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第15章 まずは小姑を片付けないと………

251★カンパネラ伯爵家は、皇女に相応しいのか?

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 エリカ以外の聖女候補達の人権なにそれ食べれるの?というコトを平気でしようとする。
 そう、お腹がまくっろけな守護騎士達と違って、初めてグリフォンを見て、それに騎乗したカンパネラ伯爵一家は興奮していた。

 そして、3人の息子達はお互いの顔を見合わせる。
 当主になる長男が、我がままで浪費家な皇女を娶る予定になっていた。
 が、はっきり言って長男と次男は、限りなく脳筋に近い強さを求める騎士だったりする。

 それに対して三男は、当主になれないし、スペアにもなれないのでなんの期待もされていない存在だった。
 ただ、父であるカンパネラ伯爵が、兄弟全員に同じ教育をする方針を持っていたので、同じ家庭教師に付き、貴族の師弟が通う魔法学園に通わせてくれた。

 勿論、付き従う侍従もメイドも伯爵家の師弟に相応しい数を、兄弟全員に平等に与えた。
 ただ、上の2人に比べると騎士としての能力(魔法学園に通っている頃)は、魔法騎士団や帝都騎士団、中央騎士団や近衛騎士団に入れるか?という程度だった。

 が、2人の兄(2人とも近衛騎士団の騎士)の実績と父の実績と賄賂で、何とか帝都騎士団に入団していた。
 その後の本人の必死の努力により、近衛騎士団に軽く移れるほどになっていたりする。

 カンパネラ伯爵家の跡取り姫アリアドネーと結婚した時点で、現カンパネラ伯爵カルロスは、帝都騎士団を引退した。
 それは、当主になる為に、領地に行きその状態を確認する為だった。
 なお、兄弟は、領地に居る間に生まれた。

 田舎で、彼らは民に混じり、伸び伸びと育った。
 カルロスは、商会を実の父親から1つ譲ってもらっていたので、領地経営の傍ら、商人として産出する絹織物(領民から、税として物納させたり、買い取りしたもの)などを自分の商会を通じて売りさばいていた。

 その為に、商人としてもやっていけるように、貴族としての生活態度を分別の付く年頃になるまで、教育させなかったのだ。
 それでも、貴族の義務としての魔物討伐をしても、きちんと生き残れるように、騎士としての鍛錬はやめなかったし、子供達にもきっちりと修行はさせていた。

 長男アルブレヒト・ファス・カンパネラと次男カセロール・ウィンダス・カンパミラは、騎士の方が生にあっていたが、三男サルバトール・ウォルター・カンパネラは、文官か商人になりたいと思っていた。

 出来れば、このカンパネラ伯爵家を継ぎ、カンパネラ商会も継ぎたいと思ったいたのだ。
 その為なら、我が儘で浪費家な皇女を妻とし、生涯大切に護り愛するコトを誓っても構わないと思ったいた。
 実は、父親譲りの野心家な彼だった。

 サルバトールとて、憧れの幻獣グリフォンに乗る、最強の魔法騎士団の騎士になりたかった。
 また、寵愛の聖女を超える聖女と謳われる、エリカの守護騎士になりたいと思った。
 が、自分程度の騎士が選ばれるコトは無いと思っていた。

 今だに、自分の実力がわからない不憫なサルバトールだったのだ。
 だから、彼は、当主になりたくて(騎士を引退し、商人になりたい)父や兄に言う。

 「父上、兄上達を
  聖女様の守護騎士と
  グリフォン騎士団に
  推薦してください

  私が、皇女様を娶ります」

 その言葉に、野心家のカルロスは、息子達の利用価値を考える。
 長男と次男は近衛騎士団の騎士、三男は帝都騎士団の騎士。
 長男を、聖女の守護騎士に。
 次男を、魔法騎士団の最強部隊のグリフォン騎士にした方が、確実に我が家の名誉になる。

 皇女が降嫁するのは、一定以上の貴族ならあるコトだ。
 ここは、サルバトールを跡取りにして、皇女と婚姻させよう。
 
 幸いなコトにサルバトールは、暇があるときは、カンパネラ商会の仕事を手伝ってくれてくいたからなぁ~‥‥‥。
 うん、サルバトールの方が、跡取りに相応しいな。













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