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0161★もう、前世のコトを言っちゃいましょう
しおりを挟むリアは、この出逢いは、時空神様のお導きだと感じて勝手に納得する。
きっと、この大陸の世界樹を復活させる為には、ドリアードの助力が必要なのね
だから、この大樹の木陰で、カレンと契約するコトになったんだわ
時空神様がそれ(世界樹の復活)を望んでいるなら、何とかしないとね
だって、異世界ネットショッピングなんて特典を付けてくれたんでもの
お陰で、前世で食べていたモノを買うコトが出来たしね
はぁ~……久しぶりだけあって、美味しかったなぁ~……
そのうち、スーパーユウヒでお寿司とか買いたいなぁ~……
スーパーユウヒは、お惣菜なんかも充実していたしねぇ~………
自分で作るカラアゲも確かに美味しいんだけどね
スーパーユウヒのカラアゲって特別感があって、美味しいのよねぇ
鶏胸で作られたトリカツもさっぱりで美味しいし………
あぁ~…考えたら食べたくなってきちゃった……けど、我慢よ
前世で良く買い物したスーパーユウヒのお惣菜シリーズを思い出し、ちょっとヨロッと来たリアだが、自分のふこっとしたお腹を感じて我慢する。
もうちょっと痩せたら……ね……だって、スーパーユウヒのお惣菜って美味しいんだもの
また、異世界ネットショッピングしたら、絶対に買い込みするに決まっている
いや、もうギョウムワンで買い食いしちゃったけどね
リアは揺れるこころを無理矢理に抑え込んで、カレンに問い掛ける。
「カレン、私と契約したけど……何か必要なモノってある? この砂漠ってカレンにとってはキツイんでしょ………欲しいモノとかあるなら言ってね」
リアの言葉に、カレンは小首を傾げてから欲しいモノを口にする。
「だったら、リアお姉ちゃんの魔法で作ったお水が欲しいなぁ……なんか肌がパサパサしている感じだからぁ………」
カレンの要求に、リアはクスッと笑ってカレンが浸かれるくらいの水球を作って手渡す。
「はい、カレンが浸かれるくらいの水球よ」
リアの水球を受け取り、カレンはチャプッと浸かる。
愛らしい姿のカレンがうっとりしているのを確認し、リアはグレンとルリに言う。
「このカレンは、きっと時空神様が、世界樹を発芽させて育成させる為に出逢わせてくれたモノだと思うの……今は、まだ力も知識も足りないし、その時が来ていないから、世界樹の種を土に植えるコトは出来ないけど……その時の為に、私達は力を付けないとね」
リアの言葉に、ルリもグレンも頷く。
「そうだねぇ……出逢いには意味があるモノだからねぇ……アタシとしても、リアのその考えはあながち間違っていないと思うよ……とにかく今は、情報を集めながら、力を付けるしかないね」
「ああ、そうだな……俺も、その考えに賛成だ………この大陸に世界樹が復活すれば、瘴気も減って、魔物化する生き物も減るだろうからな」
頷く2人に、リアも頷いてから言う。
「それじゃ、そういうことで………ずっと聞きはぐっていたんだけど……お金の価値っていうモノを教えてくれるぅ? グレンやルリを買った時はさ……偶然知り合った、ロマリス王国の冒険者をしている『夢の翼』っていう四人組が色々とやってくれたから、実はお金のコトをしらないのよねぇ……」
リアの言葉に、疑問を思い出したルリが聞く。
「そうだよ……アタシも疑問に思ったけど…リアって妙な知識や力? みたいなモノを持っているのに、変に知識が欠けているよねぇ……それってどうしてなんだい?」
えぇ~……ようやく、この世界のお金の価値とか聞けると思ったのにぃ~………
つっても、疑問に思うよねぇ~………面倒は面倒だけど、言っちゃうしかないわね
これからも、異世界ネットショッピングでお買い物するだろうしね
リアは腹を括って、自分という人族のコトを話すコトにした。
「前にぶっちゃけたように、私は、身に覚えのない冤罪で、婚約破棄に身分剥奪に、国外追放を食らったって言ったでしょ……それには続きがあってねぇ……」
リアの言葉に、ルリが首を傾げる。
「まだ、何かあるのかい?」
「うん…前に、母親や祖母を惨殺されて、攫われてアゼリア王国の浄化の為の生贄にされていたっていったでしょ…エイダン王太子の婚約者っていう大義名分の基、身代わりで国土国民に溜まる穢れや瘴気を浄化させられていたのよ…その婚約者であるエイダン王太子が……私が身に付けさせられていた魔道具……王の血統しか外せない制約があるヤツね……ソレ(浄化を強要する魔道具)を外してくれたのよねぇ~……それだけは、今も感謝しているわ」
リアの言葉に、グレンはちょっと考えるような仕草をする。
「それだけ聞くと、婚約破棄ってモンも、そう悪いコトでもないかなぁ?」
リアは肩を竦めて頷く。
「本当にねぇ…婚約破棄してくれて、国外追放にしてくれたから、今の私がいるのよねぇ……で、その時……というか……冤罪を並べたてられた時に、エイダン王太子の腰ぎんちゃくのシモンズっていう、騎士団長の息子に付き飛ばされてるわ、腕は捻りあげられるわしたのよ……で、付き飛ばされたコトでぇ……私ってば、こんな体型でしょ……床に頭は打ち付けるわ…無理矢理力尽くで跪かされたコトで膝も打ち付けられて、もの凄く痛くて……意識が飛んじゃったのよねぇ………」
その時のコトを思い出し、リアはゲンナリとした表情になる。
「なぁー…そいつ、本当に騎士団長の息子なのか? 騎士道もなにもあったもんじゃねな……女性にそんな非道なコトをするなんて、騎士どころか男の風上にもおけないヤツじゃねぇーか」
グレンが憤る側で、ルリも無意識にグルルルっと喉を怒りを滲ませて唸らせていた。
そんな2人に、こころがほっこりするのを感じながら、リアは言葉を続ける。
「本当にねぇ~……騎士団長の息子だっていうのにねぇ~……じゃなくって、その時にね……私ってば、前世の記憶がよみがえっちゃったのよねぇ…」
「「「前世?」」」
ルリとグレンの他、ユナまでも、その言葉を口にして首を傾げる。
「うん、そう、前世……この世界とは別の世界で生きていたコトを思い出したのよ」
リアの言葉に、ルリが妙な納得をする。
「ああ…だから、リアは妙な魔法の使い方をするんだね」
ルリの言葉に、リアは肩を竦める。
「たぶんね……前世の世界には、魔法って存在自体がなかったけど……その概念とかはあったのよ……マンガやアニメ、小説なんかでね」
「マンガ? アニメ?」
グレンが何とも言えない表情で、聞きなれない子言葉を口にする。
「…マンガっていうのは、絵を何枚も紙にかいて、物語りを綴ったモノね……アニメは動く絵で物語りを作ったモノね……勿論小説って言うのは、物語りのコトね」
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