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六皿目 純情変態桃色魔王

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 どうにかアゼルの体から降りようとしてドサッと横たわったが、アゼルの舌と指は俺の体を追いかけ、腰に腕を回して深く屹立を呑み込んだ。

「あッ、ふぁ、ぁ」
「ん、逃がさねぇ」
「一緒にするの、やめっ……」

 勝ち誇った様子で俺を確保するアゼルに、困り果てて眉を寄せる。

「ん、くっ……もう…っ」
「っぐ、っ」

 苦肉の策として、俺はこのまま勉強に励むことにした。

 眼前に晒される凶器を再度口に含み、赤子が母親の胸に吸い付くようにジュクジュクと吸い付く。こうされると反応が良かったと思うんだ。

 案の定息を詰めたアゼルに、内心でほっと一息。

 結局俺が奉仕されるのであれば、俺の練習の意味がないからな。
 気合を入れて熱く脈打つ勃起をしゃぶり、頭を上下に動かす。

 しばしベッドに二人横たわりお互いのモノを口淫しながら高めあうが、アゼルの上達が早すぎて、俺はずいぶん押され気味だ。

(う、そこ……っあ、だめ、だっ……)

「はぁ、っう、ん、んぐ…っ」

 アゼルの指が中のしこりをトントンとつつき舌が先端のくぼみをくすぐって絡みつくたび、汗ばむ肌が敏感になり、くぐもった喘ぎ声を抑えられない。

 しいて言い訳をさせてもらえるなら、中と同時というのは酷すぎると思うのだ。

 俺は実質性感帯を二つ責められているのだから、押されるのは仕方がない。

 潤滑油と腸液が混ざり合った淫液がクチュクチュといやらしい音を奏で、肉襞が物欲しげに蠕動し、もっと奥へと求める。

「はぁ…っう、ん…、ん……っ」
「ふ、っ……シャル、もう諦めやがれ、っ」
「んぅぅ…あろもうふぉひぇ、んん」
「後もう少しじゃねぇッ」
「ひあ、っ、ぁっ!」

 それでも折れずに理性を繋ぎ止め、長大な怒張に奉仕を続ける。

 するとなぜか俺より余裕のないアゼルが三本に増えた指をグンッと動かし、激しく煽ってきた。

 思わず悲鳴をあげて唇を離し、背筋をのけ反らせてシーツを乱す。
 アゼルは俺の足を掴み尻を上げさせると、容赦のない指の動きで追い打ちをかけた。

「もう焦らすのはだめだっ、元からエロイお前が勉強したら、エロの塊になっちまうだろうがっ」
「あっ? はっあ、っアゼル、だっ…や、ひぅぁ…っ」

 グチュグチュと、散々蕩けた体内をかき回される。

 力で敵うわけがなく抵抗ままならない俺は、おもちゃのようにビクッビクッと体を跳ねさせ身悶えるしかない。

「もっ、ま、待て、あぜる、あぜるっ…だめ、んっ、っ、俺、ふぁ…っ」

 一際大きく痙攣した後、目の奥が感光し、じゅわりと下腹部を快感の波が襲い掛かった。

 口淫で高められた官能を指で炙られ、出さずに軽くイってしまったようだ。

「やっ…イった…っぅ、アゼル、俺がしたい、のにっ…ん、っ……」

 カァッ、と全身が朱に染まる。

 見ているのがアゼルだけだから甘んじて受け入れるが、甘えた声を上げて達する姿を見られたら、恥ずかしいのは恥ずかしい。

 余韻が残る淫靡な体を横たえ羞恥に震える俺の拗ねた言葉に、アゼルは無言で口元を押さえ、中に挿れていた指を引き抜いた。

「ぁ……っ」

 チュプ……、と水音をたてて引き抜かれた指に粘液が絡みついてオレンジ色に光るのが見えて、シーツに横たわる俺はキュウ、と拡がった後孔を収縮させる。



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