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0165★時空神様から神託をもらっちゃいました
しおりを挟む異世界ネットショッピングで、買い物をしたリアは、チラッと金額を見て苦笑いをしてしまう。
あははは……やっぱり、そこそこ行くわねぇ……はぁ~………
スーパーユウヒでも、20000円ちょっと買っちゃったわ
やっばり、お寿司の大2つと中3つに、お弁当もあるだけ買ったからねぇ……
どうせ、腕輪型アイテムボックスに放り込めば、日持ちするしねぇ~…
ワンコイン(500円)しないお弁当なんて全部買っちゃったもんねえ~……
ちょっとお高いって言ったって、それでも1000円しないものねぇ~……
お寿司の大がお弁当の中では、一番高かったかなぁ?
今回のお寿司は、マグロ祭りって入っていたからねぇ~……
良いマグロが入ると出るお寿司パックなのよねぇ~……
だから、売れちゃって、お寿司パックの数が無かったのよねぇ(涙)
出来れば、大で人数分(勿論、時空神様込み)で欲しかったのよねぇ
何にしても、まだまだ身体に肉が付いていないグレンに、複数の子を孕んでいるルリ
見るからに育ちざかりなユナのコトを考えると、何時でも食べられるモノが必要だもの
残念なのは、お赤飯ね……タップしたのに買えなかった……るぅぅ~(涙)
きっと、私がタップする前に、誰かが買っちゃったってコトなんでしょうねぇ(涙)
異世界の実際のお店のモノを、次元を越えて買っているってコトなのかもしれないわねぇ……はぁ~…本当に残念だったわ
だから、タブレットを開いて、お店で買えるモノの表示がされていても、時には買えないってコトもあるんでしょうねぇ
きっと、私がタブレットの画面をタッチした時には、もうそこに存在しない品物になっているコトもあるんでしょうね
でも、チーズ入りのササミカツもトリカツも六つと七枚買えたからよしとしましょう
焼き鳥のパックはタレと塩がそれぞれ四パックずつ買えたしね
あとで、私が食べたいモノ以外は、ユナのマジックポーチに移しておきましょう
この世界にないプラスチック系の容器とかは、ライムに処分してもらえば良いしね
取り敢えず、今回買ったモノも、ちゃんと時空神様に捧げないとね
お寿司は、やっぱり大よねぇ~……幸い、醤油もワサビも入っているタイプだしね
あとは、お弁当だけど……時空神様だから、時止めなんてお手のモノだろうから……
全種類、奉納しちゃいましょうかねぇ~……ごはんモノは美味しいのよぉ~…
そのかわり、酢豚ちゃんは、今回見送りってコトで……だって、私が食べたいし……
そんなコトを思いながら、買い物のカゴのマークをタップして、お金の清算をすると、どこかでチャリィ~ンという音が響いた。
同時に、現在の使用可能ポイントの表示が・2344460ポイントへと変化する。
本当に、この異世界ネットショッピングのレベルを上げる方法を考えないとだわ
いつまでもレベル1はちょっとねぇ~……買い物した金額で上がるのかしら?
それとも、私自身が戦闘をこなしてレベルアップしなきゃならないのかしら?
私の持つ鑑定魔道具でも、レベルの表示なんて無かったのよねぇ……はぁ~……
額に勝手に居座っちゃった第三の瞳も、そんなモノは表示してなかったものねぇ
もしかして、レベルの概念ってモノは無いのかしら?
あとで、ルリやグレンに聞いてみないとだわ
とにかく、買い込んだ食料が………っと、来たわね
本当に、不思議だけど、そこまでタイムラグ無く、買ってすぐに届くのよねぇ~……
ポポンッとダンボール箱に入った商品がリアの前に出現する。
それを確認し、リアは時空神様への捧げ物用のテーブルを出して、届いたダンボール箱を開封し中身を確認する。
そして、時空神様に捧げると決めたモノをテンテンテンと並べて行く。
お弁当は、幕ノ内・トンカツ・焼き鮭・焼肉と並べる。
そこにお寿司パックの大も追加する。
焼き鳥もタレと塩をひとつずつに、トリカツとチーズ入りササミカツもひとつずつ。
それらを並べたリアは、おちゃめごころで栄養ドリンクも一本だけ追加して、時空神様へと祈りを捧げる。
ーーいつも…ありがとう…リア……我が愛し子よーー
ーーそなたの…異世界ネットショッピングのレベル上げには……ーー
ーー買い物100,000ポイントごとに…ひとつ上がるよーー
ーーレベル10になると…今度は、買い取りのポイントも必要になるよぉーー
ーー買い取りも100,000ポイントねぇ~…ーー
ーー……あとは…随時…神託するねぇ~……美味しいモノありがとぉ~…ーー
と、時空神様からの神託を受けとったリアはちょっとだけ反省する。
良いんですかぁ? 時空神様ぁ~……もしかしなくても、まだ酔っぱらっているのかなぁ?
いや、贔屓されるのは、とても嬉しいですけどねぇ……
こういう依怙贔屓って不味くないんですかねぇ(脂汗)
だって、たしかに最初の神様だろうけど、お子様の神様達いますでしょう?
たしかに最初の御子たる龍帝陛下の御霊は、私が靈石に移して内包してますけどね
他にも、男神や女神が何人もいますよねぇ……精霊王だって、複数存在してますよね
私の祖国にも、崇めている神様いたし………って、まっ…いっかぁ……
当時の私を助けてくれたわけでもないし……神託なんてモノ、受けた覚えもないしね
それより、ありがたい時空神様からの神託……って言うか、助言…助かります
そっかぁ~……使った金額……つーか、消費したポイントでレベルが上がるのかぁ
レベル10に成ったら、あの異世界屋(買い取り専門店)に何か持ち込まないとダメなのね
たしか、毛皮を剥いで未処理のがあったはずだから、ライムに処理してもらおうかな?
あとは、謎の古代遺跡の中で手に入れた宝石や魔石とかも売っても良いよねぇ~……
あと、ラノベあるあるだと………鉱石系かしらねぇ~……探してみようかな?
買い取りしてもらえそうなモノも、模索しないとなのよねぇ~…はぁ~……
リアは時空神様へのお供えを奉納して、受け取ってもらったので、その為のテーブルをしまう。
そして、食べたいと思った酢豚のパックは腕輪型アイテムボックスにさっさとしまってしまう。
「取り敢えず、お寿司が食べたいから、お寿司パック大ひとつと、中の三つをテーブルに置いてちょうだい……あと、お弁当も並べちゃって、食べられそうなら自分前に置いてね……残ったのは、取り敢えずユナのマジックポーチに入れましょう……お腹が空いたら好きに食べて良いからね……あとで、ルリやグレン用のマジックポーチやマジックカバンを手に入れようね」
そうリアが言えば、ルリが肩を竦めて言う。
「あっ…アタシは必要ないよ……呪術師の呪いが解除されて、自分の身体に戻ったし、魔力もだいぶ戻ったからね……リアと契約出来たお陰で、魔獣帝になったからか? はたまた…リアが信奉している時空神様からの恩寵もあるんだろうねぇ………時空庫ってモンが使えるようになったようだからね……リアの腕輪型アイテムボックスやユナの持つマジックポーチにみたいな能力があるようだよ……だから、マジックバッグのようなモノが必要なのは、グレンの分だけだねぇ………それで、このへんのお弁当というのはもらって良いのかい? 腹が減ったら食べて良いんだよね」
と、焼肉弁当やトンカツ弁当を指さす。
「うん…そのへんはグレンやユナと決めてくれるかな……私は、取り敢えずお寿司が食べたいんだよね」
リアの言葉に、せっせとダンボール箱で送られて来た、スーパーユウヒで買い込んだモノを並べていたユナが口を開く。
「だったら、グレンお兄ちゃんがあとで食べたいモノは、私に渡してね……このマジックポーチに入れておくから………ルリお姉ちゃんは、お腹空いたら食べちゃいそうだもの」
そんなユナの言葉に、ルリは一切反論しなかった。
胎の子達が欲しがれば、ひと(グレン)の分でも食べてしまうと思ったからだ。
「ああ、それじゃぁ……この幕ノ内弁当と焼き鮭弁当をひとつずつ入れておいてくれるか? どうしても腹が減ったら、食べたいからさ」
「うん……ユナは幕ノ内弁当と焼肉弁当を確保……っと」
そう言ってマジックポーチにしまうのだった。
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