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第15章 まずは小姑を片付けないと………

289★シードラゴンに名付けをしました

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 もちろん、その感動の中には、オタクごころが満載だったコトはいうまでも無い。
 ついつい、エリカは夢想してしまう。
 
 〔この麗しいシードラゴンが
  私の守護獣になるの?

  マジで‥異世界召喚されて‥
  本当に良かったわ

  ラノベを読むたびに憧れていた存在が
  見たり触ったり話したり出来る
  存在なんだもの

  お父さんが、駆逐艦の艦長だったから
  私も船は好きなんだよねぇ~‥‥‥うふふ

  ここに、海都シー・ドラグニール
  主は、皇太子アルファードって感じの
  都市を作ってみたいなぁ~‥‥‥

  海軍港に、貿易港に
  運河を作って海の都市を作る

  うふふ遠大な計画よね

  艦隊、そうね海軍用と商業用を作って
  その前に船を作る造船所も必要よね

  あぁ~‥‥‥実際には出来ない
  って理解していても
  妄想したくなっちゃうわ

  だって、他国にも港を作らないと
  貿易するための荷降ろしや
  荷揚げが出来ないんだもの

  さてと、アルファードに言われたんだから
  名前を考えますか‥‥‥

  う~んとジュリアス・シーザー‥って
  カエサルってなって‥‥‥

  カイザー=皇帝になったのよね
  海=シー‥う~んゼーでも良いわね‥

  ドラゴニアから変形してドルガって‥‥
  ジュリアス・ゼードルガ‥うふふ‥‥〕

 「貴方の名前は
  ジュリアス・ゼードルガ

  海のドラゴンで
  皇帝という意味があります

  普段は、ジュリーと呼びます
  良いですか?」

 「私は、ジュリアス・ゼードルガ‥‥‥」

 膝ま付いていたジュリアスが、一瞬白く輝きました。
 そして、ジュリアスの髪の毛に、金のメッシュが入りました。

 それを見たエリカは、やさし○竜の殺○方のウ○と同じく、角の部分が金色になったんだとわかった。
 それを見たエリカは、つい中二病を発症して、妄想してしまいます。

 〔うふふふ‥‥‥ジュリアスの血で
  竜○剣を作れないかしら‥‥‥

  ここは、やらせてみるのも一興よね
  くすくす‥‥萌えるわぁ~‥‥‥

  いったい、どんな剣が生まれるかしら?
  わくわくしちゃう

  異世界に召喚されて、本当に幸せだわ〕
 
 エリカは、にっこり笑って言います。

 「ジュリー‥貴方の血で‥
  剣を作りなさい‥竜血剣

  ドラゴンブラッドソードを‥
  貴方だけの剣を‥‥」

 それを聞いてジュリアスは、それはそれは嬉しそうに幸せそうに微笑みました。
 そして、右手の人差し指と中指を揃えて、左手首をすっと撫でます。

 いえ、エリカの目には撫でたように見えただけで、しっかりと切っていた。
 だから、結構な勢いで血が吹き出る。
 それを、ジュリアスは、右手の二本の指で触れる。

 すると、辺りに真っ白な光りが‥‥‥思わず目を閉じそうになるが、エリカやアルファード、マクルーファ達やレオニード達は、エリカの《結界》のお蔭で、瞳を細めるだけですんだ。

 血は、ほぼ一瞬で凝固し、一振りの剣になっていた。
 形状としては、この世界では、珍しい微かに湾曲した片刃の剣だった。

 そう、それは、黒光りする日本刀に良く似ていた‥‥‥ただし、色合いは、深紅の剣だった。
 その表面には、蒼く透明な流動体が纏わり付いていたりする。

 エリカとジュリアスの儀式めいたモノを見つめていたので、シーサーペントが群れで近付いてきたのに、気が付くのが遅れてしまう。

 いや、原因は、巨大すぎる気配を放つドラゴン2頭の為に、小さな気配しか無い存在が目に入らなかったのだ。
 私達が、日常外を歩く時に、アリに気付かず踏みつけてしまうように‥‥‥。

 それに、気が付いたのは、小心者のエリカだった。
 だから、エリカは、にっこり笑って命令する。

 「ジュリー‥その‥剣で‥‥‥
  シーサーペントを倒しなさい」

 「はい‥我が姫君‥ご命令のままに‥」










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