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EPISODE 00・異世界へ来た殺し屋
Prolog
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1996年09月27日 午後23:56
燃え上がる廃工場のど真ん中…俺は仰向けになって倒れていた。
本来なら立ち上がって逃げるところなんだろうが、それが出来るのならとっくに逃げてるよ。
何せ撃たれちまったからな。ターゲットとその取り巻き共の銃撃戦で。
痛みからして腹に三発、肩に二発…そんで心臓部近くに一発。逃げれたとしても失血死するんでどの道助からない。
あーぁ、ったく。外道をぶっ殺すために始めた商売だからか、まともな死に方が出来ねぇなこりゃ。
最期は工場の火事で焼死、ねぇ…笑えてくるな。
けど悔いは無い。どのみち人間ってもんは死ぬんだ、今回の場合それが少し早まっただけ。
「…悪いな、彩華」
ただ、仕事っつっても俺のやった事は人殺し。地獄に落ちてることなんて目に見えてる。
ま、本当にそんな場所あるかどうかは知らねぇが、少なからず彩華とは会えねぇだろうよ。
「ったく、クソッタレな人生だったな…」
俺はポケットに入ってあった煙草ケースを取り出し、一本抜き取って口に咥えてやった。
直後、耳をつんざくような破裂音が響いてきやがった。
何かが爆発したんだなとわかった瞬間、俺の視界は真っ白に染まり意識が切れた糸のようにプツリと途切れちまった。
これが最期か…ヤニの一本ぐらい吸わせろ…っての…。
記録
1996年09月27日 午後23:59
殺し屋リーパー、射殺
1996年09月28日 午前00:00
異世界イグニスへ転生
EPISODE・00
異世界へ来た殺し屋
燃え上がる廃工場のど真ん中…俺は仰向けになって倒れていた。
本来なら立ち上がって逃げるところなんだろうが、それが出来るのならとっくに逃げてるよ。
何せ撃たれちまったからな。ターゲットとその取り巻き共の銃撃戦で。
痛みからして腹に三発、肩に二発…そんで心臓部近くに一発。逃げれたとしても失血死するんでどの道助からない。
あーぁ、ったく。外道をぶっ殺すために始めた商売だからか、まともな死に方が出来ねぇなこりゃ。
最期は工場の火事で焼死、ねぇ…笑えてくるな。
けど悔いは無い。どのみち人間ってもんは死ぬんだ、今回の場合それが少し早まっただけ。
「…悪いな、彩華」
ただ、仕事っつっても俺のやった事は人殺し。地獄に落ちてることなんて目に見えてる。
ま、本当にそんな場所あるかどうかは知らねぇが、少なからず彩華とは会えねぇだろうよ。
「ったく、クソッタレな人生だったな…」
俺はポケットに入ってあった煙草ケースを取り出し、一本抜き取って口に咥えてやった。
直後、耳をつんざくような破裂音が響いてきやがった。
何かが爆発したんだなとわかった瞬間、俺の視界は真っ白に染まり意識が切れた糸のようにプツリと途切れちまった。
これが最期か…ヤニの一本ぐらい吸わせろ…っての…。
記録
1996年09月27日 午後23:59
殺し屋リーパー、射殺
1996年09月28日 午前00:00
異世界イグニスへ転生
EPISODE・00
異世界へ来た殺し屋
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