306 / 450
第15章 まずは小姑を片付けないと………
300★参加資格をもうけよう
しおりを挟む内心で色々と考えていたが、アルファードはあえてその内容を言わなかったりする。
それは、エリカが照れてしまうと思ったからだった。
実は嫉妬深いアルファードなので、可愛いエリカの表情を自分だけのものにしておきたかったから………。
「そんなコトを考えていたのか?」
アルファードが感心したように言うと、守護騎士隊長のアランがさらりと言う。
「姫君、個人戦と団体戦に
私達も参加しても良いでしょうか?」
その発言に、マクルーファが呆れたような表情で言う。
「アラン、お前達は守護騎士だから
参加は許されない
他の騎士達に機会を与える為の
大会なんだから諦めろ」
アランに話しかけた後に、マクルーファはアルファードに話しかける。
「騎士達の参加資格を
各騎士団の副隊長までという
制限を付けた方が良いと思います
どうでしょうか?」
話を振られたアルファードは、ちょっと考えてから答える。
「確かに、参加資格に制限は必要だな
もう一度、父上達と話し合おう
それに、帝都周辺に居る騎士団の
団長にも参加してもらうか?」
その言葉に、エリカはにっこり笑って提案する。
「帝国全土にある騎士団の
団長か副団長を
レオ達に乗ったグリフォン騎士団の
騎士が迎えに行けば良いと思うの
その時に、大会に出る騎士達を
引き抜く対価の
お菓子やワインなんかを運ぶと
一石二鳥だと思うんだけどどうかな?
レオ達のお披露目にもなるしね」
エリカの提案に、アルファード達は思わず頷いてしまう。
「確かに、レオ達のお披露目にもなるな
ただ、グリフォン騎士団に入りたい
者達も出ると思うから
調整が大変になりそうだな」
「それは、厳選するというコトで
良いと思いますよ
グリフォンの数も
限られていますからね
大会の後に
姫君の守護騎士になるか
魔法騎士団に入って
グリフォン騎士団の騎士になるか
どらかを選べと言えば良いでしょう
なんでしたら
例えば近衛騎士団とか
他の騎士団の騎士になるかを
選べるという風に
色々な進路を与えるのは
どうでしょうかねぇ~」
アルファードの発言にマクルーファが補足する。
それに、アルファードは更に付け足す。
「優秀な成績なのに家族の都合で
所属騎士団から移動できない者達は
特別に褒賞金や賞品を
与えるというのも必要だろう
参加した騎士達が参加して良かったと
思えるようにしよう」
「大会中及び大会前の練習中の
怪我や病気にも対処してあげてね
地方の騎士団だと治癒魔法の使い手が
少ないと思うから………
こちらから、そうね大会一月前から
派遣してあげると良いと思うの」
エリカの提言に、アルファード達は関心する。
「確かに、帝都に本部のある騎士団や
東西南北の大都市の騎士団以外には
治癒魔法の使い手は少ないから
派遣した方が良いよな」
「そうですね、激しい訓練をしても
大丈夫な状態にしてあげると言うのも
良いと思います」
アルファードとマクルーファの会話に、エリカも加わった。
「帝都の騎士達だったら
私の元に連れて来るか
私が行くかして治癒出来るしね
エリアヒールなら大量に怪我しても
直ぐに治せるから………
その分、治癒魔法の使い手を
地方に送ってあげてね」
「神官や魔法使い達にも
手伝ってもらうのは
どうでしょうか?」
「それと、守護騎士の大会に
神官や魔法使い達も
治癒や補助として
団体戦のチームに加えると
良いと思います
その方が、より実践に
即していると思います」
「それと同じように
神官や魔法使い達を地方に
派遣すると良いと思います
そうすれば、騎士団から治癒魔法の
使い手を派遣する数の調整か
簡単になると思います」
守備騎士達からの提案もあった。
それらを聞いたアルファードは、改めて言う。
「今回、ここで話し合った内容は
改めて各騎士団に伝えて決めよう
エリカ、他に言いたいコトは無いか?」
10
お気に入りに追加
2,240
あなたにおすすめの小説
召喚されたのに、スルーされた私
ブラックベリィ
恋愛
6人の皇子様の花嫁候補として、召喚されたようなんですけど………。
地味で影が薄い私はスルーされてしまいました。
ちなみに、召喚されたのは3人。
2人は美少女な女子高生。1人は、はい、地味な私です。
ちなみに、2人は1つ上で、私はこの春に女子高生になる予定………。
春休みは、残念異世界への入り口でした。
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる