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六皿目 純情変態桃色魔王

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 横向きの体勢のまま片足を抱えられ、ヒクつく窄まりに熱い杭があてがわれた。

「くそ、これのどこが練習だってんだ……?」
「っ…ン、ん……」

 唸るような語気で囁かれる言葉。

 教科書を見ながら初めて実践する行為なのだから、練習で相違ないと思うのに、アゼルは俺を許さない。むむ……困ったアゼルだ。

 だけどこうして犯されるのを、拒否しようとも思わない。

「グルル……もう、挿れる。俺がお前を食うんだ……そうだろ?」
「ン、く…ぁ…わかった、…今日はもう、お前に、食われる……はぁ……っ」

 頷いた途端、クプ、と丸く張った先端が入り口の輪を割開いて、柔らかで窮屈な内部に、ゆっくりと侵入してくる。

 これは、俺がさっきまで咥え込んでいたモノだ。
 自分が育てた怒張が自分の中を犯すと考えると、期待に胸が高鳴り、妙な高揚感を覚えてしまう。

 アゼルは長くひたすらに快感を与え続けるが、とても丁寧に俺を抱く。

 おかげであらゆるプレイを施されていても、いつも傷一つない。
 まあ、俺の体力と精力は尽きるのだが。

 その優しさがありがたいけれど、初めの挿入はもどかしくもある。

 一度全てを腹の中に収めきれば二度目からはスムーズに受け入れられるが、初めは慎重に貫かれる。

 だけど俺は気がはやり、奥が疼く。
 欲しがりな襞が、肉棒に絡みついた。

「ぁ…っん…っ、強く、して、いい……っ」
「く……馬鹿、後が辛いだろうが、変態シャル、」
「んぅ…っ、う……」

 じっくりと時間をかけて挿入するアゼルの呆れた声に、しょんぼりと眉を垂らす。

 我慢ならない俺は、シーツを握り締めながら片手を伸ばしトロリと蜜を零す屹立に手を添え、緩慢な手淫で自らを慰めた。

 ズズ、ズ、と絡みつく内壁を振り切りながら突き刺さる怒張が、ようやく全てを収めきり、内臓が押し上げられる圧迫感に呼吸が浅くなる。

 けれどすぐには動かず、アゼルは内部を自身に馴染ませるようにわずかな抽挿を繰り返した。

「ん……、こら、力抜け、キツすぎる」
「はっ…は、っ…いつも、おおき、すぎだ……っ」
「くくく。シャルがこうしたのに、どうして困るんだ?」

 俺の背中に触れ、筋肉を揉み解し、肌をさらしたせいで外気によって勃起した乳頭を、手のひらで胸筋ごと揉み解す。

 完全にスイッチが入ったアゼルは、意地悪だ。
 腹の中が苦しいのは自分のせいだと揶揄して、機嫌よく喉を鳴らす。

「どうせすぐに、馴染むくせに」
「っひ、ぁあ……っ」

 言いざま、アゼルの大きさに慣れ始めたのを見計らって腰を引き、再度深く貫かれた。

 身を丸めて刺激をこらえる俺は、始めはきちんと勉強するために主導権を握れていたはずが、最早形無しである。

 うぅ、流石スキル持ちのプロフェッショナル変態さん。

 俺を無力化した後はトン、トン、と奥をつつき潤滑油である魔法のなりそこないを足しながら、控え目な律動を繰り返していたが、次第に動きが激しくなり始めた。

 夜のアゼルは俺がグズグズになればなるほど楽しそうという、いじめっこだ。
 反応を見ながら弱いところを狙い、着実に俺を追い詰めていく。



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