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第15章 まずは小姑を片付けないと………

303★男は女に貢ぎたいモノなんですか?

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 レオニードの予想の斜め上を行く発言に、エリカは驚く。

 〔契約獣って
  そんなにマスター
  大好きになるの?

  ていうか、大好きな相手だから
  契約獣になるのね

  そう言えば、私が嘆かないように
  命を捨ててでもアルを守るって
  言ってくれたっけ………

  なんて重い愛情と忠誠心なの

  私は、そんなに凄いコトなんて
  していないのに………

  なんか、男を騙して貢がせる
  悪女にでもなった気がします〕

 エリカが苦悩していると、レオニードが心話で話しかけてきた。

 『マスター、私達は
  我儘なグリフォンです

  やりたくないコトは一切しません
  ただマスターが好きなんです

  それだけなんですよ

  私が番を見付けた時
  たくさん食べて欲しくて

  腐るから止めてと言われるまで
  獲物を貢ぎました

  私だけを見ていて欲しくて
  せっせと貢ぎます

  それがオスの本能なんですよ

  だから、アルファード様に
  もっと貢がせてあげて下さい』

 『………』

 〔レオ、それって貴方の番に
  かなり迷惑な愛情表現だと思いますよ

  それに、アルはそんなコトしません
  私が嫌がるコトなんてしませんからね〕

 レオニードの発言に、エリカは呆れて内心では色々と思考していたが、それを口にするコトは無かった。
 そんなエリカに、どこか楽しそうに笑っている気配を滲ませた心話が伝わってくる。 

 『初めまして、マスター…
  私は、レオの番レーナです

  うっとおしいと思っても
  オスって貢ぐ習性を
  もっているんだから………

  と諦めて受け入れてあげて下さい

  ついでに、嬉しいという言葉と
  口付けの一つも付ければ
  十分ですからね

  マスターの出来る範囲で
  受け入れてあげて下さい

  それだけで大人しくなりますから………
  下手に無視すると延々と貢ぎますからね』

 レーナの説明に、エリカは首を傾げながらこころの中で言う。

 『そういうものなの?』

 それに、レーナはくすくす笑っている気配をまとって答える。

 『そういうものなんですよ
  オスって単純ですから………

  だから、あのシードラゴンには
  今回のように会うたびに
  命令してあげてくださいね

  じゃないとマスターの
  愛情が減ったとか
  不興をかったと思って暴走しますから………

  レオの貢物は
  そこまでの量じゃありませんけど………

  彼が本気でマスターに貢いだら
  恐ろしい量になると思いますよ』

 レーナの言葉に、エリカは、ジュリアスが持ってきた塩の量を思い出す。

 〔ちょっと欲しいと言うだけで
  あれだけの塩の量を持ってきたわね

  レーナの言うとおりだわ

  シーサーペントのような魔物も
  魚介類もジュリアスなら
  幾らでも獲れるわね

  それを【魔倉庫】に入れて貢がれたら………

  うっ確かに、適度に命令というか
  お願いしてやってもらう方が安全ね

  グリフォンでも、女性は女性ね
  とっても助かる提案をしてくれるもの〕

 『………』

 考え込んでいるエリカに、レーナが話しかける。

 『マスター…ドラゴンは
  面倒くさいの代名詞みたいな
  生き物ですからね』

 〔うっ…確かに
  無料の小説サイトに書かれている
  ドラゴンの番って

  ヤンデレの監禁好きで
  腹黒の俺様がテンプレだったわ

  アルが紳士で優しいから
  すっかり忘れていたわ

  アルってや○竜のウルみたいに
  優しいのよねぇ~………

  だから、気を付けないと
  滅茶苦茶な量のドレスと宝石を
  貢ぎそうで怖いわね

  これから色々なパーティーに
  参加する立場だから
  気を付けなきゃね〕










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