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1章
4話
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「何なのですか?せっかく私達が着飾って差し上げてるのにひどいわ!?
そうですよね~お母様。」
と、思いっきり侮蔑の目を向けて睨み付けた。横目で母親が大仰に頷くのが見えた。
「そうよ!アリアスの言うとおりよ!!貴方ごときが私の邪魔をしないで頂戴。」
「だから!お前の浪費のせいで我が家は回らなくなっているんだ!いい加減にしろ!?」
「その言い方は何なのよ!それは私のせいではないわ!!私はオンハラート家が侮られないために、当然のことをしているだけですもの。」
「当然のことの訳あるか!!本来は民のために使われるお金を全てお前たちが、食い潰しているんだぞ!?王家から毎年貰っている、かなりの額のお金も!ほんとにどうしようもない奴らだな。」
「まあまあ、旦那様落ち着いて。」
ちなみにこれは日常茶飯事である。
母親と父親が口論して、母親が癇癪を起こして暴れ始め、最後に執事のクレイルが仲裁に入る。この間、私はずっと侮蔑のこもった目で父親を睨み付けている。
ああー、目と表情筋が疲れる。っていうかクレイル、オクサマオチツイテ~はないんだね。旦那様はあるのに。
おっと、母親が取り抑えられてる。そろそろこっちにも来るかなー。目一杯暴れないと。
「何するのよ!?私は侯爵家のご令嬢よ、放しなさいよ!!」
「申し訳ございません、旦那様のご命令ですので。」
暴れる私を部屋まで抱えて連れていくクレイル。子供の抵抗ではびくともしない。
さっきも思ったけど、クレイルって執事だよね?子供の抵抗とはいえ、抱えられた所で大暴れしてるのに、びくともしないっておかしくない?後でリリーに聞いてみないと。
母親も父親に抱えられて、部屋に連れていかれていた。こちらもなかなかすごい。
あの人、目視でたぶん100キロを超えてるよ?
でも、まぁ父親は騎士団長だしね。まだ、分かる。
抱えるっていうのは、お姫様だっこのことなのに、全くムードがないね。見ていて清々するぐらいだよ。
お姫様だっこで部屋まで連れていかれてるって状況だけ見れば、すごいロマンチックに感じるはずなのに、この二人がすれば全然そんな感じがしないなんて、最早大嫌いの極地に達しているよ。
お、部屋に着いた。
お出かけも無くなったし、さっさとこの重い服を脱ごおっと。
はぁ、軽くなった。じゃ、疲れたし軽く運動しよう。
この時間なら、裏の森には誰もいない。メイドに扮してレッツゴー!
ちゃんと変装はしてるよ?ほんとだよ?
私の髪は銀色で珍しいし、瞳は王家の印である紫色と母親の眼の深い青色とのオッドアイで私しかいないらしいから、見つかったら、即バレるし。
実は四歳頃から抜け出しているから、もう慣れちゃったよ。
日々面白がりながら過ごしても、ずっとあれがあるわけではないし。部屋でやることと言えば、リリーに持ってきてもらった本を読むか、リリーとおしゃべりするか、癇癪を起こしたふりをするかぐらいしかやることがなくて暇なんだよ~。
部屋からは母親の許可が出ないと、出させてもらえないし。
心の中で必死に言い訳をしながら、気配を消して歩いていく。
この森が特別なのか、それともこの世界では普通のことなのか分からないが、簡単に気配も周りの音も消せる。
森の入り口まで来て(アラウー見せてー。)と、心の中で叫んだ。
すると、目の前の景色が一気に変わった_。
そうですよね~お母様。」
と、思いっきり侮蔑の目を向けて睨み付けた。横目で母親が大仰に頷くのが見えた。
「そうよ!アリアスの言うとおりよ!!貴方ごときが私の邪魔をしないで頂戴。」
「だから!お前の浪費のせいで我が家は回らなくなっているんだ!いい加減にしろ!?」
「その言い方は何なのよ!それは私のせいではないわ!!私はオンハラート家が侮られないために、当然のことをしているだけですもの。」
「当然のことの訳あるか!!本来は民のために使われるお金を全てお前たちが、食い潰しているんだぞ!?王家から毎年貰っている、かなりの額のお金も!ほんとにどうしようもない奴らだな。」
「まあまあ、旦那様落ち着いて。」
ちなみにこれは日常茶飯事である。
母親と父親が口論して、母親が癇癪を起こして暴れ始め、最後に執事のクレイルが仲裁に入る。この間、私はずっと侮蔑のこもった目で父親を睨み付けている。
ああー、目と表情筋が疲れる。っていうかクレイル、オクサマオチツイテ~はないんだね。旦那様はあるのに。
おっと、母親が取り抑えられてる。そろそろこっちにも来るかなー。目一杯暴れないと。
「何するのよ!?私は侯爵家のご令嬢よ、放しなさいよ!!」
「申し訳ございません、旦那様のご命令ですので。」
暴れる私を部屋まで抱えて連れていくクレイル。子供の抵抗ではびくともしない。
さっきも思ったけど、クレイルって執事だよね?子供の抵抗とはいえ、抱えられた所で大暴れしてるのに、びくともしないっておかしくない?後でリリーに聞いてみないと。
母親も父親に抱えられて、部屋に連れていかれていた。こちらもなかなかすごい。
あの人、目視でたぶん100キロを超えてるよ?
でも、まぁ父親は騎士団長だしね。まだ、分かる。
抱えるっていうのは、お姫様だっこのことなのに、全くムードがないね。見ていて清々するぐらいだよ。
お姫様だっこで部屋まで連れていかれてるって状況だけ見れば、すごいロマンチックに感じるはずなのに、この二人がすれば全然そんな感じがしないなんて、最早大嫌いの極地に達しているよ。
お、部屋に着いた。
お出かけも無くなったし、さっさとこの重い服を脱ごおっと。
はぁ、軽くなった。じゃ、疲れたし軽く運動しよう。
この時間なら、裏の森には誰もいない。メイドに扮してレッツゴー!
ちゃんと変装はしてるよ?ほんとだよ?
私の髪は銀色で珍しいし、瞳は王家の印である紫色と母親の眼の深い青色とのオッドアイで私しかいないらしいから、見つかったら、即バレるし。
実は四歳頃から抜け出しているから、もう慣れちゃったよ。
日々面白がりながら過ごしても、ずっとあれがあるわけではないし。部屋でやることと言えば、リリーに持ってきてもらった本を読むか、リリーとおしゃべりするか、癇癪を起こしたふりをするかぐらいしかやることがなくて暇なんだよ~。
部屋からは母親の許可が出ないと、出させてもらえないし。
心の中で必死に言い訳をしながら、気配を消して歩いていく。
この森が特別なのか、それともこの世界では普通のことなのか分からないが、簡単に気配も周りの音も消せる。
森の入り口まで来て(アラウー見せてー。)と、心の中で叫んだ。
すると、目の前の景色が一気に変わった_。
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