幻獣の契約者

ブラックベリィ

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0016★イヤなのに………

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 もうどうやっても、抵抗しようがない状態に陥っている自覚のある陽翔は、悔しそうに唇を戦慄かせながらも開いて命令通りに息を吐き出す。

「いい子だ、陽翔……ご褒美に、前も可愛がってやるよ」

 それまで一切触れることすらしなかった、陽翔の性器をソッと壊れ物でも扱うように握り込みやわやわとした刺激を与え始める。

 煌牙に催淫効果のある唾液を大量に呑まされている陽翔の身体は、性感帯が敏感になっているので、それだけり刺激で素直に反応を示し、与えられた愛撫に応えて芯を持ち出す。

〖うそっ……どうしてぇ? ちょっと握られて、弄られただけで…イヤだぁっ…怖いっ……身体がへんだ…くぅぅぅ~ん……あぁ~。
 アナルセックスを…受け入れろって……強要されているのにぃ〗

 陽翔は煌牙に、自身の性器を揉み扱かれ、恥ずかしいと意識する間もなく、直接与えられる快楽に腰を本能的に揺する。
 煌牙がアナルに挿入した指をゆっくりと抜き差ししながら、親指と人差し指で少し緩んできた肛門の皺を拡げる。

 それとは別に、陽翔の完全に勃起した性器を揉みしだく。
 煌牙に直接的な刺激を与えられて、陽翔は唇を戦慄かせながら、甘い吐息を零れ落とす。

「…っ…くぅぅ…ン………やだっ……あ…ん……んんん……ふっ……」

 大量に飲まされた、催淫効果を含む唾液によって、自分に異様なコトが行われているという意識はあっても、煌牙に与えられる快楽に容易く流されてしまい、陽翔はろくに抵抗することもできずに、喘ぐことしかできなくなって行く。

 煌牙は、抱き込んだ身体が施される愛撫に溺れ、陽翔の意識が朦朧としてきたのを見計らう。

 与えられる快楽によってほどよく油断している陽翔の腰を、腕で抱き込むようにして鷲掴み、煌牙はこれからする行為から逃げるコトを許さないようにする。

 注がれた唾液に含まれた催淫効果に負けて、完全に身体に力が入らなくなり、抵抗らしい抵抗も示さなくなったところで、煌牙は陽翔の勃起した性器を口腔に咥え込む。

〔ここは…フェラで引き返せないくらい高めてやらないとなぁ~。
 ちゃんと身体に、この行為が気持ち良いって教えてやろう〕

 陽翔が零れ落とした先走りの雫を、淫らに舐め啜りながら、ゆっくりとアナルの中を確認しながら慣らしていた中指を抜く。

 そして、中指と人差し指を揃え、二本に増やした指を、再び根元までゆっくりと沈めて行く。

「…ヴッ…グゥゥッ……ぃ…ゃだ…あぁぁん……むりぃ……やめてっ……ひぃぁぁ~……い…たい…よぉ…ゆるしてぇ~…ゆるしてぇ~」

 いくら勃起した陽翔自身を口腔や舌で淫猥に刺激されていようと、煌牙の二本の指が肛門の皺を引き延ばしながら挿入されれれば、強烈な圧迫感と引き攣れた痛みを感じてしまうことは仕方がなかった。

〔ゴキュッ……やべぇ……楽しすぎて……我慢ができなくなりそうだ。
 まだ…早い…つーのに……まだ……充分にほぐれてねぇ…………〕

 煌牙は、儚げに手足をパタパタさせて、指の挿入を嫌がる陽翔の嬌態……いや、狂態に煽られて、自分の理性がギリギリと限界値にまで引き延ばされるような感覚を味わう。

〔まいったなぁ……まだまだこれからだってぇ~のによぉ……。
 とにかく、俺のモノを受け入れられるぐらいには緩めないと〕

 煌牙は、千切れそうになる自分の理性の手綱を握り直し、陽翔のまだまだ強張っている入り口とそれに連なる直腸壁を、丁寧に撫で擦りながらくつろげて行く。

 煌牙の行為で、我慢しなければという意識が途切れた陽翔は、愛らしい声で啼く。

「ぃやだぁ~っ……ひぃぃ~ん……やだっ…ぃやだっ…ゆるしてぇ~…はぁ…はぁ…んぅんんん…はうっ…くるしい…ヒィ~…いやだっ」

 陽翔は、直腸に挿入された指が増えたことで与えられる圧迫感と異物感に吐き気を覚える。
 同時に、下腹に響くようなねっとりとした悍ましいほどの快楽を覚え、陽翔は切なげに儚く啼く。

「いやっ……あぁぁぁ~……やめっ……ひぃぁ~………くぅぅん……。
 きもちわるい…のにぃ~……イイ……あぁぁぁん……ぃやだぁ~……。
 あぁぁぁ……どうしてぇ~……く…くるしぃよぉ……あついっ…」

 煌牙に施される舌技に導かれ、何処までも湧きあがる射精感に負けた陽翔は、淫らに腰をうねらせる。
 勿論、直腸内を慣らす二本の指を、キュキュッと締め上げる。
 上り詰めるコトを求めた無意識の反応に、煌牙はほくそ笑む。

〔クククククッ………だいぶ、陽翔の抵抗の意識が堕ちてきたな。
 イイ感じに…身体も意識も蕩けてきた……もうちょいかな?〕






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