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第18章 サラディール王国にて………

400★それじゃ、皇子達を回収しましょうか

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 「勿論です
  マスターを守るのは守護獣の役目ですから………」
 
 爽やかに笑うジュリアスの表情に、エリカはほっとする。

 「ますたーの望むことなら、この命に代えても果たしますよ」

 レオニード達の重すぎる忠誠心に、エリカは苦悩するが表情には出さなかった。

 「ありがとう。じゃ、全員、レオ達に乗って行きましょう」

 こうして、エリカ達は、グリフォン達に乗り離宮の屋上から内部へと入って行った。
 そして、アルファードは、エリカ達ににっこり笑って言う。

 「俺は、これから堂々とアンジェロ達に風魔法の【拡声魔法】で
  俺の声を届ける

  その結果、このサラディール王国の騎士達に絡まれるかもしれない
  が、その辺は臨機応変に処理してくれ

  多少の怪我は気にするな、今後は付き合わない者達だからな」

 (あはは………アルってばキレているわね

  廃皇妃リリアーナで苦労した分を
  ここの騎士達にぶつけるつもりね
  完全に八つ当たりよね

  でもね、ここでそれを指摘する必要は無いもの
  私もその八つ当たりに付き合ってあげたいから
  治癒魔法を使うって提案しておこう

  私だって、あの廃皇妃リリアーナに色々と馬鹿にされて
  むかついているんだもの

  いくら私がブスでも、醜いとかって言葉は無いでしょう………っとに)

 エリカは内心を綺麗に隠してアルファード達に提案する。

 「アル、私が治癒魔法で治療するから
  思い切って攻撃しても良いわよ

  無理に手加減するのは、余計な負担になるもの
  死んでなきゃ、広域治癒魔法でなんとかするわ」

 (エリカは、本当に役に立つ

  戦いにおいて手加減前提の攻撃なんぞ
  本当は戦う上で危険極まりないものだからな

  それを、エリカは知っている

  だから、死んでいなければ治癒できるから
  思いっきり攻撃しろって言ってくれる

  それに、俺達の誰かが怪我しても
  エリカなら瞬時に治してくれるしな

  今日の警護に当たっている騎士達よ、不運だったな)

 アルファードは、漆黒のオーラを纏い人の悪い笑顔を浮かべて言う。

 「くっくく…悪いな
  でも、助かる…みんな聞いたな…

  ガツンといけ俺達の強さをサラディール王国の騎士達に叩き込め
  …俺達に逆らう気が起きないように………」

 『はっ』

 オスカー達は、それにいっせいに是と応えるのだった。
 そして、アルファードは、サラディール王国の騎士達にとっては、宣戦布告に近い言葉を風魔法の拡声魔法を使って、アンジェロ皇子達に話し掛ける。

 「アンジェロ、アルスレイド、アルスフィア、迎えに来たぞ
  さっさと部屋から出て来い

  たとえこの国の騎士達に引き止められてもな
  もし、この国の騎士達が、俺達を阻むなら蹴散らすから気にするな」









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