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第15章 まずは小姑を片付けないと………

281★ザルツェ湖の塩から、話しがヒートしちゃいました

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 だから、エリカはそれを言葉にして言う。

 「だから、塩水湖‥‥‥
  ううんザルツェ湖で
  塩を取ることに賛成してくれた

  っていうか、ザルツェ湖があるコトを
  教えてくれたのね」

 エリカの指摘に、オスカーは苦笑する。

 「そうなりますね

  ザルツェウォルタ地方は
  塩害の為か魔物もほとんど出ませんし
  瘴気も出ていませんから‥‥‥

  そう言えば、この帝国の隅々まで
  瘴気を払う聖女様の浄化の旅に
  唯一入らない場所でしたね」

 歴代の聖女達が、ザルツェ湖を知らない理由を知り、エリカは納得した。

 「まっ、それはそうでしょう‥‥‥
  だって、塩は魔も邪も払う
  聖なる力を持つ物ですもの」

 「えっ、塩ってそんな力もあるんですか?」

 エリカの言葉に、オスカーは、初めて知る情報に驚く。
 そのコトに、会話を黙って聞いていた聖女候補の少女達もエリカも、自分達との常識の違いに驚く。
 エリカは、自分の常識をもとに、質問する。

 「岩塩を産出する地方って
  魔物の出現率が、他の地方よりも
  少なかったでしょう?」

 「ええ、確かに」

 言われてみればという表情でオスカー達は頷く。
 それで、エリカは、常識の違いについて話し出す。

 「私達の祖国では、塩って
  海水から作るのが、常識なの

  まぁ、他国はやっぱり岩塩だけどね」

 アルファード達は、エリカの説明に改めて驚く。

 「俺達にとって、塩は
  岩塩しか無かったんだ

  だから、塩ババアの国から
  輸入するコトにしたんだ」

 その言葉に、エリカは苦笑する。

 「私達は、色々な物が輸入される近代まで
  岩塩の存在すら知らなかったような‥‥‥
  気がするもの‥‥‥

  塩は海水から、塩田で作るのが当たり前で
  藻塩とかちょっとミネラル豊富で高級なのとか
  ぐらいしか、知らなかった‥‥‥と、思う」

 エリカの発言に、聖女候補の少女達も会話する。

 「そうそう、岩塩を使うって
  ほとんど無いわね」

 「たまに、凝ったフランス料理とかの
  レシピにある程度ね」

 「でもね、知ってたぁ~世界の8割は
  岩塩を使っているそうよ」

 「あらら~‥‥‥日本は
  海に囲まれた島国だから
  塩田を作って塩を得ていたのよね

  その2割の方ね」

 「だから、政府推奨の1番安い塩って
  オーストラリアで、風と太陽の力で
  作った塩を、輸入しているんだよね」

 「うん、岩塩を輸入する発想が無い国だから‥‥‥」

 「だいたい、岩塩って大陸の物でしょう?」

 「海水がいくらでもある島や半島部分
  大陸の沿岸部で
  塩田って作られる物でしょう

  他の場所じゃ作れないもの」

 「そう言えばそうね」

 「でも、その岩塩を自国で
  産出できないってリスクよね」

 「生きて行く上での必需品を
  相手に押さえられるってコトだものね」

 「あら、だったら
  日本の食料自給率の低さも問題よ」

 エリカは、やっと魚介類を食べる習慣の理由を説明できる予定のところに、話を持っていけたと思った。

 「そうよね
  世界恐慌とか、全世界規模の
  旱魃や冷害があったりしたら

  何時、輸入が止まるかも知れないって
  世界なんだから‥‥‥

  食べられる鯨を獲る手段として
  捕鯨は止められないのよ」

 「食べ物に苦労しない
  EUとかUSAとか

  キリス○教徒の人達って
  本当にムカつくわ」

 「ったく、自分達はさぁ‥‥‥
  灯りを取る油の為に鯨を獲って油を絞って
  残りの身体をペッと捨てていたくせにさぁ」

 「そうよねぇ~鯨を殺したんなら
  可食部分は全部食べて

  骨だって、皮だって、内臓だって
  使えるものは全部使うっていうのが
  大切でしょう

  私達が生きる為に、命を奪うんだからさ」

 「そのいただいた命に感謝して
  ご供養するっていうのが
  当たり前でしょう」

 「あいつ等が捕鯨をやめたのは
  石油やガスが見付かって

  灯りに安価に利用できるようになった
  からだって知ってる?」

 「知ってるよぉ~ガスや石油が
  あと少し見付かるのが遅かったら

  鯨は獲り尽くされて絶滅していただろう
  って説がガッツリとあるコトもね」

 「本当にムカつくわね
  特に南太平洋と南氷洋の最小の大陸は‥‥‥」












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