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第十話 誰かこの暴君を殴ってくれ!
あとがき
しおりを挟むなかがき以来、お久しぶりです。
キョロちゃんのオレンジが家にあるし、氷は丸ごと食べる。
作者の木樫と申します。
このたびは拙作「誰かこの暴君を殴ってくれ!(略称:誰殴)」を最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。
例によって、猫を被っています。
被っていても内側のおつむの弱さが垣間見えるのはご愛嬌。
さて、まずは謝罪です。
かなり前の話なのですが、なかがきを終えたあと、ツイッターにて「四百ページ以内で終わる予定」と言ったな。あれは嘘だ(土下座)
いや、いや、しかしながら、本当は第九話を終わらせた時点で、なぜか手が完結させていたんですぞ。
驚きすぎてつい「なん……か、わからへんけど……終わったで!」というテンションになったくらい。
しかし流石にそれは突然過ぎていかんだろう、ということで、完結ムードを醸し出しながら十話で終了。
約一年。長い間お付き合い頂き、ありがとうございます!
閲覧、お気に入り、しおり、コメント等、とても励みになりましたぜ!
こう、たまに覗きに来てはいただいたコメント一覧を見たりしたり、ニヘニヘしたり、ラジバ(ry。
コラ、気持ち悪いとか言わない。
木樫さんはガラスハートのシャイなんだ。
たまに二回でしたが、ほぼ一日一回の更新を楽しみにしていただいていると知って、「絶対毎日更新を絶やさぬわッ!」と劇画チックなビジュアルで執筆したりしてましたぞ。
そうそう。
長文のコメントさんや若干壊れ気味のコメントには、よく笑っていました。申し訳ない。大草原でした。
そして他サイトからわざわざ覗きにきてくださった方々のコメントには、若干泣いていました。申し訳ない。嬉しすぎたな。泣き虫じゃないんだぜ。
実は木樫、三初の屈折した物言いや行動で皆さんに先輩への愛がちっとも伝わっていないんじゃないかと、実はハラハラしていまして(ダンゴムシ化)
まずコンセプトが、「誰かこの暴君を殴ってくれ!」なので、〝殴りたくなるような、ジャイアニズム暴君〟という性格設定。
わざと理屈に合わないことをさせています。自分はいいけど相手はダメ。要するにムカつきます。めんどくさいし、普通に考えるとモテるとは思えない(本編中でもよく本人がモテないと言っていましたが、それはこういうことだったのである)
書きながら木樫も「そばに置きたがって寄っていくくせに、いじめてばっかりやないか」と困り果てたぜ。
そのぐらい中身がとんでもない。
なのでめちゃくちゃ顔が良くてポテンシャルが高くないと、釣り合わず、そんな設定。
初期の先輩が「クソ野郎だけど仕事はできる」やら、「性格は悪魔だが顔だけは嫌いじゃない」とか、そんな感じのことを言っていたのは、本気でそこしか取り柄がないわけですね!(目逸らし)
だからその、なんでしょう。
三初要というキャラクターは、自分から構いに行く時点で、とてもその人が好きなんです。
ムカつく、合わない、鬱陶しい、かわいくない、めんどくさい。
そう言っていても関係を続けようとするのは、それら全部ひっくるめてもマイナスにならないくらい、プラスが大きい。
つまり、ぞっこんラブです。
マジラブです。ラブ注入です。ベタ惚れやで。
そして三年間デレなかった男が、付き合って速攻デレはできぬ。
タイトルのために、あくまで彼は暴君でなければならず、申し訳ない。
ということで、全然三初の先輩への愛が感じられず、きっと途中で匙を投げられるな、とは思っていました。
悲しくなっていたらごめんよ。
先輩はモヤは弱いけど、ツンに対するメンタルは強いから、本人は気にしてないのでな。泣いてしまったらハンカチをどうぞ。ごめんな(ギュッギュ)
そうしてずっと不安だった木樫ですが、読者さんの適応能力に脱帽。
だんだん三初語の解読スキルを身につけていく読者さんたちがよきと言ってくださっていて嬉しい木樫。うひょうひょと小躍り木樫。
いやはや、本当にありがとうございました。かっこいいヒーローじゃなくてすまぬ。
それから、この作品。
エロ練習のために執筆し始めた作品なので、〝全話にエロシーンを入れる〟という縛りを課していました。
へっへっへ。
結構無理やりいれたとこもあるのは、そーゆーあれやで。
エロがエロくないことを悩んでいたので、いい訓練になってよかったです。
いわゆる小説感に寄せると淡々とした作業セックスですし、ウェブ感に寄せると擬音だらけの直接ぶん殴ってくるドスケベになる。
一人称ということもあって、間を試行錯誤するのが楽しかった! メルシー!
おっとっと。
あまり長くなるのもいけないので、ここらで。
誰殴の続編についてですが、考えていたのですが他のサイトでスケベすぎると強制非公開になってしまい、公平を期すためにナシとさせていただきますぜ。
でもまあこのお話、55万文字ですからな……!
流石に飽きると本気で思っていますので、あまりお気になさらず。
番外編はあるかもしれないがないかもしれない。
しかしUMAだと思っていていただきたい。
だいぶ先になりますが、もし書いたら近状報告か、ツイッターでお知らせ致します(ペコリ)
もしくはそれまでの暇つぶしに、ファンティアの限定会話文・SSなどをお楽しみ頂けますとニヤリとほくそ笑む木樫であります(すでにニヤリ)
それまでは、次作の長編を連載するのでどうぞよしなに。
うわ逃げろ! ダイマだ! 木樫のダイマがきたぞォ!
次回作は、中身が子犬なのにやたら顔のいい溺愛ヘタレ天然イケメン悪魔が突然プロポーズしてきて、うっかり絆されるメンクイ苦労人フリーターの現代ファンタジーものを予定しています。
明日、だったか? うむ。そのくらいで連載開始。その時はまた、近状報告にてお知らせしまする。
たまーにうっかり忘れるけれど、近状報告もちょこちょこ書くようにしているのだ。
う、でも誰殴とはテイストが違うので、同じ系統がお好きな方にはオススメできませぬ。しかし宣伝ですぞ。
というか、木樫の作品は受けが男前気味の一途な大型犬タイプということと、攻めが愛ヘビィな執着系ということしか全作品の共通点がほぼないので、宣伝しにくい……!
だが、読んでもらえる、すなわち性癖の同志を作りたい気持ちが木樫にはあるので、ダイレクトマーケティングを失礼いたす(陳謝)
強制ではないので、普通にスルーしてほしいんだぜ。木樫は無理強いしない作者さんだぞ。読書タイムは、みんなのものだからな。
だから気が向いたら、よろしくお願いいたします。
うむ。それでは、締めよう。
皆さん、こんな長いあとがきまで見てくださり、ありがとうございました!
とても楽しい日々だったので、完結するのは物凄く、物凄ーく寂しいのですが、先輩と三初のお話はひとまずここで完結。
至らぬ点が多々あるので読みにくかったと思いますが、お付き合い頂き感謝感激雨木樫。
またいつか、あの日あの時あの作品で君に会えなかったら、じゃなくて。
どこかでお会いできればと思います。
素敵な時間をありがとうだ。
木樫
PS.そういえば第三話24と第四話20に挿絵を追加いたしました。
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