8 / 18
本編
4話
しおりを挟む
「あー楽しかった!」
俺は公爵家のバスの中で、さっきの思い出に浸っていた。
あのあと俺は、ラナたちとずっと喋っていた。まぁみんな帰っちゃって最後はラナと二人だったけど。
え?時間は大丈夫だったのかって?
俺達はパーティーが始まってすぐに追い出されたから、迎えが来るまで時間があったんだよ。
そしてみんなが俺のたびに同行してくれるらしい。
シェイドたちとユイはずっと入られないらしいが。
それにラナやユイのおかげで色々とわかったことがあった。
例えば闇の大精霊、シェイドの性格とか。
シェイドはあまり喋らないし、笑わないので嫌われてるのかと思ったけど、人見知りだったらしい。ちなみに話してみたらとてもいいやつだった。
まぁそれは置いといて、あのボンクラ王子と偽聖女と今の俺であるユリア公爵令嬢のこともいろいろ分かった。
まずあのバカ王子、こいつはなかなか王子を授からなかった王の念願の一人息子で、そのため王と貴族にチヤホヤされてきた。
そのためにあのわがままで自己中なやつになったらしい。
まぁ元々の性格もあるだろうけどね。
しかもこいつはほんとに馬鹿らしくて、王太子の勉強は全てサボって、学園の成績もめちゃくちゃ下のFクラスらしい。
ちなみにラナはSクラス。さすがラナ。
(ちなみにこのこと言ったらそうでしょそうでしょって胸張ってた。可愛かった。)
次に偽聖女ユミィ。
このクソ女は元は平民だったのを、公爵家、しかもアリーヌ家が引き取ったらしい。
つまり俺の義妹だ。
彼女は学園に入ると、あっとゆーまに学園中を虜にした。
なってないのはラナと学園長、そして攻略対象の婚約者だけだそうだ。
そしてこいつも頭お花畑でFクラス。
最後にユリア公爵令嬢。
この人が一番驚いた。
言うなれば、「悪役令嬢、全然悪役令嬢してない件」
なんとこの人一度も悪なことしてない。
しかもラナと他の攻略対象の婚約者を助けたり、相談に乗っていたらしい。(しかもSクラス)
なにこれ聖女かよ。
そして極めつけはそもそも令嬢じゃないってとこだ。
前も言ったがなんと彼女、というか彼は男らしい。
その理由については記憶の中にあった。
まず、公爵家には現在2人の長男がいる。そのため家督争いに巻き込まれないようにと言うのが一つの理由らしい。そして最大の理由は、父から守るためらしい。
これにはあのアホ王子が関わってくる。
王子が生まれた時、ちょうどいいぐらい家の令嬢がいなかった。
そこでユリアが生まれた。
公爵は喜び、すぐさま二人の婚約は成立した。
しかし彼は男で、母親は父から守るために女に偽装させた。というのも父親は過去に男じゃないからということで実の娘を殺したらしい。
彼の母親は「男にしてあげられなくて、あなたを守れなくて、ごめんね」と言い残し早くに死んだ。
自分の性別を偽らないといけず、母親はすぐに無くし、父はあんなだし、婚約者もあれだし、厳しいお妃教育も受けて、孤独で、なのに学園ではあのクソ偽聖女に婚約者を寝取られ、他人からはいじめられる......
なにこれ報われなさすぎじゃん!!!
可愛そうなんだけど!!
ラナや攻略対象の婚約者達、王妃様とは仲が良くてそこだけ幸せだったけど......
これはあまりにもひどい。
よし、まってろユリア。
おれがお前を見つけ出して、必ず幸せにしてやっから。(ラブコメっぽい)
「お嬢様、付きました。」
「そう、ありがとう。」
さぁ公爵。
戦争だ!!!(嘘)
──────────────────
「おかえりなさいませ。公爵様がお嬢様を公務室に呼んでおります。」
「そう、ありがと。」
「いえ。」
口調でバレないか不安だったが、大丈夫そうだ。
いやユミィのせいで家の中に味方がいなく、話してなかったからかもしれんが。
コンコン
失礼します。公爵様。
ノックしてから入る。
お父様ではなく公爵様と呼んでるのが悲しいとこだ。
入れ。
執務室に入ると、怖い顔をした公爵が立っていた。
「貴様はユミィをいじめるという最大の禁忌を犯した。王太子の婚約者という立場があったから見過ごしていたが、その立場をなくした貴様は用済みだ。貴様はもはやこの家の人間ではない。明日には出ていけ。」
やっぱ公爵もあっち側か。
「分かりました。それでは失礼します。」
まぁそんなこと分かりきっていたので、特になにかあるわけでもない。
「まったく、貴様は全てにおいてユミィに劣っているのだ。せいぜい婚約破棄されないようにしてればよかったのに。」
え、こいつなに言ってんの?
ユリアのほうが性格も頭も見た目も魔法も全てにおいて勝ってるだろ。
「そういえばあの偽聖女もか。ざまぁな
「おい、」
「ヒッ!!!」
俺は公爵の言葉を遮った。
それも威圧付きで。
「いいか、よく聞け公爵。俺のことを悪く言うのはいいが、ユリア、ましてはラナを悪く言ったら俺が許さない。覚えておけよ。」
「はっ、はい!」
俺にびびって腰が抜けた公爵に一瞥して、俺はユリアの部屋へと向かった。
──────────────────
その後俺は風呂に入って、寝間着姿で大きなベットに寝っ転がっていた。
「あぁーお腹すいたー」
俺はパーティーに入ってからすぐ追い出されたため、夜ご飯を食べてないのだ。
令嬢ならともかく、この体は成長期?の男の子だ。
夜ご飯を食べれないというのは結構きつい。
「あ、ストレージ使えるかな?」
ストレージとはアイテムボックスとの違いはストレージは無限に入り時間が止まるのに対し、アイテムボックスは容量があり時間が経過する。
ストレージはとても便利で、最初のときからよく愛用していた。(当たり前だが普通に伝説級である。)
使い方は簡単。
頭の中でしまえ、とか出せ、とか念じるだけ。
入ってるものはリストとして頭の中、または目の前に現れる。
「うーん。サンドイッチが食べたい。」
ボトッ
「お、でてきた。いただきます。」
落ちてきたサンドイッチをむしゃむしゃと食べる。
でもやっぱステータスとかを確認したほうがいいな。
「ステータス、オープン!」
ステータス
名前:ユート 種族:ハイヒューマン Lv1000(Max)
職業:勇者、賢者、薬師、錬金術師、従魔師、冒険者、精霊術師、狩人、商人、武闘家
HP:999999/999999 MP:999999/999999
攻撃力:Max 防御力:Max 体力:Max 魔力:Max
敏捷力:Max 精神力:Max 器用:Max 知能:Max
スキル:ストレージ 体術 格闘術 柔術 投技 剣術 長剣術 片手剣術 大剣術 刀術 槍術 斧術 鎌術 鎚術 鞭術 暗器術 針術 糸術 弓術 銃術 投擲術 盾術 鎧術 暗殺 狙撃 追跡 回避 威圧 命中 捕獲 手加減 光魔法 闇魔法 火魔法 風魔法 水魔法 土魔法 召喚魔法 精霊魔法 創造魔法 採掘 採取 解体 栽培 鉱業 鍛冶 調合 調薬 錬金 建築 料理 菓子作成 付与 魔道具工 絵画 洗脳 使用魔法量半減 身体強化 鑑定 偽装 気配察知 転移 全異常無効 使用魔力量半減
固有スキル:【勇者の記憶】 【賢者の記憶】 【薬師の記憶】 【錬金術師の記憶】 【従魔師の記憶】 【冒険者の記憶】 【精霊術師の記憶】 【狩人の記憶】 【商人の記憶】
称号:世界最強 転生者 異世界からの訪問者
状態:呪い
「あれ?これけっこうすごくね?」(今更)
とりあえず分かったことは、今までの人生で培ったスキルなどが全部引き継がれているということだ。
やっぱ形に現れると嬉しくなるな。
これからなろうと思っていた冒険者にもなれそうだし、ストレージがあるから旅も大丈夫そうだ。
それなら本でも読むか。
ユイたちのおかげでこの世界のことが少しは分かったとはいえ、もう少し詳しく知る必要がある。
公爵家の図書室からくすねてきた本を早速手に取り、読み始める。
そうして読み始めた俺は疲れが溜まっていたのか、いつの間にか眠落ちしていた。
俺は公爵家のバスの中で、さっきの思い出に浸っていた。
あのあと俺は、ラナたちとずっと喋っていた。まぁみんな帰っちゃって最後はラナと二人だったけど。
え?時間は大丈夫だったのかって?
俺達はパーティーが始まってすぐに追い出されたから、迎えが来るまで時間があったんだよ。
そしてみんなが俺のたびに同行してくれるらしい。
シェイドたちとユイはずっと入られないらしいが。
それにラナやユイのおかげで色々とわかったことがあった。
例えば闇の大精霊、シェイドの性格とか。
シェイドはあまり喋らないし、笑わないので嫌われてるのかと思ったけど、人見知りだったらしい。ちなみに話してみたらとてもいいやつだった。
まぁそれは置いといて、あのボンクラ王子と偽聖女と今の俺であるユリア公爵令嬢のこともいろいろ分かった。
まずあのバカ王子、こいつはなかなか王子を授からなかった王の念願の一人息子で、そのため王と貴族にチヤホヤされてきた。
そのためにあのわがままで自己中なやつになったらしい。
まぁ元々の性格もあるだろうけどね。
しかもこいつはほんとに馬鹿らしくて、王太子の勉強は全てサボって、学園の成績もめちゃくちゃ下のFクラスらしい。
ちなみにラナはSクラス。さすがラナ。
(ちなみにこのこと言ったらそうでしょそうでしょって胸張ってた。可愛かった。)
次に偽聖女ユミィ。
このクソ女は元は平民だったのを、公爵家、しかもアリーヌ家が引き取ったらしい。
つまり俺の義妹だ。
彼女は学園に入ると、あっとゆーまに学園中を虜にした。
なってないのはラナと学園長、そして攻略対象の婚約者だけだそうだ。
そしてこいつも頭お花畑でFクラス。
最後にユリア公爵令嬢。
この人が一番驚いた。
言うなれば、「悪役令嬢、全然悪役令嬢してない件」
なんとこの人一度も悪なことしてない。
しかもラナと他の攻略対象の婚約者を助けたり、相談に乗っていたらしい。(しかもSクラス)
なにこれ聖女かよ。
そして極めつけはそもそも令嬢じゃないってとこだ。
前も言ったがなんと彼女、というか彼は男らしい。
その理由については記憶の中にあった。
まず、公爵家には現在2人の長男がいる。そのため家督争いに巻き込まれないようにと言うのが一つの理由らしい。そして最大の理由は、父から守るためらしい。
これにはあのアホ王子が関わってくる。
王子が生まれた時、ちょうどいいぐらい家の令嬢がいなかった。
そこでユリアが生まれた。
公爵は喜び、すぐさま二人の婚約は成立した。
しかし彼は男で、母親は父から守るために女に偽装させた。というのも父親は過去に男じゃないからということで実の娘を殺したらしい。
彼の母親は「男にしてあげられなくて、あなたを守れなくて、ごめんね」と言い残し早くに死んだ。
自分の性別を偽らないといけず、母親はすぐに無くし、父はあんなだし、婚約者もあれだし、厳しいお妃教育も受けて、孤独で、なのに学園ではあのクソ偽聖女に婚約者を寝取られ、他人からはいじめられる......
なにこれ報われなさすぎじゃん!!!
可愛そうなんだけど!!
ラナや攻略対象の婚約者達、王妃様とは仲が良くてそこだけ幸せだったけど......
これはあまりにもひどい。
よし、まってろユリア。
おれがお前を見つけ出して、必ず幸せにしてやっから。(ラブコメっぽい)
「お嬢様、付きました。」
「そう、ありがとう。」
さぁ公爵。
戦争だ!!!(嘘)
──────────────────
「おかえりなさいませ。公爵様がお嬢様を公務室に呼んでおります。」
「そう、ありがと。」
「いえ。」
口調でバレないか不安だったが、大丈夫そうだ。
いやユミィのせいで家の中に味方がいなく、話してなかったからかもしれんが。
コンコン
失礼します。公爵様。
ノックしてから入る。
お父様ではなく公爵様と呼んでるのが悲しいとこだ。
入れ。
執務室に入ると、怖い顔をした公爵が立っていた。
「貴様はユミィをいじめるという最大の禁忌を犯した。王太子の婚約者という立場があったから見過ごしていたが、その立場をなくした貴様は用済みだ。貴様はもはやこの家の人間ではない。明日には出ていけ。」
やっぱ公爵もあっち側か。
「分かりました。それでは失礼します。」
まぁそんなこと分かりきっていたので、特になにかあるわけでもない。
「まったく、貴様は全てにおいてユミィに劣っているのだ。せいぜい婚約破棄されないようにしてればよかったのに。」
え、こいつなに言ってんの?
ユリアのほうが性格も頭も見た目も魔法も全てにおいて勝ってるだろ。
「そういえばあの偽聖女もか。ざまぁな
「おい、」
「ヒッ!!!」
俺は公爵の言葉を遮った。
それも威圧付きで。
「いいか、よく聞け公爵。俺のことを悪く言うのはいいが、ユリア、ましてはラナを悪く言ったら俺が許さない。覚えておけよ。」
「はっ、はい!」
俺にびびって腰が抜けた公爵に一瞥して、俺はユリアの部屋へと向かった。
──────────────────
その後俺は風呂に入って、寝間着姿で大きなベットに寝っ転がっていた。
「あぁーお腹すいたー」
俺はパーティーに入ってからすぐ追い出されたため、夜ご飯を食べてないのだ。
令嬢ならともかく、この体は成長期?の男の子だ。
夜ご飯を食べれないというのは結構きつい。
「あ、ストレージ使えるかな?」
ストレージとはアイテムボックスとの違いはストレージは無限に入り時間が止まるのに対し、アイテムボックスは容量があり時間が経過する。
ストレージはとても便利で、最初のときからよく愛用していた。(当たり前だが普通に伝説級である。)
使い方は簡単。
頭の中でしまえ、とか出せ、とか念じるだけ。
入ってるものはリストとして頭の中、または目の前に現れる。
「うーん。サンドイッチが食べたい。」
ボトッ
「お、でてきた。いただきます。」
落ちてきたサンドイッチをむしゃむしゃと食べる。
でもやっぱステータスとかを確認したほうがいいな。
「ステータス、オープン!」
ステータス
名前:ユート 種族:ハイヒューマン Lv1000(Max)
職業:勇者、賢者、薬師、錬金術師、従魔師、冒険者、精霊術師、狩人、商人、武闘家
HP:999999/999999 MP:999999/999999
攻撃力:Max 防御力:Max 体力:Max 魔力:Max
敏捷力:Max 精神力:Max 器用:Max 知能:Max
スキル:ストレージ 体術 格闘術 柔術 投技 剣術 長剣術 片手剣術 大剣術 刀術 槍術 斧術 鎌術 鎚術 鞭術 暗器術 針術 糸術 弓術 銃術 投擲術 盾術 鎧術 暗殺 狙撃 追跡 回避 威圧 命中 捕獲 手加減 光魔法 闇魔法 火魔法 風魔法 水魔法 土魔法 召喚魔法 精霊魔法 創造魔法 採掘 採取 解体 栽培 鉱業 鍛冶 調合 調薬 錬金 建築 料理 菓子作成 付与 魔道具工 絵画 洗脳 使用魔法量半減 身体強化 鑑定 偽装 気配察知 転移 全異常無効 使用魔力量半減
固有スキル:【勇者の記憶】 【賢者の記憶】 【薬師の記憶】 【錬金術師の記憶】 【従魔師の記憶】 【冒険者の記憶】 【精霊術師の記憶】 【狩人の記憶】 【商人の記憶】
称号:世界最強 転生者 異世界からの訪問者
状態:呪い
「あれ?これけっこうすごくね?」(今更)
とりあえず分かったことは、今までの人生で培ったスキルなどが全部引き継がれているということだ。
やっぱ形に現れると嬉しくなるな。
これからなろうと思っていた冒険者にもなれそうだし、ストレージがあるから旅も大丈夫そうだ。
それなら本でも読むか。
ユイたちのおかげでこの世界のことが少しは分かったとはいえ、もう少し詳しく知る必要がある。
公爵家の図書室からくすねてきた本を早速手に取り、読み始める。
そうして読み始めた俺は疲れが溜まっていたのか、いつの間にか眠落ちしていた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる