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0017★懇願
しおりを挟む陽翔が、はしたないほどガクガクと腰を振るように揺すり上げて、煌牙に解放の許しを求める声を零れ落とす。
煌牙は陽翔の切なげな喘ぎ声を楽しみながらも【契約者】が溢れ零す体液を余すことなく啜り上げてむさぼる。
「はぁ~……ぁぁぁん……ぃ…ゃ…なのにぃ~……だめぇ~……クッ」
与えられる味わったコトの無い背徳の快楽に蕩けた陽翔は、髪を振り乱しながら、条件反射で腰をフルフルと懸命に振る。
そんな嬌態を観察しながら、煌牙は冷静に陽翔の身体の状態を見極める。
〔まだ…正気が残っているな…チッ…もっとトロトロに蕩けねぇと。
身体のほうもまだまだ受け入れられないな……まだだ…まだ早い。
ろくに身もこころも解けてねぇまま無理矢理交わったら、下手すっと気がふれちまう……焦るな…陽翔から求めさせるんだ〕
煌牙は【契約者】となる陽翔の身体と精神を、無用に傷付け足りしないように、挿入した二本の指で緩慢に入り口となるアナルとそれに続く直腸をくつろげながら、快楽を送り続ける。
その上で、煌牙は既に限界まで怒張して先走りを溢れさせ続ける陽翔の性器を淫らに舐めしゃぶる。
吐き気と怖気を与えるおぞましい異物感に混じって、腰の奥がドロリと甘く蕩けるような快楽に、陽翔はクッと唇を噛み締める。
送り込まれる快楽に負け、フッと諦めたように吐息を吐き出して身体を弛緩させ、陽翔は掠れた声で望む。
「…も……もう…ゆるしてっ……イかせてっ……こ…煌牙っ…お願いっ。
くぅぅ~ん…ぅんんぅ…ねぇ~許してっ…あぁぁぁん…はぁはぁ。
な…なん…でも…いいなりになるからぁ~……射精させてぇ…よぉ…あぁぁん…煌牙ぁ…煌牙ぁ~…もぉ…ゆるしてぇ……」
陽翔は生殺しのような愛撫と、与えられる深く蕩けるような快楽に屈し、腰を今まで以上に揺すりながら、煌牙に許可を求める。
だが、煌牙はまだ陽翔に射精を許す気は無かった。
だから、高まった性感と条件反射で、陽翔がビクンッと腰を大きく振って射精しようとしたその瞬間。
はちきれんばかりに熟れきった陽翔の性器の根元を、キュッと指の輪で強く締めつけて、射精を無理矢理に抑え込む。
「…ぅ…はっ…あぁぁぁぁぁ~…………クッ……ヴゥゥゥ…グゥゥ…」
ようやく苦しさから解放されると思ったところで、高まり切った射精をギュッと塞ぎ止められた陽翔は、なりふり構わずに、煌牙に何度でも許しを請う。
「くっ……もう…ダメッ…はぁぁ~…あぁぁぁぁ~……うぐぅぅ…どうしてぇ…いやっ…煌牙ぁ…ゆるしてぇ~…ねぇ~…ゆるしてぇ~。
はぁはぁ…苦しいよっ…あぁぁ……どんなコトでも…する。
だからぁ~…ゆるしてぇ~…いくらだって…煌牙の言いなりになるからぁ…あぁン…イかせてぇ…こぉがぁ~…。
……くる…しぃ…よぉ…もう…出したいよぉ~……ゆるしてぇ~…」
イけなかったコトで生まれた熱塊は、出口を求めて下腹で重く渦巻き、陽翔をさいなむ。
その苦しさから少しでも逃れようと、一生懸命に腰を振って、淫らに許しを求める陽翔に、煌牙は限界以上に張りつめ切って涙を零し続ける雫を舐め啜りながら、双眸を細める。
根元を指の輪で戒められ、射精を寸前で阻まれて切なげに喘ぐ陽翔を観察しながら、煌牙はほくそ笑み、ペロリッと唇を舐め、口中で小さくある呪文を唱える。
ポウッとホタルのような仄かな光りが浮かび上がり、陽翔の勃起した性器の根元へと舞い降りる。
くるくると陽翔の張り詰めたモノの根元を回った後、シュッと仄かな燐光は縮まり、煌牙の射精を戒める指の代わりを果たす。
完全に高まり過ぎた射精感に意識を惑乱されている陽翔は、相変わらず射精を塞ぎ止められる感覚に身悶え、煌牙が指の戒めを外したコトに気付くことはなかった。
〔くぅぅ~…マジで、堪んねぇ~なぁ……潤んだ瞳で請われると…ついつい陽翔に、射精を許してやりたくなっちまうぜ……だぁ~…クラクラする〕
煌牙は、陽翔のアナルを解きほぐし、くつろげる為に挿入していた指を抜き出しながら囁く。
「まだだ、陽翔……まだ、早い…もっと身体を緩めねぇ~となぁ~。
残念…まだ……今の状態じ…俺を銜え込んだ時にキツイからなぁ。
ほら…もっともっと………緩める為に、アナル舐めてやる」
陽翔は煌牙の言葉に、反射的に言い返す。
「やぁぁぁ~…もう……イきたいのぉ~…イかせ…てぇぇ…よぉ…」
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