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第15章 まずは小姑を片付けないと………
301★こっちでもカーストのようなモノはあるようです
しおりを挟むアルファードに問い掛けられたエリカは、この際だからと、思っていたコトを口にする。
「うん、だって、私は召喚後
オスカーさん達に出会って
直ぐに行動して
アルに会ったから
とんとん拍子に婚約しちゃったでしょう
私の行動の自由を保障してくれているのは
最強の魔法騎士団と、その団長のアルに
庇護されているからだって思っているの
それに、自由に動けたから
レオ達にも出会って
守護獣も直ぐに契約しちゃったわ
アルに出会ったっていう幸運で
私は自由に思った通りに動けるわ
でも、彼女達は
そんな出会いが無かったから
今だに行動制限を受けているわ
魔法騎士団の建物の中と庭や
広場にしか行けないわ
だから、自由に動けるように
守護騎士達を確保してあげたいの
ダメかな?」
エリカの言葉に、アルファードは今まで口にしていなかったコトを苦笑しながら言う。
〔エリカは優しいが、俺達以外の騎士達を
本当の意味で見たことが無い
だから、騎士達にはそれなりの容姿と
体型も必要だと知らないんだよなぁ~………
皇族や高位貴族と関わる近衛騎士団は
特にその傾向が強い
魔法騎士団は代々皇太子が
団長を務めていたから
近衛騎士団程ではないがある程度の
容姿と体型は考慮される
容姿を考慮しないのは辺境騎士団や
貴族の私兵の騎士団だろう
もっとも、騎士になる者は
多かれ少なかれ魔法を使う必要があるから
ある程度の魔力量が必要だ
それゆえに貴族の子弟がほとんどだ
平民でも貴族の血を引く者が大半だ
が、たまに、貴族の血を引かない者が
騎士になる
彼らは一様にごつくてむさくて怖いので
前線送りになる
護衛任務に着けない者は
警邏についても評判が良くないので
自然と魔物と戦う場所に配置される
これは昔からだから
今更変えるという選択は出来ないな
本人達も魔物討伐て稼ぐ方が良いと
言っているらしいしなぁ~………
この事実を、どこまで言うべきか悩むなぁ〕
内心でちょっと苦悩しながら、アルファードはエリカに説明する。
「良いとは思うんだが………
騎士達だって
守護する相手を選ぶだろうし
近衛騎士並みの容姿が無ければ
聖女の護衛からは弾かれる可能性が
あるからなぁ~………」
「えっ、容姿端麗も基準に入るの?
近衛騎士団に入るんじゃ無いのに?」
アルファードの説明に、エリカは驚く。
それに、アルファードは、補足説明をする。
「聖女は、皇族並みの扱いを受けるからね
仕える騎士達も
近衛騎士並みじゃないといけないんだ
それは、容姿、出自、身分も関わってくる」
うっわぁ~…ラノベやおとぎ話で、騎士様って容姿端麗って描いてあったけど、マジである程度のイケメンじゃないと、騎士にはなれないのね。
自衛隊なら、容姿に関係なく入れるし、防衛大卒の士官なら出世も出来るのに………なんか理不尽だって思うわ。
「そこは、実力主義で………っていかないの?」
エリカのちょっと嫌そうな表情と声に、アルファードは苦笑しながら言う。
「うぅ~ん…それはね、剣の腕だけなら
余り差が無いとは思うよねぇ………
でも、魔力量は出自がモノを言うんだよ
残念なコトにね
まぁ…多少例外はあるけど
でもまぁ~…大半は貴族の血を
引いているから
容姿で弾かれる騎士は
そこまで多くは無いと思うぞ」
「でも、多少だったら………」
騎士の選び方に理不尽さを感じてエリカが言うのに、マクルーファが優しい声と甘さを含んだ表情で問いかける。。
「姫君、姫君達は
異世界から来たので
私達と比べると小柄ですよね?」
「うん、そういえば、こっちの人って
女性でも大きいよね
アルだって、少年っていう感じだけど
日本の少年よりも大きいもの………」
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