434 / 901
八皿目 ナイトデート
08※(sideアゼル)
しおりを挟む♢
硬い地面に俺の上着を敷いて、なるべくシャルに負担がかからないようにする。
けれどシャルの身を気にかけながらも、俺はシャルを抱く腕を止めることはしない。
神聖さとは程遠い噛みつくような誓いのキスで貪った後──シャルは俺の首に腕を回して、自分から抱き合おうと誘ってきたのだ。
歓喜に震え昂ぶっていた俺は、それに応えて思う様に組み敷いただけ。
「は、ぁ……っごめん、な、……食事も、昼間頼んで、予約してた、が……あっ、あ、ッ」
「ン、別に構わねぇぜ。俺は遠慮したら、だめなんだろ? 今夜の俺の晩餐はお前がイイ……だからお前も、ココでしっかり俺を味わえよ、」
「ヒ……ッあ、っんん……!」
ガリッ、と首筋に牙を立てながら、角度をつけて下から腹側の内壁を抉りこむ。
感度がイイシャルは釣り上げられた魚のように背をしならせて、ビクンと艶めかしく仰け反った。
その弱点を執拗に狙いトンットンッと突くことで、余計なことを考えられないように快感で押しつぶす。
「ふっ、あ、く……っ」
堪えきれない嬌声と共に、シャルの張り詰めた屹立から僅かに精液が漏れた。
俺は片手でそれを擦りあげ、もう片手は開きっぱなしで喘ぐ口元を優しく押さえてやる。
見られない場所を選んだが、仮にも外なので声は我慢させなければならない。無駄な死人を出さないためだ。
「ンッ、ん、っ、ン、んっ」
「ふ……、はぁ……っ」
「あっんぅ、ん……ッ、!」
「んん……」
噛みついた首筋からジュルジュルと熱い血潮を啜り堪能すると、手の中で擦っていたモノがあっけなく達した。
俺の毒は回りが早いらしいが、コイツは元々敏感だ。
お互いの体の間でドロリと濃厚な精液が滴り、敷いていた上着を白く汚した。
「……まだ、もっとだ」
だが俺は、ふるふると痙攣し脱力する淫猥な体を、止まることなく続けて犯す。
呼吸を整える暇も与えない。
全てを快感で塗りつぶし、思考能力を奪う。
いっそセックスすることしかできない、腑抜けた存在になってしまえばいいのに。
シャルがシャルなら、俺はそれでいい。
俺の毒で一生漬けてやろうか。
「ん……ん、ん……っ」
毒で理性を崩され抑えきれない喘ぎ声を俺の手のひらに吐き出しながらも、シャルは強請るようにペロペロとそこを舐めはじめた。
それが可愛くて、傷口をキツく吸い上げてしまう。
力の入らない腕を懸命に俺の背中に回して、離さないとばかりに縋りついてくるのが、愛おしくて仕方がない。
喉元を通って嚥下するたびに、濃厚な血液がたまらない香りと味わいを齎し、吸いすぎてしまわないように自制するのがいつも難しい。
だがこうしてシャルの血を飲むたびに、俺の一部がお前になっていく。なんて幸せなんだろう。
シャル、俺は嬉しいんだ。
お前がどんどん弱くなっていくことが。
そっと口を塞いでいた手を離して、すぐに自分のそれで覆いかぶさり舌を滑り込ませる。
36
お気に入りに追加
2,669
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる