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第四話 後輩たちの言い分
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しおりを挟むあんま、味はしねぇな……前はいきなり突っ込まれたし、こんなのは初めてだ。
多少蒸れて汗と男臭い香りがしたが、味はそれほどなかった。
ただ自分から奉仕するのは初めてで、どうやればいいのかがイマイチよくわからない。あんまり深く咥えるにはサイズが鬼畜級だし、喉奥に挿れると苦しいことは知っている。
俺の口淫経験値は、三初に脅されてさせられるような経験しかないのだ。
手足を縛られ、いつも一方的に使われているという様子だった。
ここぞとばかりに画像拡散をチラつかせられたか、やらなきゃイかせないと悪魔思考を持ち出されたか、とにかく不本意な行為である。
「ふ……ん、……」
チュプ、チュプ、と控えめに舌を動かしてまんべんなく先端部分を舐め、滲み出る蜜は仕方なく飲み込む。
三初は教える気がないのかじっと俺を見ているだけで、涼しげな顔をしている。監督放棄かよ。チクショウ。
正直フェラは、するほうはちっとも気持ちよくない。当たり前だ。
キスのように相手の舌が攻めてくるわけでもないなら、ただ舐めていることに快感なんてないだろう。
顎が痛いし息もしにくいから、征服されているという感覚が酷くて、むしろ腹立たしいとさえ思う。
三初がなにを教えるつもりか知らねぇけど……これは完全に奉仕だろ。だとしても俺は下手くそなんだけどな。ムカつく。極めてやる。
「ん、ン……んん」
負けん気に煽られて、もう少し深く呑み込んだ。
息苦しくならない程度までを口内に収め、唇と舌で扱き、余った根元を手で擦る。
拙いながらに三初の反応を見つつ吸ったり舐めたりしていると、いつも俺を追い詰める凶器が、その質量を少しずつ増し始めた。
お、これで合ってンのか?
流石の三初も直でしゃぶられっとそれなりの反応をすんだな。
あまり大きくなると困るのだが、下手くそだと言われっぱなしなのは性に合わない。
チュプチュプと唾液と先走りの混ざった液体を塗り込めながら滑りを出し、上目遣いに視線をやる。
その視線を鼻で笑った三初は俺の鼻先をグリッと摘み、呻く様を楽しんだあと、前髪を掴んで軽く引いた。
ギチッ、と頭皮がつっぱる感覚がする。イテェなコラ、ハゲたらどうしてくれんだ。
「ン゛ッ……」
「ふー……威勢だけですね。そんなんじゃ何時間したって満足できないなぁ?」
「うう……ふあ、ろうふぅんら……?」
「くく。ヒントだけ。女にされた時のこと思い出して、自分がされてイイことを真似すればいいんですよ」
咥えたまま尋ねると、三初は掴んだ俺の髪をワシワシと乱雑に掻き混ぜ、ヒントを出した。
自分がされてよかった時のやり方を真似ればいいらしい。それは確かに理にかなっている。触られた時のことでも参考になるだろう。
「さーて。俺に一泡吹かせられるかね、先輩」
「んう」
硬度を増した肉棒をゆっくりと口内に突きこまれながら、煽るようなセリフにギロッ、と睨みを返した。
なるほどな。
いつもされっぱなしの俺が上手くやれば、三初に一矢報いることができるわけだ。
先輩様の手管でイカせてやって、たまにはコイツを喘がせてやるのもオツじゃねぇか。
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