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第15章 まずは小姑を片付けないと………

276★皇女の婚姻相手を選ぶ基準?

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 突然、アルファードに話しかけられたサルバトールは、アタフタする。
 が、それでも、一応は、騎士として、皇女の婚約者として、時期カンパネラ伯爵として、なんとか答える。
 
 「はっはい‥光栄です」

 ちょっと可哀想かな?って思いながら、エリカは自分の好奇心に従ってアルファードに質問する。 

 「アル、妹さんの色を
  サルバトールは着るの?」

 「もちろんだ、サルバトール
  今更だが、お前も知っている通り

  改めて言うが、
  アレの髪は金、瞳は水色だ
  どちらの色を選ぶ?」

 アルファードは、エリカの質問に答えると、サルバトールに質問する。
 突然、話しを振られたサルバトールは、目を白く黒させながらも、強かに言い返す。

 「水色を着たいと思います
  当家の特産品の絹を染めます」

 アルファードは、サルバトールの言葉に頷く。

 「そうか、水色を着るのか
  では、アレのアクセサリーは

  お前の瞳にあわせて
  エメラルドを中心に作らせよう」

 アルファードの申し出に、サルバトールは、微かに首を振ってから、微笑を浮かべ答える。

 「いえ、宝石のたぐいは
  我が家で用意する予定です

  もちろん、姫の身に着けるドレスや
  宝飾品は、私どもが用意致します

  婚約の結納の1部として‥‥‥‥
  お送りしたいと思っておりますので‥‥」
 
 サルバトールの言葉に、妹姫を嫁がせるアルファードは思う。
 予定通り資産のある家だなカンパネラ伯爵家は、ここに決めて良かったと改めて思うアルファードだった。

 「そうか、では、カンパネラ伯爵家に
  アレのモノは一任しよう。良いな」

 『はっ』

 アルファードの言葉に、カンパネラ3兄弟は騎士の礼を取って応える。
 その一部始終を見ていたエリカは思う。
 エリカは、婚約披露パーティーとか、結婚式とかって、ぜえーんぶ、先に結婚する皇女様を見れば良いと思った。

 そして、皇女が降嫁するときの決め手に、資産もあるのねっと思った。
 その上で、婚約者やその兄弟の能力も、加味されることに驚いた。
 が、エリカとしても、当初の予定通り、塩水湖について話したいので、強引に話を変える。

 「アル、明日のコトだけどぉ
  行く予定にしている塩水湖周辺には
  特殊な魔物や植物はいるの?

  もし、いるんだったらそれも
  採取したいんだけどぉ~‥‥‥」

 できれば、その周辺でしか獲れない、または、採れないモノがあると良いなぁ~と、一石二鳥を考えているエリカだったりする。

 「塩水湖は、ザルツェと呼ばれていて
  あの一帯は、ザルツウォルタ地方と
  呼ばれている

  湖による塩害の為に、あの辺りは
  ごく1部の家畜を放牧しているだけだ
  
  やせた土地として知られている

  ちなみに、皇家の直轄領だ
  誰も欲しがらないからな」

 そのアルファードの言葉を聞いて、エリカはちょっと残念に思うが、すぐに立ち直って別の獲物は居ないかと聞く。

 「お魚とか色々と獲ったりしないの?」

 「シーサーペント、クラーケン
  ヒドラ、シードラゴンなど
  けっこう凶暴な魔物が多いから

  ザルツウォルタには
  実は騎士団も派遣しないんだ

  人がほとんど住んでいないからなぁ~‥‥‥
  利用価値が無いんだよ」

 ある種の不毛な地というコトで、本来は興味の対象にすらならない場所だというコトを知る。

 (でも、それなら、真面目に探索とか
  絶対にやっていないから、もしかしたら

  何かアル達でも知らないモノが有るかも
  長期間、放置状態だったら‥‥‥

  何かが、その周辺に移動してくる
  ってコトだってあるよね

  じゃなくて、そんな所なら‥‥‥

  塩以外は無駄足になるかもしれないから
  アルにあやまっておこう‥‥‥)

 「アル、我がまま言ってごめんね」

 ちょっとシュンとしたエリカは、アルファードに謝る。

 「クスクス‥‥‥こんなコトは
  我がままに入らないよ、エリカ」

 アルファードは、全然気にしていないコトをアピールするように、にっこり笑って、ソッと頬にさりげなく口付ける。





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