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第15章 まずは小姑を片付けないと………

249★聖女エリカを護るには?上

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 エリカとレオニードの会話を黙って聞いていたアルファード達は、それぞれに思考する。

 レオニードとエリカの赤裸々な会話を聞いて、アルファードは、エリカをそっと背後から抱き締める。

 〔エリカは、完全に
  グリフォンを支配下に
  置いている

  守護獣が、契約した主を
  命を掛けて守るコトは
  確かにあるが………

  主の望みで、仮契約した
  俺を命を掛けて助けると
  宣言するなんて………

  そんな話しは
  聞いたコトが無い

  エリカは、なんて規格外の
  聖女なんだ

  そして、俺をこころの底から
  愛しているってレオニードに
  教えてもらうなんて………

  エリカを召喚させてくれた
  神々や召喚に関わった
  すべての人間に、俺は
  こころからの感謝を捧げる

  エリカ、俺の愛は生涯………
  いや、魂がはつるまで
  君に捧げる

  俺の運命の聖女よ
  何度、生まれ変わっても
  君と番になりたいよ〕

 エリカを抱き締めるアルファードを見て、オスカーは微笑んでから、深い溜め息を吐き出す。

 〔姫は、アルファード様を
  本当に愛しているんですねぇ~……

  それを、わかっているから
  グリフォン達は、命に代えて
  でも助けると誓う

  信じられない絆を
  姫は、グリフォン達と
  結んでいるんですね

  これは、こころして
  姫の身辺警護を
  しなければなりませんね

  姫を手に入れれば
  魔力量の多い子供と
  知識を得るだけでは無く

  忠実で絶対に裏切らない
  グリフォン達が
  大量に手に入るんですから………

  不用意に、姫君の側に
  人を近寄らせないように
  しなければ……はぁ~………

  そうすると、あの聖女候補達の
  身辺警護も、もっともっと
  増やすしかありませんね

  彼女達が原因で
  姫に危険が及ぶコトも
  無いとは言えませんから………

  帰ったら、マクルーファ達と
  ガッツリと話し合う必要が
  ありますね……

  いや、本気で護衛の人数は
  増やさないとマズイですね〕

 苦悩するオスカーに同調するように、ギデオンもレギオンも溜め息を吐き出す。
 そして、2人は、真剣な表情で視線(心話?)で会話を始める。

 『レギオン、ちょっと
  つーか、かなり不味いよな』

 『ああ、マジでかなり
  不味いと、俺も思う

  グリフォン達の絶対の忠誠は………
  姫に付加価値を付けすぎる』

 『そうだよなぁ~……
  いくら西の離宮が…
  義母上派の人間で
  固められていても

  今日の出来事を、黙って
  いれるはずが無い』

 『だよなぁ~………
  グリフォンって
  憧れの幻獣だから………

  みんな、ぜぇ~ったい
  自慢するよなぁ~………

  たぶん、今日一日で
  帝都どころか、帝国中に
  話しが流れるよなぁ』

 『うん、間違い無いね
  シオババアだけじゃなく
  他の側妃や兄上達が
  黙っていれるとは思わない』

 『『でも、俺達は、姫に
  愛されているってわかる
  兄上より下だけど』』

 『『それでも、姫の愛は
  滅茶苦茶嬉しい』』

 『とにかく、姫の身辺に
  怪しい者は、絶対に
  近づけないようにしような』

 『ああ勿論だ』

 会話を終えた2人は、視線をエリカに向けて頷きあう。
 一方、守護騎士達はというと………。

 「イシュト、マルス、ゼファー
  レックス、ルイス

  姫が団長と一緒に眠ったら
  改めて、守護騎士候補と
  面接するぞ……良いな」

 「「「「「はっ」」」」」









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