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第18章 サラディール王国にて………
399★さぁ、撤収しましょうか
しおりを挟むそして、アルファードは考えが纏まったという顔で話し出す。
「これが終わったら、連れて帰る方が良いだろう
皇子としての格差がでるのは不味いからな」
「だったら、二手に分かれて………」
効率を重視したエリカの提案を、アルファードは途中で遮った。
「それはダメだ
俺がエリカと迎えに行ったアンジェロ達の
格が上がってしまうからな」
エリカは、アルファードの説明を聞いてちょっと思考する。
(そっかぁ~アンジェロ皇子達を迎えに行ったのは
皇太子のアルファード
ソレに対して、アーカンディル皇子達を迎えに行くのは
たぶんオスカーさんかマクルーファさんよね
うん、これじゃぁー私でも、アーカンディル皇子達の方が
格が低いって思うわ)
そして、エリカは、アルファードに謝るのだった。
「あっそうか、ごめんなさい。その辺は気が回らなかったわ」
エリカの言葉にアルファードは、にっこり笑って言う。
「気にしなくて良いよ」
「そうですよ姫君、この辺のコトは私達にお任せ下さい」
それに続いてオスカーも優しく微笑んで言う。
それに、エリカも笑って答える。
(こっちの常識は、元々わからなかったし
皇族としての立場で判断する必要があるってコトを
実地で実感できただけで良しとしましょう
アルが皇太子になったとしても、皇帝になるのはまだ先だから………
猶予期間はあるんだし、その間に学習すれば良いよね
とりあえず、目の前のコトを片付けましょう)
「ん、わかったわ」
エリカなりに納得したらしいのを見て、アルファードが言う。
「それじゃ、レオ達を………」
「………」
アルファードの依頼に、エリカはにこっと笑って頷く。
そして、ジュリアスに話し掛ける。
「ジュリアス、お願いレオ達を全員連れてきて欲しいの」
「はい」
ジュリアスは、にっこり笑うと一瞬で姿を消した。
そして、さほど待たずに、ジュリアスはレオニード達をエリカ達の待つ離宮の屋上に連れて来た。
「ありがとうジュリアス
それに、レオ達もつき合わせてごめんね
でも、ありがとう、とっても助かるわ」
「これぐらいは、簡単なコトですから、何時でもご命令下さい」
「私達は、ますたーのお役に立ちたいんです
何時でもご命令ください」
エリカの言葉に、ジュリアスもレオニード達も嬉しそうに答える。
そんな彼らに、エリカは、アンジェロ達を連れてさっさと帰還する為に再度お願いをする。
「この離宮から、アンジェロ皇子達を連れて帰りたいの
でも、この国の騎士達が邪魔するかも知れないから
一緒に行って欲しいの。良いかな?」
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