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第19章 パーティーは、まだ終わらない
406★一応、聖女候補達の婚姻相手の候補は考えられていたようです
しおりを挟むおろおろしている美少女達に、エリカは内心でこころを落ち着ける為に因数分解の数式を思い出す。
(あれ? えっえぇぇぇ? もしかして、本当に考えてなかったの?
召喚→聖女認定→役目を果たす→騎士や王子様と結婚
っていうは、ラノベの定番でしょ?
一説には、半径は5メートルって話しがあるぐらいだし
特に、召喚理由が魔王を倒して欲しいなんて話しなんかだと
つり橋効果? で、パーティー組んだ中の異性ゲットして
ゴールインなんて定番だし………って、考えてなかったようね
だったら、イイよねぇ………)
そう思ったエリカは、一緒に召喚された美少女達と、何時までも友達付き合いが出来るようにと、召喚されてアルファードをゲットしたときから考えていた。
だから、エリカは意図的に高位貴族と結婚するように仕向ける発言をする。
エリカは、皇太子であるアルファードと婚約した結果として強かになったのだろう。
決して荒んだとか腹黒化とかという変化では無いだろう、たぶんきっと………。
「貴族の妻としての苦労を出来るだけ減らそうと思うなら
高位貴族との婚姻が1番なんだよ
その辺は、流石に理解しているよね」
「「「「「「あはははは………」」」」」」
エリカの言葉に、美少女達の視線はあらぬ方に彷徨う。
そして、表情は………日本人特有の笑って誤魔化せという顔だった。
それを見てエリカは、アルファードの腕の中で大きな溜め息を吐き出し、再度こめかみに人差し指と中指を当てる。
エリカは、ここぞと言うタイミングでもって、美少女達にぼそっと言う。
「そう………考えていなかったのね」
「「「「「「うっ………はい」」」」」」
エリカの言葉に、そう突っ込みもボケも出来ない無い彼女達は、俯いてしまう。
その何処か哀れを誘う姿に、エリカは最終手段を使うコトにした。
別名投げたとか、丸投げしたとも言うコトをする。
「だったら………すみません、オスカーさん
彼女達が結婚するに相応しい人達のリストを下さい
もう準備していますよね」
エリカの問い掛けに、オスカーは余裕の微笑を浮かべて言う。
「勿論ですよ姫君、ここに用意してありますよ」
撃てば響くように応えるオスカーに、エリカは感謝の言葉を口にする。
「ありがとうオスカーさん」
「いえいえ、この前に、結婚適齢期の話しが出ていたので
それを元に、ちょっと調査してみただけですよ」
「そうですか、本当に助かります」
「それでは、私から聖女候補のみなさんに
意見をしても良いでしょうか?」
「はい、宜しくお願いします」
「はい、お任せ下さい姫君」
エリカに優しく微笑んで応えると、オスカーは聖女候補の美少女達に視線を向ける。
その表情は、何時もの淡々としたオスカーだった。
オスカーにとって愛しいと思うのは、エリカただひとりだったので、他の聖女候補達は、さっさと厄介払いしたい相手でしかなかった。
はっきりと言えば邪魔者達だったりする。
エリカの興味を同郷人というだけで得ている彼女達が………。
彼女達に使う時間を、オスカー達は自分達に使って欲しいと何時も思っていた………割と嫉妬深い彼らである。
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