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ぼくのゆめ
しおりを挟むママにふとんをかけてもらい、てんじょうのぐるぐるもようををじーっと見つめながらかんがえる。
ママのこもりうたをききながら、うとうとしながら、かんがえる。
ぼくにはたくさんゆめがある。
ボクだって、
鳥さんみたいに空をとんでみたいし、魚みたいにスイスイ水の中を泳いでみたい。
パパみたいにおっきくなりたいし、ママみたいにおいしいごはんをつくりたい。
まっかな太陽をつかまえてみたいし、月にいるうさぎさんたちともちつきをしてみたい。
ぬいぐるみのクマさんたちとおしゃべりをしたいし、カッコいいオモチャの電車にものってみたい。
ひとりでおつかいにもいってみたいし、おるすばんだってしてみたい。
いっぱいいっぱいしてみたい。
そこまでかんがえてからボクは、かなしい気分になった。
おともだちのルーくんやサーちゃんは、できっこないってボクをバカにするんだ。
ママもパパもできないっていうんだ。
なんでかってにきめつけるの?
やってみないとわからないのに。
だれもできる人がいないからってママはいう。
なら、ボクがいちばんにできるようになるよ!
そしたら、せかいじゅうのひとたちがボクのことをすごいすごいってほめてくれるんだ。
だれもできないことがたくさんあるなら、ボクはたくさんいちばんになることができるよね!
ボクはうれしくなってふふっとわらう。
はやくねないとね。
あしたがたのしみだなぁ。
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