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0023★生体エネルギーを奪われたセイで力がまだ入りません
しおりを挟む威知護は、その光景を見てこころの中で羞恥に駆られるが、生体エネルギーを奪われたあげくに、強い負の霊気に染められた部分を彪牙の持つ正の霊気に癒さる感覚に、意識がぼぉ~っとして反応できなかった。
そんな様子の威知護に、彪牙は溢れた唾液で濡れる唇を親指の腹で拭いながら、ニヤリッと嗤って満足げに威知護の耳孔に囁く。
「どうした?よくないか?そんなコトねぇ~よなぁ~…威知護
ほら…ちょっと触られただけで…こぉ~んなに乳首をビンビンに尖らせて
クックククク………可愛いなぁ威知護は、乳首がコリコリしているぜ
自分でも、俺の軽い愛撫に反応してるってわかってるよなぁ~………」
威知護は、胸から背筋と下腹に、同時に走る快感と不快感の交錯した波に、唇を噛み締める。
…………くそぉ~…んなコト、俺だって十分わかってるよっ…………
…………負の霊気に染められたところに、正の霊気を注がれるのは心地いい…………
…………だからって…素直にそんなコト認められるかっ…………
…………同性の男に、身体を弄られて気持ち良いなんて…………
究極のジレンマに陥りながらも、威知護は彪牙の言葉に抵抗する。
「クッ………やめっ…止めてくれっ………こんな…コト…嫌だっ……
撫でるなっ…気持ちわりぃから…ひぃぃぃぃぃっ……ぃやっ……」
素直に施される愛撫が気持ち良いと認めない威知護に、彪牙はお仕置きだとでも言うように、身体を撫でていた両手を乳首へと移動させ、乳首の芯をコリコリと押し潰し擦る。
「やめて…くれっ…くぅぅぅぅン…イヤだ……ゆるしてぇぇ~……
ソレ…いたい…乳首…いたい…から…かんべんしてくれよぉ~……」
その強い刺激に反応し、威知護は腰を無意識にフルフルと微かに震わせて啼く。
本当なら、なりふり構わずに暴れ、彪牙の腕の中から逃れたいところなのだが、長い金縛りにあった直後に生体エネルギーを枯渇寸前まで奪われた威知護には、足掻く体力すら残っていなかった。
腰を震わせながら、弱々しく啼き訴える威知護に、彪牙は嘲笑する。
「威知護、俺の命令に従え……素直に、この脚を開いて、俺を受け入れろ
そしたら、もっと優しくペニスもアナルも可愛がってやるぜ
ククククッ……キスしながら胸や腹を撫で擦ってやって、ほんのちょっと
指先で乳首を可愛がってやっただけでこんなにしているんだもんなぁ~
お前、自分を力尽くで組み敷く男の腕に餓えてるンだろう?
〈女〉として身体の奥を無理やり拓かされて、深く突っ込まれたいんだろ
強い男の腕に抑え込まれて、太くて硬いペニスをアナルに咥えたいんだろ
クックククク………ケツの孔を蹂躙されたくてしょうがねぇ~んだろ
だったら、素直に俺の言うことに従えよ〈女〉として可愛がってやるぞ
お望み通りのプレーもして、楽しませてやるぜ」
彪牙の嘲りに満ちたセリフに、威知護は身悶える。
「くぅぅぅ………いやだっ………俺に、そういう趣味はねぇ~………
はっ…離してくれ……ひぃっ…やめろぉ~…じょうだんじゃねぇ~……」
自分を否定する威知護に、ちょっとばかり気分を害した彪牙は、お仕置きを思いつく。
「くっくくくく………本当に、餓えてんのに素直じゃねぇ~なぁ~威知護は
素直に命令に従ってりゃ~…優しくしてやるものを…躾けは必要だな…」
そう言い放った彪牙は、直前まで親指と人差し指で挟んで、グリグリと指の腹で揉み摺っていた威知護の右の乳首を摘み上げ、持っていた安全ピンで容赦なく真横に貫く。
構える暇もなかった威知護は、次の瞬間、胸に灼けつくような激しい痛みが走り抜ける。
「えっ?…うわぁぁぁぁぁぁぁ…イッ…てぇ~…マジ痛てぇ…クゥゥゥゥ
…ひぃ~…やっ…止めてくれっ…いてぇ~いてぇ~よ…あうっ………」
目尻に涙を滲ませ、自分が何をされたかもわからないまま、与えられた鋭い痛みに、素直に泣き言を言う。
その間も、ジンジンと胸を灼く苦痛に、威知護は嫌々と首を振る。
表情に苦痛を浮かべて、か弱げな仕草で痛みを訴える、威知護の顔を堪能した彪牙は、ニヤリッと嗤う。
彪牙は、威知護の右乳首を真横に貫いた安全ピンの尖ったピン先を、受けに止めてから、指先で軽くピンピンと弾く。
「ヒッ…ヒンッ…ああぁ~…クッ…ヤメッ…いてぇ~…やめって…ヒィ~」
乳首に与えられる加虐に、威知護は力なく首を振って、乳首を指先ではじかれる度に、ビクンッビクンッと身体を震わせて啼く。
そんな嗜虐心を満たす威知護の愛らしい姿に、彪牙は更に加虐心を刺激される。
「クッククククク………お仕置きだ、威知護…俺に、逆らうからだぞ………
素直にしてりゃ~優しく可愛がってやるものを…まっそういう嗜好なら…
威知護のお望み通り、そういう風に扱ってやるよ
俺は優しい男だからな…自分の〈女〉の望みは最大限叶えてやる
フフフフ………こうして見ると…意外に乳首のアクセサリーが似合うな
ああそうだ…乳首専用のピアスを買って着けてやろう
そうだな、血のように紅いルビーが良いか?ピジョンブラッドかな?
………きっと、お前に似合うぜ、威知護
クックックックッ………ほら、左の乳首にもピアス用の孔を
この安全ピンで開けてやろう」
彪牙のセリフから、たった今、自分が何をされたか…乳首の苦痛の原因を悟った威知護は、蒼白になって訴える。
「いっ…いらないっ……そんなの…いらないっ……止めてくれっ………
俺に、被虐の趣味は無いっ………胸に、ピアスなんていらないっ」
慌てる威知護に、彪牙は面白そうな顔をする。
「クスクス………お前がそう思っているだけだろう?威知護
お前の身体は…素直に俺の与える愛撫にちゃんと反応してくれてるぜ
ほぉ~ら…こんなに可愛い反応して…ガッツリ尖ってるぜ
くっくくくく……なんなら…こっちにも、ピアスを入れてやろうか?
なぁ~威知護?うん?…ココにも着けるか?」
そう言いながら、彪牙は威知護の股間を、ズボンの上から淫猥に撫で上げる。
ペニスにもピアスをしたいかと言外に聞きながら………。
もし、そうされた時に味わうだろう未知の痛みに、威知護は首を振ってか弱げに訴える。
「…っう…くぅ…いやだっ…止めてくれっ……怖いから…痛いのはイヤだ
あ…あんたの言うこと聞くから…ペニスにピアスなんて…止めてくれ…
ここに入ったコト怒ってんなら、謝るから…許してくれよ…怖い…」
威知護は恐怖に負けて、素直に白旗を上げ、彪牙に降参するから許してくれと訴える。
「なら、素直に俺の命令聞いて、この脚を開くんだな、威知護
どうせ、お前は男に突っ込まれることに餓えてるんだろう?
くっくくくく………良い子で俺の〈女〉としてちゃんと振る舞うなら
威知護の餓えたアナルに俺のモノをたっぷりと咥えさせてやるぜ
今までの男達じゃ味わえなかった、極上の快楽を与えてやるよ
他の男じゃ物足りないってくらいにな」
その、まるで自分が野郎に抱かれることが好きな、アナルセックス好きの淫乱な男のような、彪牙の言いざまに憤りを覚える。
が、身体に力が入らない状態での抵抗は無意味なことだし、どちらにしろこの状態から逃げるのは無理と判断して、威知護は沈黙するしかなかった。
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