2 / 454
Prologue ××××
しおりを挟む大人の男二人が入るには明らかに狭いトイレの個室で、俺は望まない無理な体勢を強いられている。
抗議の声をあげることもできず、漏れ出す声はすぐに甘さの混じった悲鳴に変わるのだ。
トロけた鳴き声なんて漏らすものかとプライドと意地で自分の腕を噛みしめるが、それを許すまいとのしかかった男に激しく責め立てられ、噛みついた腕の痛みでは誤魔化しきれない津波のような快感に脳を揺さぶられる。
便座に座らされた大の大人が為す術無く足を大きく開かされた、あられもない姿。
脱げ切らない下着とスラックスが片足の足元で頼りなく引っかかっているのが邪魔だ。
だがそれを気にする余裕もない。
腰を折り曲げられ突き出すように晒された臀部には、熱く、硬い、杭が打ち込まれていた。
その杭が獰猛に胎内を擦りあげ、共有した粘膜と熱に互いの体の境界線がわからなくなる。頭が茹でられて思考がままならない。
トン、トン、と角度を変え、心得たように中のシコリを刺激されると、はじめは怒気を隠さない表情で低く唸り抵抗していた俺は、次第に快感に媚びるように中を締めつけてしまう。
吊り上げていた眉は情けなく垂れ下がり、射殺さんばかりの目は、熱にうかされ蕩けそうなほど潤んだ。
食い締めた唇の端からは乱れた呼吸では啜りきれず唾液が溢れる。
汗を滲ませたカラダは快楽の熱に炙られ火照り、抵抗することなく与えられるがまま肉欲へ溺れていく。
いつもそうだ。
男の性だからか俺自身の性質か、頭がおかしくなりそうなくらい弄ばれ、犯され、高められる。
こんなに気持ちがいいなら、いいか。
……そう思ってしまう。
男に、コイツに抱かれる快感を。
熟れた胎内に注がれる、火傷しそうなほど熱い白濁の味を。
覚え込まされ、刷り込まれ──牙をむいた唸り声は、甘えた発情期の雌犬のようなそれに、変わり果てた。
もう後戻りはできない。
全ては、そう。
『ダメですよ。まだへばらないで、ね? くくく……先輩らしく、後輩の面倒見てくださいよ。ほら』
『うあっ、ぐっ……っも、やめろクソ、がぁ……っ!』
全てわかった上でニンマリ笑ってキスを落とす、どうしようもなくサディスティックで天邪鬼な、年下の男のせい。
あぁ──誰かこの暴君を殴ってくれ!
22
お気に入りに追加
1,376
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる