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終章 本日のディナーは勇者さんです。

あとがき・作品裏話

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※非常に長い作品語りなので「おう、見てやんよ」な男気番長のみお進みくだされ。

 最後のほうに全力の宣伝も含む。
 我が強くて不快にさせてしまうかもだ。まっこと申し訳ねぇ……。


 はじめまして、オーラ。
 木樫と申します。

 もし第一部のあとがきを読んでくださっていたならばあれ以来ということで、お久しぶりでございますな。

 もちろんこのあとがきでも、思いっきり猫をかぶっておりますぞ。ンナァーオ。

 さて、まずはシリーズ総文字数120万文字を超えるようなド長編にここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました(感涙)

 期間にすると、だいたい二年二か月。ニャーニャーですな。

 その間、閲覧やお気に入り、しおり、コメント等、全てが私の糧になりました。

 ということで、長い話を始めるぞ。
 逃げるなら今ッ(バタバタ)

 それじゃまずは、作者の話。

 どうしてこんなに長く晩ご飯勇者(略称)は連載を続けられたのか、といいますと、それは読者さんからの反応があったからなのです。

 こら、そこ。クソチョロとか言うんじゃない。木樫さんが泣いちゃうだろ?(メガネクイッ)

 本当は、九皿目のエゴイズム幸福論で終わらせるつもりだった。

 なのにここまで書いたのも、「まだ終わってほしくない」とか「永久に見てたい」みたいなマシュマロが届いたせいで、「おいどんも続けたいんやでぇぇぇぇ」と、ねッ。

 くどかったでしょう?
 凄く長かったし、飽きてしまうくらいいつもシャルとアゼルはお互いしか見えてなかった。

 それでも続けたのは、飽きずに付き合ってくださった読者さんという第三者の存在。

 木樫の性癖爆裂妄想作品を応援してくださったおかげなのです。

 良くも悪くも、自分だけだとすぐ終わらせられる。なにも気にせず書くから、クオリティはまばらで自己主張の強い独りよがりな作品になっちゃう。

 それが読者さんたち、まぁこれを見てくださっているあなた様ですね。

 あなた様方がいてくれたおかげで、木樫は作者としても成長できたし、学ぶことも増えて、嬉しいことも盛りだくさんのパーリィだったわけです。

 私にとって作品とは声。

 読者さんというのは、そんな私の声を受け取ってくださった方なので、とても大切に思っているのです。

 本当に、いつもお話(閲覧)してくれてありがとやで。来世まで幸せになればいい。

 ではでは、次に作品のこと。

 シャルをはじめとして魔界のみんなを愛してくださり、本当にありがとうございましたッ(深々)

 正論論破愛情論はどうでしたか?

 木樫は悪役をちゃんと書けないことが悩みでして(作者が自分の書いた悪役を嫌いにならないため)、ヘイトを集められるキャラを頑張って作ったのがアマダであります。

 つまり〝悪人〟ではなく〝ムカツクキャラ〟を考えてみたのだ。
 後で改心させる気でね!

 だけどそれがまた難しくてですね……タローの卵を用意した時からこの話を考えていたのに、ちっとも思う通りに進まない(絶望)

 コンセプトは〝これまでの集大成。ピンチを乗り越えたアゼシャルは最強なので、少しもブレずに円満解決〟というもの。

 しかし本当はもっとハラハラして、アゼルの考えていることもわからないようにして、それでもシャルは信じてるしリューオたちは疑わないし、という感じにしたかった。

 タローも魔界サイドの人たちも、もっといろいろ書きたかったんですが……。

 くそうッ、やはり晩ご飯勇者のメンツは木樫のプロットを全無視しやがるッ!(頭ガン)

 予定より長くなり過ぎたということもある。あるが、それにしたって魔王ファミリーズ、全員が全員心得すぎだぞ。

 精霊族たちがかわいそうなレベル。
 ゴホン。とりあえずキャラの話に移行だ。話をさせてほしい(平身低頭)

 ンンッ。

 まずは最後にガドだけマトモに出したのは、正論論破愛情論の中では出番がほぼなかったからですぞ。

 初期メンツであるアゼルとシャルとライゼンさんとガドの四人で、ライゼンさんのかっこよさみは出せたのですが、ガドはブートキャンプをしていたので……!

 なので、最後だけ贔屓。
 シャルと魔王を見守ってあわよくばなでられ隊長の特権ということモニャモニャ。

 それからそれから、ゼオとキャット。

 キャットにデレたゼオですので、ちょっと恋愛対象内に片足突っ込んでいまする(ドーンッ)

 ゼオはハーフであることを一切気にしていないのに、周りにバカにされすぎてバカにされることだけ気になるようになった系男子。

 キャットは緊張モードでは、散々ゼオに暴言を吐いていました。

 けれど元々仕事は断固真面目で、軽薄でもなく、あまり煩わせることも言わなかったんですぞ。

 つまりゼオのボーダーライン上。

 そこで今回のハーフの地雷を撤去したやり取りで、恋愛対象内に片足突っ込むことに成功したキャットが生きてくる!(スパンッ)

 成功してることにキャットは気づいてないですがね!(スパパンッ)

 ゼオは「嫌いじゃないがなぜか自分に惚れてるめんどくさい男」から「興味が湧いてきたおもしろい男」へと認識を改めているというのに!(スパパパンッ)

 乞うご期待!(本編完結だと言っているというのになにを言うのか)

 一応ゼオはもうシャルに恋はしていない(趣味も性格も気に入ってるのと元恋フィルターなだけ)ので、キャットに勝機はありますぞ。

 うはは、ゼオキャのお話ができてとてもスッキリだ。ご機嫌だ。お聞き下さりありがとうございます!

 さて、最後に終皿目のラスト。

 主人公のシャルは、昔と比べて、ワガママになったのです。

 シャルは現代にいた頃からまっすぐすぎて融通が利かず、天然なので理解するのもワンテンポ遅く、騙されやすくて利用されやすい人。

 それがアゼルと出会って、成長しました。シャルの周りの魔界の人たちはシャルのそれをいいように捉えてくれますが、本来はデメリットもあるもの。

 傍から見ると馬鹿で、自業自得。
 それは、アゼルと同じことですとも。

 アゼルが仕事やコミュニケーションで何十年と悩んでいたのも、人からすれば「なんで我慢してんの?」ということになります。

 シャルが騙されたり利用されるのも、人からすれば「なんでそんなお人好しなの?」となります。

 だから恩人勇者シャルの言葉は、主人公のシャルにも当てはまる指針。

 アゼルが見つけたピッタリの相手であるシャルも、アゼルがピッタリの相手なのですぞ。

 そして最後は「あなたの幸福を祈り続けたことで、私はなぜか幸福になった」という結論になったわけです(長)

 エゴイズム幸福論で、シャルは生きている間の尽きない愛を手に入れて、正論論破愛情論で、シャルは終わったあとも続く愛を守りました。

 もう大満足。
 憂うことなく、ずっと幸福。シャルに不安はなくなり、心から幸福を得る。

 タローを下心半分で引き取ったシャルは、ただアゼルを今と未来の孤独から救いたいだけだったのに、自分のそれも救われた。

 幸せいっぱい!
 ふぅ。そんな最終章でした。

 さてさて。長くなりましたが、そろそろ締めるのだ(唐突)

 長い間晩ご飯勇者をお楽しみくださり、誠にありがとうございました。

 この物語の本編はここまで。
 やはりなにもかも長すぎるとダメなので、本編はもうウェブ続編連載はしないぞ……!

 ただし!

 ファンティアのほうで会話文やSSを気まぐれに執筆しておりますので、無料ですし気が向いたらのぞいてやってくだされ(ダイマ)

 シリアス実況や、クリスマス等の、これまでの会話文も見れますぞ。

 あとツイッターに載せた番外編なんかは本編後に追加したりしておきますので、たまに覗くと増えていると思いまする!

 そして続編にあたる「本日のディナーは勇者さんです。ボーナスステージ。」は、ファンティアの100円プランで連載しております。

 読みたいと言っていただけたがウェブ連載は回避する苦肉の措置ですぞ。

 とはいえ、十年後の二人が人間国にハネムーンに行ってイチャイチャラブラブするだけの話なのですぜ。

 フッ、木樫も鮮やかなダイマがうまくなってきたな。完璧である。ふははは。

 そんな茶番はよいのだ。

 ふふん。こうは言ってもおふざけなので、本当はどちらでもよいのだよ。

 本当に気が向いた時にね。
 もし良かったら、ゆっくり遊びにおいでね。もてなすぞ! な気持ち。それほど実のあることはしてないんだぜ。

 晩ご飯勇者シリーズを応援くださっていた読者さん、ありがとうやで。木樫はいつでもハートがほっこり。

 それもこれで終了。
 驚くほど寂しいが、さよならはくるものだ。

 長くて申し訳ない。
 木樫は最後まで真面目にしたらかゆくなるシャイな作者なのですよ。

 わはは、笑ってくだされ!
 笑ってもらえるのが嬉しいんだ!

 それでは本当に、最後のご挨拶。

 本編並びにあとがきまでの長い作品にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

 感情のままに書いたので、まとまりも意義もなにもないただの独り言のようなあとがき。お付き合いいただけて、本当に嬉しい。

 もし機会があれば、別の連載作品や短編でお会いできればと思います。

 ステキな時間をありがとうだす。
 アディオス、アミーゴ!

 またあうひまで。

 木樫


 PS.「悪魔様は人間生活がヘタすぎる」という、一途溺愛ワンコ悪魔×世話焼き苦労人コミュ障フリーターの日常系現代ファンタジーを、現在連載中であります。

 思いっきり宣伝なので、気が向いたら覗いて見てくださいませ。

 特にお得なことはありませんぞ。
 木樫が喜ぶくらいです。

 第二話までは面白くないかもしれんが、第三話からは面白い。と、木樫は思う!

 付き合ってからの羞恥プレイが楽しいんだ! シャイな主人公を恥ずかしがらせることの楽しさったらねぇぜ。この話確実に長くなるからやめよう。すまねぇ。

 ありがとうございました!



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