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十四皿目 おいでませ精霊王

51※微

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『んー? 俺は悪くねぇ。シャルがいいっていったから、いいって……う、嬉しい~っ、シャル、好きだ、好きぃ~』
「ん、ふっ……こら、そこを舐められて感じるようになって、ハマったらどうしてくれるんだ……!? あっ」
『うぁ、もっと舐めたい。シャルはどこでもおいしいぜ。とってもうまい。うまいの好きだ。好きだ~、この世で一番シャルがおいしい。う~』
「んんん……ッアゼル、お前はできる狼だ。俺の自慢の旦那さんだっ。だ、だからな? 頼むからそれは諦め、おあっ」
『! ふへへ、それはそうだろぉ? お前の俺だぜ、へへへ……できるおおかみの俺は、ちゃあんとじゅんびをする。だっておれは、自慢のだんなさんだからな。シャルを傷つけたりしない。痛くなんて、ぜったいしない、な』
「ぐ、言ってることがわからんが待て待てっ、俺を引っくり返してなにを……っあっ、んふ、うぅ~っ」

 必死の宥める戦法も虚しく、ふわふわと浮かぶ闇魔力に足首を捕らえられた。

 そしてそのまま、グッと赤子がおしめを変えるようなポーズで、腰を上げさせられる。

「ぁ、っう、あんまり見ないでくれ……っ」

 俺の秘所が丸見えになるこの体勢に、俺は耳まで赤くなった。

 これが既に恥ずかしい。
 だってあ、明るいんだぞっ? 洗面所。

 しかしながら、アゼルの闇魔力による拘束を引き剥がせた試しがない。

 俺はあっさり両足首を自分の耳の横にまで持ってこさせられ、体を折りたたまれる。

 そして腕は「はいはいわかってますよー」とでも言われそうな様子で、フサフサの前足で床のマットに押し付けられた。

 これは逃げられない。大問題だ。

『かわいい、シャル、好きー……』
「ンぅ……っ、うひ、これ駄目、だって、言ってるだろう……っ? 恥ずかしい、久しぶりに本気で恥ずかしい……っ」

 もう口以外の抵抗を全て封じられ、まな板の上の鯉同然だ。

 剥き出しの後孔を狼を大きな舌が唾液で湿らせながら、大胆にあやし始める。

 舌先で窄まりをつつかれたかと思えば、弄ぶ様に先端が中に入り込むのだ。

「ふぁ……っ」

 羞恥と初めて感じる感覚に、ぎゅっと目を閉じて、襲い来る刺激にこらえ続けた。

 今の俺は、それはもう情けない顔をしているだろう。

 口で、それも狼形態で解されるなんて、嫌じゃなくて、無理だ。羞恥プレイすぎる。

 アゼルは浅く入口に舌を抽挿させ、キツイ輪を拡げながら、時折会陰、裏筋を巻き取って扱かれた。

 尿道口から伝う淫液を舐めとられ、いつもと同じように、アゼルは丁寧に俺の狭い肉穴を拡張してくれる。

 そんな気遣いと、姿が変わっても酒を飲んでもアゼルだな、なんて実感すると、胸がキュン、と疼く。

 こうなるとどうしたって感じてしまって、呆れるやら泣きたいやら。

 自分の尻から腹をしとどに濡らす透明な液体が、アゼルの唾液なのか、自分の淫液なのか、わからない。

 ただ〝狼相手に全力で感じている自分〟という状況に、両手で顔を覆って隠れてしまいたくなった。



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