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0020★幻獣の感応者
しおりを挟む煌牙は、陽翔が身体を戦慄かせながら、抵抗する直腸壁の反発力で味わう悦楽に舌舐めずりする。
陽翔は、既に身体そのものに力が一切入らない為、ただただ苦痛に満ちた絶叫を上げつづける。
「ひっ…あぁぁ…やめてぇ…抜いてぇ…痛いよぉ……こわれるぅ…」
陽翔は、身体を痙攣させ、身悶えながら煌牙に泣き縋る。
「ぃやぁぁ~…こぉがぁぁ~…ゆるしてぇ~……ゆるしてぇ~……」
力が入らない身体で、陽翔はその苦痛から逃れようと、必死に上に伸びあがって、自分の排泄器官を下から貫く、煌牙の怒張した楔から逃れようとする。
そんな陽翔を抱き込み、痛みで反らされた胸を飾る儚さすらある小さな左右の突起を、唇と舌と歯でハミハミチロチロカリカリと愛撫する。
勿論、腰と肩にガッチリと腕を回し、アナルに呑み込ませた怒張から逃れられないようにしながら乳首を嬲り、煌牙は儚い抵抗とも呼べない抵抗をする陽翔を揺すり上げた。
「うわぁぁぁぁ……やめてぇぇぇ…いたい…いたいよぉ…こおがぁ。
ゆるしてぇ~…ひぃぃん…なんでもするからぁ…やめてぇ~……」
何度も何度も煌牙に揺すり上げられ、陽翔はその度に声が嗄れるほどに悲痛に泣き叫ぶ。
だが、塗り込まれた催淫効果が強い唾液のお陰で、本当の意味では傷付くコトはなかった。
いや、実際には、揺すり上げられて、直腸やアナルを煌牙の怒張で擦り上げられる度に、小さな裂傷が幾つもできてはいるのだ。
だが、注がれた唾液には、催淫効果の他に治癒効果も付与されているので瞬時に治るだけなのだ。
ゆえに、陽翔が何度も引き裂かれる痛みを味わっているのは、けして幻覚痛ではなく、まったき痛みだったりする。
煌牙は、何度目かの絶叫と共に、儚く空を掻くように伸びあがった陽翔の身体をギュッと抱き締める。
陽翔は、痛みに反応して、直腸を侵し無理矢理拡げる、煌牙の怒張をぎゅゅゅうっと無意識に締め上げた。
そのキツイ締め付けに反応して、煌牙は陽翔の直腸の奥つ城の腹腔に、腰をブルッと震わせて思いっきり【魔力】を込めたモノを射精する。
「ひっ…うぎぁぁ~……あぁぁぁ…いたい…痛たいっ…壊れるっ」
その直後、大量の【魔力】を内包した、煌牙の体液を腹腔に注ぎ込まれた衝撃で、陽翔は絶息した。
が、同時に、幻獣の感応者としての資質によって、息を吹き返すのだった。
注ぎ込まれた幻獣の体液に含まれた【魔力】によって、陽翔は身体を構成する細胞のひとつひとつが変異して塗り替えられ、再構成される。
煌牙に注がれた大量の【魔力】と体液によって、陽翔の身体は再構成と共に魔力器官や魔力袋というモノも構築されていた。
そしてそれに伴い、当然のように次代を孕むコトができる器官も陽翔の腹腔内で作られて行く。
それは幻獣の[コウガ]の預かり知らないことだが、帝王の素養・資格・絶大な【魔力】を持つがゆえに、優秀な次代を残す為に備わっている特殊能力であった。
それゆえに、幻獣の[コウガ]に寵愛されて【魔力】を腹腔に注がれた者には、妊娠能力を備えさせるのは当然の帰結であった。
その肉体の再構成+αがもたらす激痛と深い快楽の乱舞に、陽翔は気を失った状態で本能に導かれるままに腰をがくがくとあさましく振りながら、排泄器官をぎゅゅゅうっと絞り上げる。
再構成に必要な体液とそこに含まれる【魔力】を求めて、陽翔は無自覚のまま淫らに腰を振る。
そのあさましいまでの狂態に促された煌牙は、何度も何度も陽翔の最奥を突き上げる。
そして、求められるままに体液と同時に注げるだけ【魔力】を注ぎ続ける。
煌牙自身が内包する【魔力】を体液と共に大量に注ぐことで、陽翔は強くしなやかな【楔】となり、幻獣の【契約者】として、この世界の日本という大地に煌牙を留める存在へと変異するのだ。
世に言う過去世の本当に【異能】を有した巫女や巫覡とは、本来そう言う役目を持った者達だったりする。
そう、界を渡って来た【力】有る存在の血を取り込み、自分達の血筋に有益な【能力】のある子供を残すと言う使命も秘めていたのだ。
実際、過去にも異世界から渡って来た【力】あるモノが、この世界に留まる為に、煌牙と同じように感応者を選び、世界との【楔】として【契約】したことは闇に秘められた事実だった。
そして、けして表に出ることはないが、血と肉を介在とした【契約】によって特殊な【異能】を取り込んだ一族は、結構存在していたりするのは、隠された真実だった。
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