんかも作れば良いよね

  実際は《魔法攻撃回避小とか中とか大》って感じになると思うけど
  《魔法攻撃完全回避1回》とかも良いよね

  後でミスリル銀をもらって試してみようかな

  ………じゃなくって、今日、彼女達が選んだ男の人達と
  実際に会わせてみるべきよね

  まずは、こっちを優先しましょう

  これで決まってくれると楽なんだけどね)








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