785 / 902
十四皿目 おいでませ精霊王
51※微
しおりを挟む『んー? 俺は悪くねぇ。シャルがいいっていったから、いいって……う、嬉しい~っ、シャル、好きだ、好きぃ~』
「ん、ふっ……こら、そこを舐められて感じるようになって、ハマったらどうしてくれるんだ……!? あっ」
『うぁ、もっと舐めたい。シャルはどこでもおいしいぜ。とってもうまい。うまいの好きだ。好きだ~、この世で一番シャルがおいしい。う~』
「んんん……ッアゼル、お前はできる狼だ。俺の自慢の旦那さんだっ。だ、だからな? 頼むからそれは諦め、おあっ」
『! ふへへ、それはそうだろぉ? お前の俺だぜ、へへへ……できるおおかみの俺は、ちゃあんとじゅんびをする。だっておれは、自慢のだんなさんだからな。シャルを傷つけたりしない。痛くなんて、ぜったいしない、な』
「ぐ、言ってることがわからんが待て待てっ、俺を引っくり返してなにを……っあっ、んふ、うぅ~っ」
必死の宥める戦法も虚しく、ふわふわと浮かぶ闇魔力に足首を捕らえられた。
そしてそのまま、グッと赤子がおしめを変えるようなポーズで、腰を上げさせられる。
「ぁ、っう、あんまり見ないでくれ……っ」
俺の秘所が丸見えになるこの体勢に、俺は耳まで赤くなった。
これが既に恥ずかしい。
だってあ、明るいんだぞっ? 洗面所。
しかしながら、アゼルの闇魔力による拘束を引き剥がせた試しがない。
俺はあっさり両足首を自分の耳の横にまで持ってこさせられ、体を折りたたまれる。
そして腕は「はいはいわかってますよー」とでも言われそうな様子で、フサフサの前足で床のマットに押し付けられた。
これは逃げられない。大問題だ。
『かわいい、シャル、好きー……』
「ンぅ……っ、うひ、これ駄目、だって、言ってるだろう……っ? 恥ずかしい、久しぶりに本気で恥ずかしい……っ」
もう口以外の抵抗を全て封じられ、まな板の上の鯉同然だ。
剥き出しの後孔を狼を大きな舌が唾液で湿らせながら、大胆にあやし始める。
舌先で窄まりをつつかれたかと思えば、弄ぶ様に先端が中に入り込むのだ。
「ふぁ……っ」
羞恥と初めて感じる感覚に、ぎゅっと目を閉じて、襲い来る刺激にこらえ続けた。
今の俺は、それはもう情けない顔をしているだろう。
口で、それも狼形態で解されるなんて、嫌じゃなくて、無理だ。羞恥プレイすぎる。
アゼルは浅く入口に舌を抽挿させ、キツイ輪を拡げながら、時折会陰、裏筋を巻き取って扱かれた。
尿道口から伝う淫液を舐めとられ、いつもと同じように、アゼルは丁寧に俺の狭い肉穴を拡張してくれる。
そんな気遣いと、姿が変わっても酒を飲んでもアゼルだな、なんて実感すると、胸がキュン、と疼く。
こうなるとどうしたって感じてしまって、呆れるやら泣きたいやら。
自分の尻から腹をしとどに濡らす透明な液体が、アゼルの唾液なのか、自分の淫液なのか、わからない。
ただ〝狼相手に全力で感じている自分〟という状況に、両手で顔を覆って隠れてしまいたくなった。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
2,602
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる