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第19章 パーティーは、まだ終わらない
417★婚約相手が決まったら、守護獣も………
しおりを挟むオスカーとマクルーファ達監修の聖女候補達用花婿リストは、とぉ~っても好評だった。
それは、エリカにとっても、良いものだったりする。
(うん、確かにね
これなら、人物像がかなりはっきりと判るし
所属騎士団の地位や本人の爵位と何れ継ぐ爵位も判るわね
ついでに、領地の位置と特産品も書いてあって………
このあたりは、貴族年鑑からかしら?
それとも、お見合い用の釣書からとったのかしら?
どちらにしても、見やすくて良いね
ちゃんとした貴族年鑑も、後で見せてもらいたいわ
何れは、社交をする必要性も出るでしょうしね
それと、彼女達の幻獣…というか、守護獣をどうするかよね
試練の森に、私とジュリアスが付き合って
さっさと決めてしまおうかなぁ~………
それとも、レオに頼んで好奇心旺盛で暇なグリフォンを………
って、これは二番煎じになるから?
下手したら守護獣として認められなくなったゃうわね
それに、彼女達の好みもあるだろうし………
ここは、後でアルとオスカーさん達に相談ね
とりあえず、好みの男性(婚約者候補)が決まったんだから
今夜は、ダンスのひとつもするべきよね
見かけだけじゃなく、それ以外の相性も確認するべきだし
会話で、食の好みや趣味なんかも………
それに、彼女達だって守護獣捕まえたら、聖女になるんだから
婚約者と共に色々なパーティーに出て、ダンスするコトは
もはや必須なんだから………
まぁ………それはさておき、断罪イベント後であろうと
今はパーティーの最中なんだから、この後ダンスを踊るのは当然よね
ラノベあるあるでは、ダンスを2曲続けて踊ったら
お互いに好意を持っているで、3曲続けて踊るのは
婚約者と伴侶って設定だったわね
こっちでは、そんな常識があるのかしら?)
エリカは思い付いたコトを、その場で聞くコトにした。
その相手は、勿論、エリカから見て常識のある大人なオスカーだった。
「オスカーさん、この花婿リストって貰っても良いんですか?」
「ええ、構いませんよ
もともとは、聖女候補の皆さんに来た釣書を纏めたものですからね」
エリカの質問ににっこり笑って答えるオスカーだった。
それを見て、エリカは別の疑問を口にする。
(ラノベあるあるのお見合い用の釣書って
確かに肖像画付きのものが多かったわね
それでも、私の分を含めて7枚は多いんじゃないの
肖像画って、そんなに安いものなのかしら?)
「もしかして、同じ肖像画を何枚も描かせたんですか?」
「ええ、7枚描いてもらいましたよ
それぐらいどうってコトは無いですからね
本人を前にして肖像画を描いたら
残りは弟子が模写するんですよ
なんと言っても、肖像画を描く職人は
肖像画作成ギルドに所属していますから………
今回のリストは、高位貴族というコトで
何れは侯爵か公爵になる者達を選んでおきました
ただ残念なコトに、今代の辺境伯爵家は
当主も次代も結婚しておりましたので………
リストから除外しておきましたので………」
淡々と肖像画と花婿リストの説明をするオスカーに、エリカは感心してしまう。
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