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第八話 シスターワンコとなりゆきブラザーズ
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しおりを挟む「ぁ……っ! あッ…! ぁッ…!」
腰を掴んだまま俺の体を左右にも揺すって上手く角度を変えるものだから、自由に動けない体勢なのに不自由さを感じさせない律動を繰り返す。
「イク、イク、イ──……ッ、ッ!」
ビクンッ、と一際大きく筋肉が痙攣し、一瞬身体が硬直した。
射精寸前で止められたせいで、キツく締め付ける襞が蠢動する。
「ッ……ッあ…ッ……ッあ……」
あぁちくしょう。これももう、よく知っている感覚だ。脳みそがスパークする。
脳内麻薬が溢れ出し、射精した時のようにヒヤリと収まることがない。
エビのように丸まった背から腰がブルブルとバイブレーションする。
口の中から溢れた唾液が顎をつたい、水風船のように弾力のある張りを保った肉棒から、カウパーが糸を引いて垂れていた。
「えっろいイキ方、癖になっちゃってまぁ」
つまり、クク、と笑う三初の言うとおり、俺は、中だけでイッてしまったわけだ。
病人の男にあっさり中イキさせられたのだ。悪夢かよ、勘弁してくれ。
「これじゃね、このイクじゃ、ねのにっ……違う、違う、ぅ……っ」
「違うくないでしょ? たった一回しか出せないんだから、先輩のイクは、これじゃないとダメですよ。ほらもう一回」
「ゔぁッく……ッ!」
そうして俺がやるせない気分になろうとも、三初は俺を犯すことを止める気はないらしい。
ベッドのスプリングを使って跳ねるように突き上げられるたび、その襞が肉棒の絡みつき、ローションと腸液の混ざった淫液がぶぢゅ、と卑猥な音を奏でる。
「なっなんで、っもう、イッた、だっ」
「あぁ、中イキはノーカンね」
「ンンッ…! そん、っヒ、動、あッ…!」
笑って言われると、達しづらくされたままの俺は、泣きそうな気分になった。
そんなルールは聞いてない。それがアリなら、俺は何度でも昂らせられてしまう。
(こんなのが終わらねぇとか、無理すぎんだろ……っ!)
息もできないテンポで腫れた前立腺をコリコリと擦られ続けると、頭がイカレて戻れなくなりそうで、俺は慌ててすがりついた。
「わっ、はっわかった、かっ、言うとおりにするから、っゔあっ…ヒッ…ぅ、も、動くなっ、止まんね、から……っ」
「そ? じゃあ、今度こそ俺も楽しめるイキ方してくださいね」
「ん、んっ……!」
コクコクと首を縦に振って、必死に何度も頷いた。
三初の体を案じて動くなと言っていたのに、自分の正気のために言うのだ。
激しく中を掻き混ぜて抉っていた律動が止められ、俺はぐたりと汗ばんだ体をもたれさせる。
「はっ…はっ……ぁ、うっ……」
「ゲホッ、うぇ……。んん。だいぶ健康体になってきたなぁ。やっぱ多少汗かくのがイイんですよ」
「くっ……ふ、だめだ、って……っ」
「一緒にしたら気持ちよくって健康的って、セックスって合理的ですよねぇ。くくく。俺は元々あんま汗かかないんで、運動しないと、ね」
脱力する俺の尿道口を親指の腹でヌトヌトとなでつつニンマリと笑みを見せる三初に、ブルリと身震いした。
クソ、それでどうして性的な運動をすることになんだよ。鬼畜式健康維持法か。
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