29 / 30
EPISODE 03・処女の血を啜る女
06
しおりを挟む
1996年12月17日 00:40
リーパーside
ふぅ…一時はどうなるかと思ったが、なんとかなった。
奴の脂肪分を利用しての焼死を狙ってみたんだが、案の定上手くいったな。
こいつが一体何なのかわかんねぇが、流石に火には勝らなかったようで、亡骸になって横たわっている。
この様子じゃ、起き上がることなんてねぇだろうよ。
「な、何をしてるのよ!!起きなさいよ!!」
「あ?」
そんな真っ黒焦げな死体を眺めていると、エントランスにある踊り場から声がした。
振り返ると、そこには焦った様子で叫んでいるカミラの姿が視界に写った。
あぁ、そうだったな。外道ってのはどいつもこいつも自分がピンチになると他人任せになるよな…こいつもその一人か。
「誰か…!!誰かいないの!!私を守りなさいよ!!」
「もう諦めろ。どのみちあんたは俺たちから逃げられやしねぇ」
「くぅ…っ!!って、あれは…」
そう言ってやると苦虫を噛み潰したような顔をする奴だったが、その最中に何かを見つけたようで、ふと我に返るとそちらの方向へ視線を向け、走った。
まだ何か隠し玉でもあるのかと警戒していたが、どういう訳か奴はエントランスに備えてあった大きなタンスに手を掛けると、そのまま勢いよく戸を開いた。
「っ…!!」
するとどうだろうか。中に居たのはハンガーに掛けられた衣服の間に隠れていた、一人のメガネ男がしゃがんでいたんじゃねぇか。
どうも怯えてる様子だったが、カミラはそんなもんお構い無しに男を引っ張ると、無理矢理俺たちの前に出してきた。
「ちょっとあなた!!早く殺しなさいよ!!」
「な、何を言ってるんだ!!無理に決まっている!!」
カミラの無理難題な要求に丁重にお断りする男。
…いや待てよ。こいつの顔って確か資料に…。
「おい待て。あんた、もしかして…オリビアちゃんの親父か?」
「えっ?オ、オリビアをご存知で…?」
あー、やっぱり。そうかそうか、こんなところにいやがったか。
「何?知り合い?」
「依頼者の元旦那だ。今は浮気してるらしいぜ?」
「うわっ、サイテー」
俺と男とのやり取りが気になったのか、隣にいたローズは俺に質問を投げてきたんで答えてやると、ゴミを見るような目で男へ視線を向けた。
「ち、違う!!違うんだ…!!私はただ、攫われた女の子たちを救うためにここへ_」
「なに?そんな言い分通用すると思ってんの?」
「ぐぅ…っ!」
「………」
浮気やらそういう話に口うるさいローズは更に男を問い詰め、対する男はローズの威圧に圧倒されて小さくなる。
…だがこいつ、どうやら嘘はついてないらしい。
「まぁ待て、ローズ。どうもこいつは嘘をついてないみたいだ」
「リ、リーパー?何適当なこと言ってんの?証拠でもあんの?」
「あぁ、ゆっくり話したいが…その前に」
俺はそこまで言い切ると、銃を構えて引き金を引いてやった。
「うぐぅっ!?」
閃光のように弾き飛んだ弾丸は今のうちに逃げようと背を見せていたカミラの肩に命中。狩人が狙った獲物を逃がすとでも思ったか?
「おい女。逃げられると思ってんのか?」
「あ、あぁ…待って…!!私は、まだ死ねないのよ…っ!!」
「んなこと知らねぇよ。依頼されてる以上、あんたを殺さなきゃならねぇわけだし」
灼熱に似た激痛を受けたカミラは肩に手を当てながら逃げようとするも、ようやく自分の命が狙われていることを理解したようで、恐怖のあまり腰を抜かしてしまった。
上手く動けない彼女の前に、俺はゆっくりと足を運んで、奴との距離を詰めると髪の毛を掴み、無理矢理視線を合わせてやった。
「わ、わかった!!あなたを奉仕する!!いえします!!何でもします!!」
引っ張れながらも奴は懇願の念を押し、俺にそう言ってきやがった。
必死の形相のそれは嘘をついてるわけでもなく、本気で俺と性行為をして許しを乞うつもりらしい。
「そうか…何でもします、ねぇ」
「え、えぇ!!貴方様の為ならば、私は喜んで股を_」
そこで奴の言葉が途切れ、苦痛に歪むような呻き声に変わった。
まぁ、無理もねぇか。何せ奴の心臓部にナイフの刃をぶち込んでやってるからな。
「るせぇよ、誰がババアの股に興味あんだコラ?」
「かぁ……っ、あぁ…!」
「上手く騙してるつもりだろうが、あんたからは加齢臭がムンムンしやがる。化粧だか処女の血だか知らんが、いい加減人を騙すのも大概にしろよな?おい」
そう言い残すと、俺は刺していたナイフを引き抜き、そのまま鳩尾目掛けて蹴りを放つ。
そうするとカミラはくの字で吹き飛ばされると壁にめり込み、程なくすると力尽きたのか、糸が切れたマリオネット人形のように動かなくなった。
だが、異変が起きたのはここから。何も喋らなくなった死体になった途端、奴の髪の毛が白へ変色する他、体の至る箇所に目立つシワが浮き出てきた。
これが本来の姿って訳か…若さと美しさを求め続けた人間の末路ってのは揃いに揃って老け顔になるっつー話はよく聞くが、まさかここまでひでぇもんだとはな。
「さてと…おい、旦那」
「ひっ…!!」
本来の目的を達成したところで、俺は背後に立つ旦那に振り返らないまま話しかける。
すると奴は何を思ったのだろう、見なくても分かるぐらいのオーバーリアクションをしながら俺へ視線を向けてきた。
なに、殺すつもりはねぇよ。そんぐらいでビビるんじゃねぇっつの。
「あんたが何故依頼者を裏切ったのか、深い事情を聞くつもりはねぇ。…ただ、あんたのやってることは結局依頼者を余計に悲しませるだけだ」
「い、依頼者って…」
「あぁ、あんたの妻だ。娘を取り返して欲しいと頼まれてな…」
「そ、そうか…無事、だったのか…」
そういうと、男は力が抜けてしまったようで、その場でへたり込んでしまった。
「え、なに。なんなの?」
そんな彼を眺めていると、隣で突っ立っていたローズがコソコソと俺の耳を打ってきた。…まーだ疑ってんのか、こいつめ。
「スパイごっこでもしてたんだろうよ。オリビアちゃんを助けるためだけに」
「はぁ?でも浮気って_」
「浮気はしてねぇよ。じゃねぇと、あんなもん大事にしねぇだろ」
イマイチ理解できてないローズに、俺はあるものに向けて指を指して話してやった。
向けられた指先にあるのは男の薬指。そこには妻から貰ったであろう指輪がハマっていた。
「…なるほどね」
それを見たローズはやれやれと言わんばかりにちょっとした溜め息を付く。誤解が晴れて何よりだ。
「さて旦那さんよ。こいつを持って外に置いてあるトラックに向かってくれ」
それはともかく、俺たちはまだやる仕事が残っている。片付けるにはこいつを巻き込む訳にはいかないんで、俺は旦那にあるものを渡してやった。
「こ、これは…!?どうして、あなたが…?」
渡したのは依頼料として貰っていた妻の指輪。女運のねぇ俺には必要のないものだ。
「まぁ、色々あってな。それよりもここからとっとと離れた方がいい」
「し、しかしオリビアが_」
「俺たちがなんとかする。死んだら死んだでその時だがな…」
さて、生きていればいい話なんだが……。
リーパーside
ふぅ…一時はどうなるかと思ったが、なんとかなった。
奴の脂肪分を利用しての焼死を狙ってみたんだが、案の定上手くいったな。
こいつが一体何なのかわかんねぇが、流石に火には勝らなかったようで、亡骸になって横たわっている。
この様子じゃ、起き上がることなんてねぇだろうよ。
「な、何をしてるのよ!!起きなさいよ!!」
「あ?」
そんな真っ黒焦げな死体を眺めていると、エントランスにある踊り場から声がした。
振り返ると、そこには焦った様子で叫んでいるカミラの姿が視界に写った。
あぁ、そうだったな。外道ってのはどいつもこいつも自分がピンチになると他人任せになるよな…こいつもその一人か。
「誰か…!!誰かいないの!!私を守りなさいよ!!」
「もう諦めろ。どのみちあんたは俺たちから逃げられやしねぇ」
「くぅ…っ!!って、あれは…」
そう言ってやると苦虫を噛み潰したような顔をする奴だったが、その最中に何かを見つけたようで、ふと我に返るとそちらの方向へ視線を向け、走った。
まだ何か隠し玉でもあるのかと警戒していたが、どういう訳か奴はエントランスに備えてあった大きなタンスに手を掛けると、そのまま勢いよく戸を開いた。
「っ…!!」
するとどうだろうか。中に居たのはハンガーに掛けられた衣服の間に隠れていた、一人のメガネ男がしゃがんでいたんじゃねぇか。
どうも怯えてる様子だったが、カミラはそんなもんお構い無しに男を引っ張ると、無理矢理俺たちの前に出してきた。
「ちょっとあなた!!早く殺しなさいよ!!」
「な、何を言ってるんだ!!無理に決まっている!!」
カミラの無理難題な要求に丁重にお断りする男。
…いや待てよ。こいつの顔って確か資料に…。
「おい待て。あんた、もしかして…オリビアちゃんの親父か?」
「えっ?オ、オリビアをご存知で…?」
あー、やっぱり。そうかそうか、こんなところにいやがったか。
「何?知り合い?」
「依頼者の元旦那だ。今は浮気してるらしいぜ?」
「うわっ、サイテー」
俺と男とのやり取りが気になったのか、隣にいたローズは俺に質問を投げてきたんで答えてやると、ゴミを見るような目で男へ視線を向けた。
「ち、違う!!違うんだ…!!私はただ、攫われた女の子たちを救うためにここへ_」
「なに?そんな言い分通用すると思ってんの?」
「ぐぅ…っ!」
「………」
浮気やらそういう話に口うるさいローズは更に男を問い詰め、対する男はローズの威圧に圧倒されて小さくなる。
…だがこいつ、どうやら嘘はついてないらしい。
「まぁ待て、ローズ。どうもこいつは嘘をついてないみたいだ」
「リ、リーパー?何適当なこと言ってんの?証拠でもあんの?」
「あぁ、ゆっくり話したいが…その前に」
俺はそこまで言い切ると、銃を構えて引き金を引いてやった。
「うぐぅっ!?」
閃光のように弾き飛んだ弾丸は今のうちに逃げようと背を見せていたカミラの肩に命中。狩人が狙った獲物を逃がすとでも思ったか?
「おい女。逃げられると思ってんのか?」
「あ、あぁ…待って…!!私は、まだ死ねないのよ…っ!!」
「んなこと知らねぇよ。依頼されてる以上、あんたを殺さなきゃならねぇわけだし」
灼熱に似た激痛を受けたカミラは肩に手を当てながら逃げようとするも、ようやく自分の命が狙われていることを理解したようで、恐怖のあまり腰を抜かしてしまった。
上手く動けない彼女の前に、俺はゆっくりと足を運んで、奴との距離を詰めると髪の毛を掴み、無理矢理視線を合わせてやった。
「わ、わかった!!あなたを奉仕する!!いえします!!何でもします!!」
引っ張れながらも奴は懇願の念を押し、俺にそう言ってきやがった。
必死の形相のそれは嘘をついてるわけでもなく、本気で俺と性行為をして許しを乞うつもりらしい。
「そうか…何でもします、ねぇ」
「え、えぇ!!貴方様の為ならば、私は喜んで股を_」
そこで奴の言葉が途切れ、苦痛に歪むような呻き声に変わった。
まぁ、無理もねぇか。何せ奴の心臓部にナイフの刃をぶち込んでやってるからな。
「るせぇよ、誰がババアの股に興味あんだコラ?」
「かぁ……っ、あぁ…!」
「上手く騙してるつもりだろうが、あんたからは加齢臭がムンムンしやがる。化粧だか処女の血だか知らんが、いい加減人を騙すのも大概にしろよな?おい」
そう言い残すと、俺は刺していたナイフを引き抜き、そのまま鳩尾目掛けて蹴りを放つ。
そうするとカミラはくの字で吹き飛ばされると壁にめり込み、程なくすると力尽きたのか、糸が切れたマリオネット人形のように動かなくなった。
だが、異変が起きたのはここから。何も喋らなくなった死体になった途端、奴の髪の毛が白へ変色する他、体の至る箇所に目立つシワが浮き出てきた。
これが本来の姿って訳か…若さと美しさを求め続けた人間の末路ってのは揃いに揃って老け顔になるっつー話はよく聞くが、まさかここまでひでぇもんだとはな。
「さてと…おい、旦那」
「ひっ…!!」
本来の目的を達成したところで、俺は背後に立つ旦那に振り返らないまま話しかける。
すると奴は何を思ったのだろう、見なくても分かるぐらいのオーバーリアクションをしながら俺へ視線を向けてきた。
なに、殺すつもりはねぇよ。そんぐらいでビビるんじゃねぇっつの。
「あんたが何故依頼者を裏切ったのか、深い事情を聞くつもりはねぇ。…ただ、あんたのやってることは結局依頼者を余計に悲しませるだけだ」
「い、依頼者って…」
「あぁ、あんたの妻だ。娘を取り返して欲しいと頼まれてな…」
「そ、そうか…無事、だったのか…」
そういうと、男は力が抜けてしまったようで、その場でへたり込んでしまった。
「え、なに。なんなの?」
そんな彼を眺めていると、隣で突っ立っていたローズがコソコソと俺の耳を打ってきた。…まーだ疑ってんのか、こいつめ。
「スパイごっこでもしてたんだろうよ。オリビアちゃんを助けるためだけに」
「はぁ?でも浮気って_」
「浮気はしてねぇよ。じゃねぇと、あんなもん大事にしねぇだろ」
イマイチ理解できてないローズに、俺はあるものに向けて指を指して話してやった。
向けられた指先にあるのは男の薬指。そこには妻から貰ったであろう指輪がハマっていた。
「…なるほどね」
それを見たローズはやれやれと言わんばかりにちょっとした溜め息を付く。誤解が晴れて何よりだ。
「さて旦那さんよ。こいつを持って外に置いてあるトラックに向かってくれ」
それはともかく、俺たちはまだやる仕事が残っている。片付けるにはこいつを巻き込む訳にはいかないんで、俺は旦那にあるものを渡してやった。
「こ、これは…!?どうして、あなたが…?」
渡したのは依頼料として貰っていた妻の指輪。女運のねぇ俺には必要のないものだ。
「まぁ、色々あってな。それよりもここからとっとと離れた方がいい」
「し、しかしオリビアが_」
「俺たちがなんとかする。死んだら死んだでその時だがな…」
さて、生きていればいい話なんだが……。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生するのにベビー・サタンの能力をもらったが、案の定魔力がたりない~最弱勇者の俺が最強魔王を倒すまで~
葛来奈都
ファンタジー
大館ムギト。底辺大学生。「神の使い」と名乗るノアの誘導的な契約によりうっかり魔王を討伐する勇者となる。
だが、ノアが本来契約したかったのはムギトではなく彼の優秀な弟のほうだった。しかも現実世界のムギトはすでに死んでしまっているし、契約は取り消せないと言う。
「魔王を討伐できた暁には、神に生き返らせるよう取り繕ってやる」
ノアにそう言われ仕方がなく異世界に転生するムギトだったが、彼が神から与えられた能力は謎のクラス【赤子の悪魔《ベビー・サタン》】」だった。
魔力は僅か、武器はフォーク。戦闘力がない中、早速ムギトは強敵な魔物に襲われる。
そんな絶体絶命の彼を救ったのは、通りすがりのオネエ剣士・アンジェだった。
怪我の治療のため、アンジェの故郷「オルヴィルカ」に連れられるムギトたち。
そこを拠点に出会った筋肉隆々の治療師神官やゴーレム使いのギルド受付嬢……明らかに自分より強い仲間たちに支えられながらも、ムギトは魔王討伐を目指す。
だが、ギルドで起こったとある事件を境に事態は大きく変わっていく――
これは、理不尽に異世界に転生してしまった勇者と仲間たちによる魔王討伐冒険記である。
◆ ◆ ◆
※カクヨムにプロト版を掲載。
上記と内容が多少変わっております。(キャラクターの設定変更、矛盾点の修正等)
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
【美醜逆転】助けた奴隷は獣人の王子でした
のらすて
恋愛
異世界トリップして、美醜逆転の世界に飛んできてしまったOL、広森 荷菜(ひろもり にな)。
虐げられていた奴隷獣人、ディートを買い、彼の手を借りて元の世界に帰ろうと計画する。
だけど荷菜が帰ろうとしていることを知ったディートは「絶対に許さない」と言って荷菜を攫って……!?
※ご都合主義、適当設定
※ハッピーエンド
※無理やり表現あります。ご注意ください。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる