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第15章 まずは小姑を片付けないと………
298★それでは、大量の塩と魚介類を持って帰りましょう
しおりを挟む帝都に戻るコトになったエリカは、もう一度、塩を大量に作るコトにした。
ついでに、魚介類も手にいれたいと思っている。
そう聖女候補の彼女達や残っている魔法騎士団の騎士達にも、新鮮な魚のお土産が良いと思ったからだ。
だから、竜巻で湖水を巻き上げる時に、網を掛けて魚を捕ることにした。
適当に獲って、人間にとって毒や寄生虫を持っていないか、ジュリアスに確認してもらう予定をエリカはたてていたりする。
そして、ジュリアスにエリカは話しかける。
「ジュリアス
この塩水湖って毒のある魚や
寄生虫の付いている魚っているの?」
エリカの質問にジュリアスは、首を傾げながら答える。
「毒のある魚は数種類います
寄生虫は、意味がわかりません」
予想外の答えにエリカは、戸惑ってしまう。
もしかして、シードラゴンのジュリアスは、寄生虫のついた魚を食べても何の被害も受けないんじゃないかしら………。
シードラゴンの強力な胃液で食べた物を消化するから、その時に寄生虫も消えてしまうのかな?
本体は、あの巨体なんだし、ジュリアスは、人間じゃないんだもの。
こんなコトを聞いた方が間違っているわね。
ここは、魚介類を獲ったら魔法で瞬間冷凍して、寄生虫を駆除してしまえば良いと、エリカは割り切った。
自分なりに納得したエリカは、魚介類の毒と寄生虫の対処をあっさりと決めるのだった。
そして、エリカはアルファードに声をかける。
「アル、私、みんなのお土産用に
魚介類を獲りたいの良いかしら?」
「良いよ。何なら手伝おうか?」
「お塩を作るついでに、魚とかを獲る予定なの」
「そうか、でも、手が欲しかったら言うんだぞ」
「うん、ありがとう」
エリカは、意識を指先に集中して、無詠唱で魔法を放った。
どうやら、何度も厨二病っぽいセリフを言いたくなかったらしい………。
すると、今回も魔法はきちんと発動した。
巨大な竜巻が何本も発生して、塩水湖の水をどんどん吸い上げて行く。
何万トンもの水が、竜巻という風の力で空へと吸い上げられて行く光景を見て、エリカはこれぞファンタジーなどと思っていたりする。
そして、辺りには濃い水の気配が立ち込めて来る。
このまま気圧が下がっていったら、この湖だけじゃなくこの辺いったいに雨が降るかもしれない………とエリカは思う。
そこで、雨に濡れたくないエリカは、急いで魔法で水と塩と魚介類を分離した。
湖面に向かって水がバケツをひっくり返した…というよりは、巨大な滝のように落ちて行く光景がひろがる………。
それとは対照的に、空中には真っ白な塩の塊が、ドドォーンと音をたてそうなほど、大量に浮いていた。
その他に、巨大なシーサーペントを含む魚介類が、ふよふよと浮いていたりする。
浮いているシーサーペントを始めとする水生の魔物らしきモノ達を、エリカ達は見詰める。
そして、エリカは、アルファードに声を掛ける。
「アル、シーサーペントとかって
ギルドに持って行ったら売れるよね?
他の水生の魔物達も売れるよね?」
エリカの質問に、首を傾げてちょっと考えた後に、アルファードは答える。
「ああ………水生の魔物は珍しいからな
たぶん高値になると思うぞ」
ギルドが高値で買い取ると言われて、エリカは考え込む。
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