聖女は唄い願う

零嬢 椿

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勉強なんて!

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色々あって風邪は回復!
子供の体はすぐ弱るから大変なんだよなぁ。
まぁそもそも雨の日に外に出て泥遊びしなければ良かっただけなんだけど!



「アリア様そろそろお勉強のお時間です」
ゲッ!!
「もぉーそんなじかん?」
「はい、お支度をお願いします。」
「病み上がりなのにぃー??」
「2歳児は病み上がりとか言わねぇだろ!ww」
「あぁ!アラン兄様!そんなことないよ!?うん!絶対みんないってるよ!」
しまった気をつけないとっ!
「そんな元気があるなら勉強いけるよな。」
「アレク兄様までぇ……」
しかたなし……



「アリア様ここ分かりますか?」
わからんわけないじゃん。
だってこれ、『1+4』でしょ?
「……そんなの…」
「分からないのも無理ありませんよね!これが解ければ国の宰相も夢じゃないですもの」
は?あっぶな!解かなくて良かった……
「では基礎から行きましょう。」
「数字という概念を覚えるところから行きましょうね!」
あっ詰んだ。これだから嫌なのよ!!!
また私、小学校からやり直すの!?
むりむりむり……
「あっさっきの問題分かった!」
「アリアお嬢様、勉強がいくら面倒臭いからってそんな嘘はいけませんよ?」
「いやほんとだよ!!『5』でしょ!?」
「せ、正解でございます!!」
「では、これは!?」
11+12?バカにしてんのか?
「23でしょ?」
「お、おじょうさま?なぜそんなに早く?私でもこれを解くのに1時間かかりますよ!?」
「え?」
ちょっとまって!
なにをしたら1時間かかるのよ!!
「やっぱりアリアお嬢様は神の遣わした天使ですわ!!」
「そんなわけないじゃん!」
「いいえ!絶対そーです!」


もぉーこの世界いや、前世と違いすぎて追いつけない。
もしかしてこのストーリー主人公が通る道じゃないでしょうね。
言わない方が良かったかな?








その後……







その日教えてくれた先生は教えることがないといい。
次の日から他の先生がきたけどその日先生も同じことを言うので
アリアは歴史の勉強の時間以外はすべてなくなったといいます。



この噂は貴族を超えて平民まで広まり
アリアは国中の人からこう呼ばれることになるのでした……『神童』



本当に神童と呼ばれるべきだったのはアリアなのでしょうか……
それはまた後のお話。
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