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0011★怖くて逃げられません(涙)
しおりを挟む生まれたままの姿にされて、ハーフブランケットの上に組み伏せられた陽翔は、自分がそこから逃げ出すコトができない状態になってしまったコトを悟らざるをえなかった。
〖やっぱり明確な体格の差なんてモノありますし…組み敷かれた今の僕が、彼の手の中から逃れる術なんてモノは…どうやっても、無いんですよねぇ…本当に残念なコトですけどねぇ……。
どうしようもないんですよね〗
自分を組み伏せ、衣類を剥ぎ取って余裕でハーフブランケットを敷いて、そこに降ろす男の様子を窺がう。
〖僕に対して、何か目的が………って、思いますが………。
全裸に剥かれて組み伏せられているコトから考えて、推察するまでもなく、判り切った答えしかありませんよね。
あまり認めたくないんですけど、これは僕の身体で性的な要求を満たそうってコトですよね…やっぱり〗
ゴキュッと置かれている状況に恐怖して、無意識に陽翔は喉を鳴らす。
〖今…ここで…声をあげて抵抗して…暴れたら……〗
この状況下で、下手な抵抗をした時、自分がどんな惨たらしい目に合わされるかわからないと、陽翔は震えあがる。
〖恐いっ…恐いよぉ……いやだ…死にたくない……〗
極限まで高まった恐怖心のせいで、陽翔は抵抗らしい抵抗もできないまま、煌牙に組み伏せられでガタガタと身体を震わせる。
そんな陽翔は、人気のない駐車場で身体を強制的に開かされる運命から逃れるコトなどできようはずも無かった。
陽翔を組み伏せた煌牙は、何の躊躇いもなく、素肌に剥いた眼前の獲物を味わうように口付け、舐めたり齧ったりを始める。
「……ヒィッ………っ………くっ………ぅぅ………」
陽翔は、双眸に涙を溜めながら、無意識に自分の手で、声が漏れないように口元を覆って、煌牙の確認行為を必死に耐える。
だが、恐怖感から無意識に身体を震わせながら、小さな声をポロポロと零れ落とす。
「…ぃ…やっ………くぅ………っ…………ぅ……」
煌牙には声を零れ落とす陽翔を気にする余裕はなかった。
ただ、抵抗の意思を放棄したらしいその身体を、まるで餓えた獣のように味わうだけだった。
震える素肌を指先でたどり、唇と舌で僅かに滲む汗を舐めとり、優しく甘咬み、その身体から溢れ出る感情の波を読み取っていた。
そう、自分との相性と適合力を調べ、その身体から誘発されるモノを味わう為に。
〔嗚呼………すごい…綺麗だな……誰にも染められていない………。
コイツなら、俺の【楔】としての【契約者】に相応しい。
なにより、穢れを知らない……まったき無垢な者だ。
それに…とてもラッキーなことに、高い霊格まである。
その身に注いだら注いだだけ、俺の【魔力】を受け止めて、全てを吸収てしくれそうだな。
俺が【魔力】を注げば、魔力器官も魔力袋も難なく形成できそうな、理想的な個体だ〕
煌牙は、自分との適応力が極上な陽翔を見下ろしながら、無意識に唇をペロリッと獣臭く舐める。
〔嗚呼…良い匂いだ……くぅぅぅぅ~……堪らないぜ。
早く交わり、血と肉のを介在させた【契約】をすまさなければ。
俺だけの【楔】で…俺だけの【契約者】にしたい〕
言葉も無く、陽翔のいたるところを甘咬み、あちらこちらに薄っすらとした歯型を付けて、煌牙は満足げにペロリッと唇を舐める。
勿論、魔力器官や魔力袋を体内に形成できるように、少しずつ【魔力】を照射するコトも忘れない。
〔ペロリッ…嗚呼…コイツは、なんて美味いんだ…意識が蕩ける。
信じられないぐらい、理想的な【契約者】だ〕
ガタガタの身体を恐怖に震わせながらも、必死に両手で口元をおおい、声を噛み殺して煌牙の動向を見詰める陽翔に、ニヤリッと嗤って、低い声音で囁く。
「いい子にしてろよ。抵抗なんてするんじゃないぞ。そのまま素直に、俺の言いなりになっていろ。
おとなしく、その身を差し出すなら、優しくしてやるぜ。
くすくす……どうやったって、丸裸にされた今のお前は、俺の腕の中から逃げられはしねぇ……今のお前の状況、わかるな。
諦めて、俺が満足するまで黙って言いなりになっていろ」
煌牙の言葉に、陽翔は乱暴に扱われないようにと、コクコクと必死に頷く。
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