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第二話 先輩ワンコの沽券
08※
しおりを挟む視線はスマホのAVを眺めながらやわやわと陰嚢を揉み込み、無理矢理気分のスイッチを入れようとする。
気分が乗らないと、うまくやらない限り触ってすぐ勃ったりしない。あまり時間をかけていられないのに男の体は面倒だ。
そう思うと、三初は俺の弱いところを見極めるのが上手かった。
残業中に男の後輩に迫られて初貫通で感じさせる程度にはバケモノだった。アイツもうそういう妖怪なんじゃねぇの?
「……ん、……は」
思考の寄り道をするほどものぐさがっていても、あられもないナース服の女の痴態を見つめると、多少ムラムラする。
多少ムラムラするとあとは簡単。
何度か根本から先までを擦ったり、鈴口を指先であやすと、単純な俺はいつも通り問題なくその気になってきた。まだ若いつもりだし生理現象だ。
昨日は馬鹿みたいに濃かったけど一回しか出してねぇし……つーかあれ、そうだよな。一回だよな。一回ならハマるわけねぇよな。
たった一回。
一回くらいなら、どうともない。
「……でもあんなん……はっ……何度もされたら、流石に……頭かこれか、バグっちまう……かも……な」
チュク、チュクと自分の先走りで濡れそぼってきた勃起を擦りながら、青い顔してフーっと息を吐いた。
後輩の男に扱かれて勃起するチョロい俺のち✕こはアホだ。
そうならないとも限らない。情けない限りである。
しかもアイツ、初めて男に抱かれた俺を気遣うでなくむしろなんかふざけたことを抜かして調教し始めやがったからな。
二度とはないが、身体が馬鹿になっているかもしれないと思うくらいには、あれは強烈な体験だった。
「……はぁ、……ふ…ぅ……」
完全に芯を持ち勃起したモノを、大振りな手つきで愛撫する。
呼吸が乱れてきたので、声を出さないように気を配った。
こんな場所だ。いつ誰が来るかわからねぇ。楽しんでる状況じゃないし、とにかくイクことだけを考えて無心で扱く。
うん、全然大丈夫そうだな。
だってこんなに気持ちいい。心配無用。
「ん……ッ」
クリクリと先端を弄っていた親指が止めどなく溢れだす淫液で滑り、予想外の刺激にビクンッと腰が跳ねた。
便座がギシリと軋んだが、大丈夫、入る時は誰もいなかった。大丈夫だ。止めなくていい、このまま感じていてもいい。
スマホの画面に映る動画のシーンが架橋に入るのに合わせて、自分の屹立を扱く手を、激しく上下にスライドさせる。
「は……は……っく、…ぅ……っ」
クチャクチャと粘液が手のひらと肉棒の間で擦れて粘着くのを感じながらなおも扱きあげ、呼吸を詰めた途端──ビュク、トプッと僅かな白濁液が吐き出された。
直後に大きな快感の波が襲う。
手の中に多量の精を放った俺は、問題なく、全身を満ちる絶頂感に浸った。
「っ……は……はっ……、んぐ……はー……」
しばらく乱れた呼吸を晒し脱力する。
時間にすると数分の休息でも、頭の中がクリアな気分だ。誰しもそうなる。
壁にもたれかかるとゴン、と頭がぶつかったが、気にすることなくそのまま壁の冷たさを頬で受け止めた。
余裕じゃねぇか。
全然、イケた。
あんな、中のしこりを乱暴に抉られて感じて喉奥から嬌声を押し出されてしまうほど酷い、内部由来の快感じゃない。
外側から陰茎を擦る、馴染み深い快感。
直接的で手っ取り早い。これぞいつもの自慰行為。
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